ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

新年から観てほしいロボットアニメ映画

2017-01-01 17:38:43 | ロボットアニメ系
明けましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いします。

さて、予告通り新年一発目の記事は”年末年始に観てほしいアニメ映画”改め(年が明けたので)”新年から観てほしいロボットアニメ映画”でございます。

年末の記事”年末年始に観てほしいアニメ映画10選”ではジブリ映画以外、連続アニメ以外という縛りがあったのでロボットアニメが全然入ってなかったですね。

だってロボットアニメの映画ってだいたいテレビの総集編もしくはその続編なので予備知識のない状態で観ても全然話についていけないものになっている場合もあって選びづらかったんですよね。

でもロボットアニメ好きのワタクシですから、当初より番外編を企画していましたが、年末のアニメ映画10選の記事で意外に時間をとられてしまい、番外編が年明けになってしまいました。

今回の記事もスピード重視のため、あらすじは省略してますのでご了承ください。


『機動警察パトレイバー the Movie』

機動警察パトレイバー the Movie 予告


1989年に公開された押井守監督作品です。OVAから始まったメディアミックス作品ですが、その映画第一弾です。ロボット、キャラクターアニメの要素が強いものの1989年にコンピューターウィルスによる犯罪を描いた先進性は評価に値します。

また、比較的難解な押井作品にあってかなりわかりやすい映画でもあります。ワタクシが初めてまともに見たパトレイバーがこの作品で、予備知識がほとんどない状態でも楽しめたので選びました。

以前、このブログでもとりあげてます。そちらもどうぞ。

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ロボットアニメですが、ロボットよりも人間の方が活躍する印象の強い作品ですね。まぁでもロボットアクションについても手は抜いていないので、これも見どころです。


『機動警察パトレイバー 2 the Movie』

機動警察パトレイバー2 the Movie 予告


1993年に公開された映画でこれも押井守監督作品です。

パトレイバー、押井守の連チャンとなりましたが、ワタクシ的に押井作品のベストワンなので選びました。

どちらかといえばコミカルなパトレイバーなのですが、この作品についてはかなりシリアスでリアル。ロボットアクションというより監督がこの作品で東京に”戦争”という状況を作り出すという思考実験を行ったため現代日本社会へのメッセージ性が強い作品に仕上がっています。

ゆえに少し説教くさい・・・・、いやいや、だいぶ説教くさい作品にもなっているのも確かなんですがね・・・。

でもこれまでのパトレイバーでは隊員たちのまとめ役だった後藤隊長が主人公で後藤節全開で活躍してくれるので、後藤隊長ファンのワタクシは痺れましたね。特に警察上層部との会議のシーンはアニメ史に残る名シーンなんじゃないかと。

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高田明美,ゆうきまさみ,ヘッドギア,伊藤和典
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1998年にDVD化する際に音声は劇場公開版とDVD化のためにリニューアルした音声の2種類を収録し、以降ソフトの音声は劇場公開版とサウンドリニューアル版を同時収録するマルチオーディオ仕様になっているようですが、オススメは劇場公開版です。

劇場公開版は現実感や臨場感を強調する為、自衛官や民間人など主要キャスト以外の声に敢えて素人を起用していますが、この演出意図はばっちり当たっています。なんでサウンドリニューアル版なんか作ったのか?せっかくのリアルな話が嘘っぽくなっちゃうんですよね。

そういえば先日亡くなった根津甚八さんが出演されていますね。ご冥福をお祈りいたします。


『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

水島精二監督×虚淵玄脚本!映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』予告編


水島精二監督、虚淵玄脚本による作品で、2014年に公開されました。

無駄に露出度の高い美少女キャラが主人公のアニメではありますが、SFマインドあふれるシナリオ、スピード感満点のロボットアクションと見どころがいっぱい。

それに全編フルCGで作画されているという技法的にも意欲的です。和製フルCGでよくぞここまで頑張ったと言いたいですね。

ここ最近生まれたロボットアニメではトップクラスに面白かったです。

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続編やってほしいんですが、予定はないのかな?


マクロスプラス movie edition

[MAD] Macross Plus - Azure Fortissimo

*予告編ではありません。BGMも劇中のものではありませんのでご注意を。

元々OVA全4話に約20分の新作カットを加え再編集した作品。カウボーイビバップの渡辺信一郎監督作品でもあります。

マクロスシリーズの一つですが、マクロス知らなくても全然話にはついていけますのでご安心を。

以前、このブログでもとりあげてます。そちらもどうぞ。

見どころは空戦のシーンでしょうね。手書きとは思いえないものすごいアクションの連続がテンションを上げてくれます。また渡辺監督は音楽へのこだわりも強いのでBGMも注目してください。

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ストーリーは切ない青春ものといったところです。誤解からの対立、和解をしての別離は案外、誰でも受け入れられる話なんじゃないでしょうか?

『ドラえもん のび太と鉄人兵団』

ドラえもんのび太の鉄人兵団   わたしが不思議


1986年公開されたシリーズ第7作目のドラえもん映画作品。芝山努監督作品です。

ロボットアニメというにはゲストの巨大ロボ・ザンダクロスの活躍シーンは少ないものの、SFマインド溢れる藤子・F・不二雄先生の原作を忠実にアニメ化しています。また、しずかちゃんに言わせた原作にないセリフのためこの作品のことをワタクシは原作を超えたと思っています。

ワタクシ、一番最初にこの作品を観たのは小学生時代ですが、その時はザンダクロスがあんまり活躍しないので不満がありました。でも大人になって見返すとそのストーリーの深さに感動しました。

地球侵略の先兵だったロボット・リルルが次第に人間を理解しのび太たちと心を通わせるようになる展開やラストのリルルが”天使になる”のシーンでは涙を流してしまいました。

ドラえもん映画と思って甘くみてほしくない作品ですね。

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人間とロボットとの対立と相互理解を描きながら、結局は”人間とは何か?”という深いテーマが根底にあるような気がします。そりゃ小学生にはわからんわ。

『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』


映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~ 予告動画


2011年3月に公開されたドラえもん映画。寺本幸代監督による1986年の映画のリメイク作品です。

すみません。また鉄人兵団です。でも、これも素晴らしい作品なんですよ。

リメイクのため元からはアレンジされた部分も多くあり、賛否を分けているようです。しかし、ワタクシは全然気になりません。

ピッポという新キャラを出すことで1986年版では終盤に影の薄かったのび太とザンダクロスにドラマを持たせ、1986年版とは別の魅力を引き出しています。

まぁおかげでミクラスの影が薄くなるのですが・・・。

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リルルとピッポの関係性から人間とロボットの相互理解というより、異星人と地球人の相互理解の物語になっているのは大胆なアレンジではあり、賛否の分かれるところようですね。まぁそのまんまリメイクしてもねぇ~。

ワタクシ的には大活躍するザンダクロスが見れたので、小学生時代の不満が解消されてよかったんですがね。


『機動戦士ガンダム』劇場版三部作

劇場版ガンダム予告編 機動戦士ガンダムⅠ


劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編


劇場版ガンダム予告編 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編


最後はこれでしょう。ご存じロボットアニメを作り続ける富野由悠季監督作品であり、リアルロボットアニメの元祖であり、ロボットアニメ史に燦然と輝くガンダムシリーズの最初のタイトルですね。

1980年10月にテレビシリーズの再編集に新作カットを追加してストーリー、設定を一部変更した劇場版の制作が発表され、第1作『機動戦士ガンダム』が1981年3月公開されました。その後、1981年7月に第2作『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』が、1982年3月に第3作は『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』がそれぞれ公開されました。

会社の同僚がガンダムの話題をしていてもついていけないという人や、ガンダムってシリーズが多すぎてどれから観ていいかわからないという人のはとりあえずこれをオススメします。

ワタクシは大学生くらいの時に初めて観賞しましたが、大人でもひきつけられる物語ですね。

戦争に巻き込まれやむなく戦う少年が幾度も出会いと別れを経験することで成長し、最後に戦う理由、自分の居場所を見つける物語にはすごく感動したもんです。

テレビシリーズの再編集ということもあり、作画が良いとはいえない場面もありますが、シナリオのよさがそれをカバーしています。

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古谷徹,鈴置洋孝,飯塚昭三,池田秀一,古川登志夫
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アニメを実写映画に近づきたいという富野監督の熱意がこもった作品であり、その潮流の原点になった記念碑的な作品でもあります。


ということで以上でございます。

意外にロボットアニメでも紹介できるものがあってよかったです。正月休みも残り少ないかもしれませんが、よかったら観てみてください。

ところで、ロボットアニメは今や斜陽のジャンル。今後に追加で紹介できる作品が出てくるんでしょうか?真剣に心配になってきます・・・。

まぁ気にしてもしょうがないので考えないことにします。


ではまた次回。



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2 コメント

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ヴァニラ様へ (豆はんてん)
2017-01-05 07:25:15
明けましておめでとうございます!
私は昨年「僕街」の時にコメントさせて頂いた者です。その節は、ご返事頂きありがとうございました!
私はおっさんなので(笑)、今回挙げられた昭和と平成初期の作品は劇場で観ておりますが、「パト」に根津さんが出ていたことなど、すっかり忘れていたこともあり、非常に参考になりました。
また、しずかちゃんの天使のセリフは原作になかったんですね!教えて頂きありがとうございました。
あと「哀戦士」エンディングの「マ」に劇場が大爆笑したことも思い出しました。
今年も楽しいブログをよろしくお願い致します。
では!
返信する
豆はんてんさん、コメントありがとうございます。 (ヴァニラ☆@~)
2017-01-06 00:50:18
豆はんてんさん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年始まってすぐにコメントをいただけて本当にうれしいです。

ワタクシもオッサンですが、今回、年末年始で紹介したアニメ映画のほとんどを劇場では観ておらず、のちにソフト化されたもので観ました。しかも社会人になってから・・・。

地方在住で身近に観る機会がなかったことに加え、社会人になるまではエヴァとジブリ、ドラえもん以外でアニメ映画に興味が持てず、劇場で鑑賞したことがほぼありませんでした。

最近はやっぱり劇場で観る方がいいなぁとつくづく思います。暗い劇場という閉鎖空間での集中力は物語への理解力を高め、より楽しめると感じるからです。

ですので、劇場でガンダム3部作を鑑賞している豆はんてんさんが羨ましいです。

2017年もアニメ映画の情報がいろいろ入ってきていますので、今年はいろいろ観に行ってみようとは思っています。

このブログにそれらの感想なんぞ書いていければいいかな?と思っています。

今年もぼちぼち記事を書いてまいりますので、お暇なときに覗いていただければ幸いです。
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