淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「みみずくは黄昏に飛びたつ」

2017年06月30日 | Weblog
 この本、かなりエキサイティングだ。
 そして、スリリングである。
 めっぽう、面白い。

 ただし、村上春樹の愛読者という条件が付く。
 村上春樹の小説を読んでいない人、あるいは読んだけれど別に面白いとは思えないという人、そういう人たちがこの本を読んでも、まったく惹きつけられないだろう。当然にして、エキサイティングでもスリリングでもない。

 本とは、村上春樹への11時間、文字にして25万字に及ぶインタビュー集、「みみずくは黄昏に飛びたつ」のことだ。

 とにかく、インタビュアーである芥川賞作家の川上映未子が素晴らしい質問をしていて、圧倒的な迫力がある。
 というか、村上春樹の頭の「抽斗」の中から、様々な興味溢れるキーワードを引き出してくる。凄い。

 川上映未子、かなり事前に勉強をしてきたというか、村上春樹の書いたものを熟読しているというか、それ以前に、純粋な村上ファンであることが起因しているのだろう。
 「みみずくは黄昏に飛びたつ」を読んでいると、昔からの一ファンとして、心底知りたかったこと、聞きたかったこと、疑問に思っていたことなどを、ストレートに、そして純朴に、乙女チックに問いかける。
 ほんと、可愛い。

 もし、インタビュアーが川上映未子じゃなかったら、この「みみずくは黄昏に飛びたつ」はまったく別な体温を持ったインタビュー集となっていたことだろう。

 最新作「騎士団長殺し」のこと、「小説を書くその過程」のこと・・・読んでいて興味が尽きない。
 まずは何の到達点も考えず、思うままに出だしの一行を書いて、そこから少しずつ物語を広げてゆくという手法だとか(つまり、書き進めながらストーリーを考える)、前に書いた小説の登場人物の名前をすっかり忘れていたりだとか、意外と村上春樹、几帳面で神経質だと思っていたら、適当なところがあって面白い。

 インタビュー集「みみずくは黄昏に飛びたつ」、川上映未子と村上春樹とのキャッチボールがひたすら心地よいです。

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