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近藤氏、クールビズに物申す

2005-08-20 02:13:03 | ひやかし
図書館に行ったら暑かったと、100円くらいならカネ払うからエアコンの温度下げやがれと、なんで思い通りにならんのじゃ、コラ、と大きなお友達ことはてな代表取締役の近藤氏がお怒り気味なのは例によってCNETのこちらのエントリでのこと。

いやはや、自分の意見を全自動で「まっとう」と肯定できてしまうノーテンキさは素敵です。素敵過ぎます。

ここで何を言ってもエアコンのスイッチのボタンを"ポチッ"と押して設定温度を「27度」にすることは叶わぬ願いのようだ、ということでした。一体館内にいる利用者や職員全員で汗を流しながら、何を必死で守っているのだろうと思ったのは言うまでもありません

図書館の職員は必死で地球環境を守ろうとしていたんでしょう、そうにちがいありません。

末端の組織構成員はきちんと理由を理解していようがいまいが、上からの申し送りをきっちり守る、正しい組織のあり方です。近藤氏その他のエアコンの温度設定を下げやがれゴラァという要求を断固拒否し通した図書館館長は表彰モノですね。

どうも毎度毎度のことなのでいささか食傷気味なんですが、近藤氏は自分の不勉強を棚に上げて、あわれな現場職員の振る舞いをつるし上げるのが好きなご様子。ほんとわがままな中学生みたいな感性である意味感動を覚えます。

さて、近藤氏はカネ払えばいいんだろ、カネ払えば、と言いたげですが、夏場の快適温度とは言いがたい28度に空調設定する動きは環境省が推進しているクールビズに由来します。(個人的には総務省も経産省も内閣府も庁舎内が暑くてかなわないんでできたら役人諸氏にはふるってご来社願いたいと思う今日この頃ではあります)

クールビズとは、エアコンの温度設定を28度に上げて電力消費量を減らして火力発電所から排出される二酸化炭素を減らそう、そのためには夏場の服装をなんぼかでも涼しげにしないと辛すぎるから夏場はノーネクタイでいこうぜ、という、なんだか沖縄のかりゆしウェアのだっさい版みたいなお国の企画であります。

詳細は、環境省特製のこちらのサイトで紹介されています。

暑がりには大変残酷な企画ではありますが京都議定書がはらほらひれはれな状態になっていたり、実際問題石油っていつまで持つのよ、ってなみんなが忘れた振りしている問題があったりしますので跳箱的には不満ではありますが、ここは我慢のしどころでありましょう、と理解しております。(経団連ももろ手を挙げて協力中ですし)

ちなみにお隣の石油ガブノミ国家であります中華人民共和国もものすげー勢いでクールビズ推進中とのこと。政府の号令が日本と違ってものすげー勢いで浸透する国なのであっちの方が効果出るの早いかもしれません。

つまり、28度が快適か?が出発点なのではなく、人間、何度までだったら耐えて仕事できるか?が出発点になっているわけです。ちなみに"28度"の根拠は労働安全衛生法事務所衛生基準規則五条3項に記載されている、

事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十七度以上二十八度以下及び相対湿度が四 十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。

に由来しています。二酸化炭素排出量を可能なかぎり削減するためにどこまで上値を追いかけられるか?が出発点だったのがよくわります。

とはいえ、跳箱も含め世の男衆は女性陣より暑がりであるらしいことが解ってきているらしい(だいたい3~5度ちがうんだそうな)ですが、厳密なこと調べている人たちが独立行政法人土木研究所にいたんでここでリンクだけ紹介しときます。関連論文はたどっていけば引き当てられるはず。

とりあえず何度だったら快適なんじゃ?と問われれば、毎日新聞で紹介されていた神戸女子大の平田教授と和歌山大学の今村助教授の話を紹介しときます。

やっぱ(男衆の立場から言えば)22~23度が夏場の快適~、な温度設定らしいすね。

さて、ちょこちょこっと調べればすぐに理由がわかる程度のこともきちんと調べもしないで、おそろしく自己中心的な思考を根拠に世の中間違ってる!と主張するのはやめときなはれ、と大きなお友達な近藤氏には何度も申し上げてるんですが、ホント、懲りないお方です。

あまつさえ、自社の会議スタイルを他人に押し付けんとするあまり、

市役所の中で「図書館の空調の温度設定について」という会議があって、その会議にメッセンジャーで市民が参加して発言でき、会議の内容がポッドキャスティングされたらどんなに良いだろうと思います。もはや、そうすることは技術的に可能ですし、ほとんどコストもかかりません。市役所が市民の声を聞いてはいけない理由など何も無いはずです。しかし、そんな会議が実現するのはまだ当分先の事のように思えます

などとのたまっておりますが、見当違いでしょう。近頃のお役所はクールビズを推進している環境省も含め(まあ運用に問題がありまくりとかいろいろありますが)パブリックコメントという制度を設けて広く政策に対する意見募集(笑)してますぜ?

つまり、近藤氏の主張は根本からズレていて、どんなことが、どこで、どのように決定されているか?その決定プロセスもしくは既決事項についてどのような物言いつける手段が用意されているか?について、まるで知ろうともせずに、自分の思い通りにならないあれやこれやにケチをつけているだけに見えます。(だからといって突撃厨になれとは言いませんが...。あれはすこぶる迷惑です)

「ユーザーの声を聞く」ことを否定する理由は次第に薄れていき、多くの企業や組織がIT技術を駆使しながら利用者や他のステークホルダーとの対話を積極的に行っていく社会になっていくと思います

誰も否定してないのにね、滑稽な主張です。大きなお友達な近藤氏自身が社会ときちんと向き合っていないから、このようなズレた主張を繰り返すことになるんでしょうが、世の中ときちんと折り合いをつけられないから大きなお友達なわけでもあるので致し方ないということかもしれません。

ところでユーザーとの対話を大事にしようと主張されている近藤氏の経営しているはてなという会社のユーザーさんの一部からはてなの対応がマズい、という声が挙がっている由、まずは足元を何とかすることを考えてはいかがか?

P.S.
それにしても近藤氏という御仁は新聞読んだことないんだろうか?
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1 コメント

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Unknown (激しく同意)
2005-08-23 14:41:54
京大出てても京都議定書とかには興味ないんでしょうねぇ。

平気で100円払うとかいってますしね。

オマエの100円で温暖化が進むんだよ、と思った。

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