スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「A place called Glory」1965 西ドイツ・スペイン合作

2011年11月29日 | Weblog
ちょっと話が前後するのですが、ワイルドイーストから少し前にレックス・バーカー、ピエール・ブリス
のインディアン抜きのウエスタンDVDがリリースされました。

カップリングのもう一作は、ケン・クラーク主演、マリオ・バーバ監督の「アラモ砦への道」です。

どちらも初期の作品ながら、結構楽しめました。
と言うか、初期の作品にしか見られない、作品製作に対するある種の「丁寧さ」が見受けられて興味深かったです。

マリオ・バーバ監督は、後の「ロイ・コルト&ウィンチェスター・ジャック」でも見られたように、貧相なローマの
風景に絵を足して、それらしい西部の景観を画面に映し出しています。
こういう手法はマカロニウエスタンに限って言えば、バーバ監督とカステラーリ監督だけかな?



ピエロ・ウミリアーニ作曲による主題歌も、いかにも広大な西部を歌いあげています。

「A place called Glory」は、珍しくインディアンの出てこないウィネットーシリーズの常連俳優たちの作品ですが、
悪役はアルド・サンブレル以下、見たことあるマカロニ悪役のオンパレード。
マリアンヌ・コッホが作品の質をぐっと高めているような気がします(笑)。

そして、もうひとつ。
なんと言っても、その音楽が素晴らしい!

作曲は、クレジットによると、スペインの作曲家の「アンヘル・アルティアガ」とありますが、編曲・指揮は
ブルーノ・ニコライとなっています。



アンヘル・アルティアガは、短編映画やドキュメンタリー映画で活躍した作曲家のようです。
劇中、ニコライらしいギターのイントロやスケール感あふれるトランペットを随所で聞くことができ、ニコライの単独作品か?
と思ってしまうほどです。

実際、この主題曲は純然たるマカロニウエスタン「Vendo cara la pelle」と言う作品のオープニングで流用されていました。

この作品のサントラCDが出てくれると、言うことなしなんですけどねえ…

音質はよくありませんが、ニコライの堂々としたテーマは聞き応え十分です。
コミカルに転調する部分は、上に掲載したあやつり人形の動きにシンクロされています。
A place called Glory endtitle

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3 コメント

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エンドテーマ (Garringo)
2011-11-29 22:15:54
自分でコメント書くのもなんですが、昨夜書いた記事の末尾に壮大なエンドテーマのmp3ファイル
を追加しました。
いかにもニコライ!!
堂々たるテーマだと思います。
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すばらしいです。 (masa&haru)
2011-11-30 22:36:38
GARRINGOさん、こんばんじー。

NICOLAIが絡むともうランクが上がりますねこの手のものは。
音源聴かせていただきましたが、これは感動する盛り上がり方ですね。
ラストの曲なのですか?これだけでラストが締まります。
まだまだいい曲がありますね。
う~ん、ひさびさいい曲だは~。
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すばらしいですよね! (Garringo)
2011-12-01 23:17:02
masa&haruさん、やっぱりニコライはいいですよね。

ちょっと高音域が強調されてキンキンした音ですけど、フル・オーケストラで盛り上がっていく
感じ、すっごくいいですよね。

なんとしてでも、このサントラ・アルバムが聞きたいです!!!
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