吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

その名は……

2012年05月25日 | 

新入りの紹介です。

スズキ モレ君です。年式不明、少なくても2008年よりは前。


2スト50ccは久しぶりです。
基本整備と掃除を一応手がけて(まだ詰めたいところはありますが)実戦配備となりました。
いやあ、前オーナーが高齢者で、ずっとゆっくり走っていたようで、マフラーのオイルっ気がすご
かったです。走り出すと煙で姿が隠れるほどに。いや、ほんと。
清里の坂(わざわざ隣町へ行ったのね)を5本ばかし全開で上り下りをしたらすっかり焼き切れ
てすっきりになりました。
きっちり回してやらないとね、2ストエンジンはね。

コイツの経歴と名前を調べてみたらなかなかに面白かったのでした。
当初、マダム、マドモアゼルのためのオシャレバイクとして企画されたのだけれど、取り回しの
良さ、優れた積載性からビジネスバイクとしての人気が高まり、メーカーもそれに対応した販売
方針にシフトしていったらしいです。
うちのヤツにも、注文装備の新聞配達用大型リヤキャリアが装備されています。


前の積載スペースも大きく、超大型のカゴも装備可能です。
そう、こいつらがスーパーカブをビジネスバイクのトップから引き摺り下ろしたのです。
カブのお株を奪ったのね。


で、その名、モレ。Mollet。いかにもフランス語ですね。辞書を引きましょう。
ネット辞書はどうもダメですね。浅すぎ。
で、図書館に行きましたよ。フランス語は死角なのでね。いや、外国語はみんな死角でした。
サーセンッ!見栄を張りましたっ。

Mollet 形容詞 やわらかな、ソフトな。
ふん、フランス語の辞書で「ソフトな」も無いと思うけれど、まあわかります。
この種のバイクをソフトバイクと称したこともありますしね。
女性向けバイクらしいですね。

次、男性名詞 ふくらはぎ!
おう、これはこれは、男の仕事バイクにふさわしい名前ではありませんか!
参考画像


なんとその生まれから将来を予見させるような名前ですねえ。

さらに、ヨコヅナダンゴウオ……。
オゥ……。素敵 カサゴ目ダンゴウオ科。ダンゴウオの仲間って好きです。
英語ではLunpfish、よく目にした名前だと思ったらニセキャビアの親でした。
ああ、外国で無性に魚の卵が食べたくなることがあって、その時ずいぶんとお世話になったも
のです、ありがとうございました。わりとどこでも手に入ったし、安かったし。
ちょいと醤油を垂らしてごはんに乗せればそこはニッポン。

参考サイト 
ブサカワあるいはグロ 

というわけで、バイクそのものよりも名前が気に入ってしまったのでした。
こういうプラスチック外装のスクーターやファミリーバイクは本来好きじゃないんだけど。
二人乗りが出来るカブ90は乗用に特化、モレは荷役用に特化して使い分けましょう。
よーし、君の名前は「ふくらはぎ号」だ。
行くぜ、ふくらはぎ!
再掲


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