水曜日が待ち遠しい!

映画の感想。TVで放映された旧作などを中心に。現在ほぼ休止状態につき更新予定なし。

「太陽を盗んだ男」1979年作品

2010年10月16日 | TV番組で
いや~、大満足でした。
ここんとこ、東海テレビ制作の昼ドラが不発続きですっかり大人しくなってしまったせいか、こういう、ぶっ飛び作品を待ってたのですよ
祝日のまったりしたナマヌルい午前中に刺激的な映画を放送してくれて、ありがとうチャンネルNECO
これ、もしリアルタイムで観てたら今とは違った印象だったのかもなーと思いつつ、逆に、もしこれをほんの5年くらい前に観たとしたら鼻で笑って全否定してたかも・・。
とりあえず、今のワタシにはストレートど真ん中の観たくてたまらなかったジャンルの映画、だったのでした。

ストーリーそのものもブッ飛んでるけど、その撮影のしかたも常識破りだったらしく、ほとんど撮影許可もロクに取らずにゲリラ撮影だったとのこと、恐れ入りました。
確かに、あの皇居でのバスジャックシーン、まともに許可を取ろうとしたら絶対ムリだったと思う・・・。

そして、バスジャック犯人を容赦なく射殺する警視庁・・・。
そして、バスジャック犯人を『精神病院に入ってたキ○ガイ』よばわり・・・。
そして、何度撃たれてもぜんぜん死なない菅原文太・・・・。
そして、高層ビルの屋上から落ちながら、電線にひっかかって死なない沢田研二・・・。

何もかもが絶対、ありえない設定なんだけど、まさに、これぞ『ザ・映画』なんですよ。
今の邦画が忘れてしまった、”お金を払ってまで観に来ている観客”へのサービス精神満載の娯楽大作だと思います。

70年代の東京の街並みや若者のファッションを懐かしく鑑賞するのもいいかもしれません。

余談ですが、生徒役で戸川京子がいたらしいけど全然気づきませんでした。
気づかなかったといえば風間杜夫にも全く気づかず・・・。

それにしてもアレだけ派手な設定で刺激的なストーリーだったにもかかわらず、いちばん印象に残ってるのは菅原文太の、
『・・・ローリングストーンズは来ない』
という、この一言なんだよなあ・・・。