淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

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映画「怒り」。今年観た邦画の中で現時点ではベストワン! 李相日監督はやっぱり凄い。

2016年09月29日 | Weblog
 映画「怒り」が素晴らしかった。
 陳腐で月並みな表現になっちゃうのであまり使いたくないけれど、魂が震えた。

 緊張感が上映時間の2時間20分、その最後まで続くという映画もまた、個人的に言えば最近では稀なことだ。
 一見良質なオムニバス映画のように、三つの物語が絡まりながら衝撃のラストまで猛スピードで突き進んでゆく。

 監督は李相日。
 吉田修一の原作を映画化した、「悪人」で高い評価を得た監督である。
 李相日監督作品としては、そのほかに「フラガール」や「許されざる者」という、これもまた評価の高かった映画が残されている。

 そして今回、李相日監督は再び吉田修一の同名原作小説を映画化した。
 それが映画「怒り」だ。

 ある日、東京都八王子市で残虐極まりない殺人事件が発生する。
 夫婦が無残な姿で惨殺され、血まみれの現場の壁には大きく「怒」という血文字が残されていた。
 テレビでは連日犯人の顔写真が流され、警察による必死の捜査が繰り広げられるのだが、日本の何処かにまぎれこんで潜伏しているらしく、犯人は顔を整形しているとの情報が得られる。

 それから一年後。
 千葉の漁港に田代(松山ケンイチ)という寡黙な青年が突然現れ、東京ではホモセクシャルで一流企業に勤める優馬(妻夫木聡)が直人(綾野剛)という謎の青年と知り合い、そして、男にだらしない母親の関係でやむを得ず沖縄に転校してきた女子高生(広瀬すず)は、遊びに来た小さな無人島でヒッチハイカーだと名乗る田中(森山未來)という男と偶然出会う・・・。

 この、なんの関係性もないような三つの異なるエピソードが、やがて最後の最後で大きく一つに重なってゆく。
 東京八王子で一年前に起こった、残虐な夫婦殺害事件への真相へと・・・。

 最後まで、息もつかせぬ展開である。
 とにかく脚本と物語の構成が素晴らしく、果たしてこれはいったい最後は何処に辿り着くのだろうと、映画の先に進みたくて落ち着かなくなるほどだ。
 それほどストーリーが読めない(原作を読んでいないことが逆にいい方向に作用したのかもしれない)。

 主演の渡辺謙、それから森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡、みんな素晴らしい演技をみせる。

 果たして、犯人は誰なのか?
 すべての謎がとけたそのあとの、ラスト数分間の余韻が特にいい。

 映画「怒り」、今年観た邦画の中で、現時点ではベストワンだ! 









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