喧騒を 忘れて咲くや 八つ手花
音もなく 八つ手花咲く 日向かな
よく見れば 八つ手の花も 饒舌か
コメント:
冬に咲く花は少ない。それらの中で気を惹く花がある。八つ手の花だ。花とも言えぬような、カリフラワーの小型版のような咲きっぷりである。
八つ手は、どちらかといえば日蔭の多い、裏地のような場所に植えられているのが多いのだが、どういうわけなのか通りの脇の花壇のような場所に植えられているのがあって、それがこの写真である。日射しをたっぷり浴びているせいなのか、花が咲きだした頃は控えめだったのだが、次第に主張が強くなりだしたようである。マイペースでひっそりと咲くものが多い中で、この花たちは例外なのかもしれない。
その花をよく見ると、地味なようで、実は結構饒舌なのだなというのが判って、そう言えば、これに良く似たタイプの女性も多いなと思った次第。自己主張というのは、どのような生きものにも天の配分は誤りないようだ。