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映画の感想。TVで放映された旧作などを中心に。現在ほぼ休止状態につき更新予定なし。

DEATH NOTE デスノート 前編

2006年06月20日 | 映画館で
あー・・・、とても、とても、後味の悪い映画でした・・・。

そして、つくづく思うのは、あのFBI捜査官レイ、思わせぶりに登場した割りに、ほとんど捜査官らしき見せ場も与えられず退場って気の毒すぎ・・。
そっか、実は婚約者のナオミを引き立てるためだけの存在だったのね・・。

実は原作を読んでないので、どこまで原作に忠実なのか、この先どんな展開になるのかは知らないのですが、前半を観た限りではこれ、決してサッパリスッキリした結末にだけはならない模様・・・。
手塚治虫の「火の鳥」を読んだときもそう思ったけど、愚かな人間たちがやらかしたとんでもないことを神様がただ、傍観してるというその冷酷さがスゴク応えてしまって・・・。

結局はこの世の中は不条理で不公平、真面目に生きてても良いことなんて全然ないよ、と言われてるような気がしてしまう。


あと、ストーリーに直接関係ない部分で頻繁に食事のシーンが出てきたけど、なぜかそのどれもが全然おいしそうに感じられませんでした。
(先日観た「かもめ食堂」とはエライ違い・・)

決して夜神家の食事のメニューが不健全な感じではなかったのにもかかわらず(むしろ不自然なまでに健全すぎる家族団らん風景・・・)、その食卓に出ている食べ物の不味そうなこと。
あの画面いっぱいにアップになったトンカツですら、これってもしかして意図的に見せたのか?というくらい、凄く不味そうに見えたし・・・。

リュークがリンゴしか食べないとか、Lが甘いものを過剰に摂取するとか、特定のものに固執した食生活がアンバランスな精神世界を暗示してるとしたら、ソレと同じように、食べ物が全然美味しそうに見えない夜神家もライトだけでなくそのほかの家族にしても精神的にどこか欠けてるものがあるんじゃないか?と思ってしまった・・・。


今回はまだ前編ということで映画は話の途中で終わってしまうわけですが、絶妙なところで「つづく」という感じで、後半に期待をもたせる上手い終わり方をしてたとは思いました。

おそらく、原作で描かれているすべてを映画で表現するのは不可能かと思うけど、映画ならではの表現方法を上手く駆使して後半もこの緊張感を持続してくれればと思いつつ、11月公開まで待つことにします。





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