山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘12年 北海道くるま旅くらしレポート <66回>

2012-09-05 06:56:12 | くるま旅くらしの話

【昨日(9月4日)のレポート】      

≪行程≫                                                                 

道の駅:東川道草館 →(道道1,160他・R237)→ 美瑛町:北西の丘公園 →(道道966)→ 美郷不動尊名水 →(道道966他)→ 四季彩の丘 →(道道・R237他)→ フラヌイ温泉 →(道道)→ 千望峠駐車公園 (泊) <77km>

≪レポート≫

 昨夜は夜半からかなりの雨降りとなり、天井を叩く音に目を覚ましたのだった。暑さはおかげさまで幾分収まったのだけど、一度目が覚めるとなかなかすんなり寝付くことが難しくなって、次の眠りが来るまでに手間取った。本来なら起きてしまえばいいのだけど、まだ0時にも届いておらず、起きるには早すぎると、しばし寝禅などを行った。寝禅というのは、座る代わりに体を横たえて行う呼吸法で、大いに重宝している。これを用いると不眠症などがかなり改善されるのではないかと思うけど、さてどうなのだろうか。怪しげな手法を他人様に教えるには勇気が要る。

 朝になって外を見ると青空はみられず、このままこの空が続いて欲しいと思った。別海に居て、同じような空を毎日見上げては、暑くなってもいいから、偶には青空を見たいものだと思ったりしたのだが、今はその正反対の環境にいる。人間の気持ちという奴は、真にいい加減で、環境には逆らえない。この世が荒み始めているように思うのは、何よりも環境の影響が大きく、それに人心が絡まって、悪化の一途をたどるスパイラルのコースに嵌ってしまっているのかも知れない。考えすぎであればいいのにと思う。この雲が取れてしまったら、又昨日の暑さが戻ってくるのかも知れない。相棒の話では、今日の天気の予報は晴れではなく、良くはないとのことだった。是非このまま、雲が空を覆い続けて欲しい。

 しかしいつものようにTVのドラマを見ている内に雲は次第に消え去ったようで、陽が射し始め次第に暑さがぶり返し始めたのだった。どうやら願いもむなしく、今日も猛烈な暑さの一日となるらしい。今日は美瑛の丘巡りなどをしようかと思っているけど、あまり暑いと、熱中症などが心配になってくる。そんな不安を抱えての出発だった。今日の予定は、先ず美瑛の北西の丘に行き、今頃の季節の様子を確認してから、その後の行動を決めることにしている。というのもこの季節まで北海道に残っているのは初めてのことであり、美瑛の景観を見ているのはいつも7月ごろばかりだからである。7月は花の季節であり作物も成長の季節だけど、今頃は収穫期を終えた作物も多く、花も殆どが盛りを過ぎているに違いない。

 10時過ぎ出発。昨日に負けない蒸し暑さである。もはやこの暑さには諦めるしかない。いつもとは違う、空港傍の道を通って、間もなく美瑛町に入り、北西の丘公園の駐車場に到着。もう観光シーズンは終わりかけており、来訪者は少ないのではないかと思ったのだが、意外と車が多いのに驚いた。観光バスなども来ている。ここは美瑛観光の拠点の一つとなっているので、立ち寄るのがパターン化しているのかも知れないなと思った。しばらく休んでいると、やっぱりシーズンが終わりに近づいているのを実感できるほどのまばらな人足となった。これが本当の姿なのだろうと思った。相棒は、ここへ来るといつものガラス工芸の店へ出かけて行った。店の方と気が合うらしく、あれこれと話の楽しさなどを報告されるのだけど、自分にはわからないことが多く、まあ相棒が喜んでいるのだからありがたいことだと思っている。そのお店が健在であることが何よりうれしいことである。1時間ほど休んで、結論としては、今日の美瑛の丘めぐりは、四季彩の丘だけを訪ねることにした。そして、昼食は白金温泉の近くにある美郷不動尊の名水を汲み、そこでそうめんを茹でて食べることに決めて出発。

 美郷名水は美瑛に幾つかある名水の中では一番人気のある場所で、水汲みの来訪者も多い。自分たちも毎度お世話になっている。京極や真狩の湧水ほどとはゆかないけど、湧水量もかなり多く、バナジウムを含んでいるとかで、価値の高い水のようだ。冷たい清冽な水でそうめんを食べるというのは、いつもここへ来た時の恒例のようになっている。さっそく水を汲み、お湯を沸かし、今日は先日旭川在住のSさんから頂戴したグリーン色の冷や麦を茹でることにした。茹で上がって、汲みたての冷水に晒すと、麺がきゅっと締まって、まあこれが何ともいえない触感で、今まであまり食べたことのない冷や麦を味わったのだった。美味である。チョーうみゃあ~である。相棒も嬉しそうに味わっていた。Sさんに感謝。深謝。ご馳走さまでした。食事の後に更にもう一度水を汲んで水槽を満たして出発。

 四季彩の丘は美瑛の花の名所として菅野ファームやゼルブの丘と並ぶ人気スポットである。花の種類や量ではここが一番なのかも知れない。行ってみるとさすがに賑やかな彩の花畑が視界に入って来た。しかし近くに行って見ると、やはり今頃まで咲き残る花の種類は限られており、それらを巧みに植え育てた畑なのが分かった。葉鶏頭、サルビア、マリーゴールド、クレオメなどの色違いの花が巧みに配列され、それらに遅咲きのヒマワリなどが加わって、全体としての見事な花の景観をつくり出していた。観光馬車やバギーなどが走り回るのが煩わしいけど、これは、それに乗って喜ぶ人たちがいるのだから仕方がない。1時間ほど花を楽しんだ後、今日の泊りは上富良野町の日の出公園にすることにし、その前に公園近くにあるフラヌイ温泉に入ることにして花園を後にする。

    

四季彩の丘花畑の景観。これはなんという名の花なのかよくわからない。シソ科の仲間で、花よりも葉の方の色に特徴があるようである。花づくりの人たちのご苦労を思った、

    

四季彩の丘ひまわり畑の景観。ひまわりの花は本当に太陽に向かって花を開かせているのか?この花たちを見ている限りそれは少し疑問に思った。

 美瑛に来ると必ず立ち寄って写真を撮る場所がある。今年はこの季節では絵にはならないのではと思いつつ、今日も寄って見ることにした。場所は拓真館の近くにある柳川押し花学園の所である。ここの景観はいかにも北海道らしい、日本の内地離れした景色だと思っている。パソコンの壁紙にも使っており、気に入りの場所なのだ。寄って見たけど、やはり予想通りいつもと違っており、残念に思いながらも何枚かの写真を撮る。

    

柳川押し花学園の景観。いつもだと手前のハーブ畑にはラベンダーの紫が鮮やかで、後ろの畑の丘は緑や黄金色の作物が青空をくっきりとさせて、赤い屋根を強調してくれているのだけど、今回はそれは叶わなかった。

寄り道の後はR237に入り、まっすぐにフラヌイ温泉へ。この温泉は源泉が31℃で、これを沸かした浴槽もあるけど、源泉のままの浴槽が気に入りで、ひんやりとした入浴感は他ではあまり味わえないものである。サウナなどにもしっかり入って、1時間余りの入浴を楽しんで車に戻った時は、17時半を過ぎていた。ここで気持ちが変わり、泊まる場所を日の出公園の駐車場から千望峠に変更する。

というのも、今日は美郷名水を汲むころから天気が急変し出し、暑さは一挙に消滅に向かい、四季彩の丘の散策時は旭川や留萌当たりのエリアの上空は真っ暗となって、時折雷光が煌めき走っていたのだった。それで、雷雨の襲来に備えて、風当たりなどの少ない公園を泊り場所に選んだのだったが、入浴中のサウナの中で見た予報では、夜間はそれらの雷雲は北上をするとのことであり、この近辺は大丈夫だという情報を得たからだった。相棒は明日の早超十勝岳や大雪山連峰の写真を撮りたいので、早朝に千望峠に移動しようなどといっていたので、それならば今の内にそこへ行って泊まっておればよいと思った次第。少し風はあるけど、今年はもっと強い風の洗礼も受けているので、大丈夫との判断だった。

千望峠はR237を挟んで、フラヌイ温泉の反対側にあり、そこからの十勝岳連峰の景観は写真には納まらぬほどの大きさなのである。ここには駐車公園があり、トイレも水もあるので山の写真を撮るために泊まる人が多い。今夜は自分たちの他には泊りは1台だけの様だったけど、時折山の夕景を眺めに来る車が入って来て、やはり名所の一つなのであろう。明日の早朝にはご来光が拝めることを祈念しながら、夜を迎える。暑さも一気に消え去り、心地よい眠りの環境に包まれて、今夜は熟睡が期待できる。

今日(9/5)の予定】 

千望峠駐車公園 →(R237)→ ファーム富田 →(未定)

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