7/19~10/13
「こども展」48人の画家たちが、子どもたちをモデルに描いた作品が単に紹介されているだけと思ったら大間違い。見どころ満載の展覧会です!
そもそも、この「こども展」は、2009年にパリ・オランジュリー美術館で開催されたLes Enfants modèles(「モデルとなったこどもたち」と「模範的なこどもたち」のダブルミーニング)を土台として構成されています。
ゼロからこれだけの作品を集め、展覧会に仕立て上げることは日本では様々な面で難しいことでしょう。オランジェリーでの展覧会を成功に導いた元オランジュリー美術館長のエマニュエル・ブレオン氏が監修されているからこそ可能だった展覧会です。(日本側の監修は千足伸行氏)
パリでは20万人を動員する大注目展となったようです
モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソなど錚々たる画家48人の巨匠たちが、可愛らしい子どもたちをモデルに描いた作品。彼らはカンヴァスにどんな想いを刻み、描かれた子どもたちはそのとき何を想ったのか。作品に秘められたそんな両者の想いや絆に迫る。オルセー美術館、オランジュリー美術館、ルーヴル美術館、マルモッタン・モネ美術館、そして画家の遺族が大切に所蔵し、美術館でも見ることのできないプライベートコレクションからの作品の数々が出展してます。しかも、作品のおよそ3分の2は日本初公開という、貴重な展覧会です。
この展覧会、東京は、 森アーツセンターギャラリーで開催、そして大阪です。
カタログの表紙のこの作品
ピエール=オーギュスト・ルノワール
「ジェリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども」 オルセー美術館 蔵
この絵のモデルは印象派の女流画家ベルト・モリゾとその夫ウジェーヌ・マネ(画家エドワール・マネの弟)との間にできた一人っ子のジュリー・マネ
ベルト・モリゾは大好きな画家です
2006.10に オルセー美術館展-19世紀 芸術家たちの楽園-に行きました ブログはここ
2010.6に マネとモダン・パリ展 で東京へ行きました。 三菱一号館美術館です。 ブログはここ
ジュリー・マネが8歳の時です。そして彼女が5歳の時の絵がこれです

ベルト・モリゾ
「庭のウジェーヌ・マネとその娘」 個人蔵
ジュリーをモデルとしたモリゾの作品のうち、夫と一緒に描いたものは数えるほどである。これはその内の1点で、庭でくつろぐ父と娘を描いている。
そしてジュリーはエルネスト・ルーアールと結婚します。その人が描いた作品がこれです。

エルネスト・ルーアール
「書斎のジュリー」個人蔵
40歳頃 奥さんのジュリーを描いた作品 逆光の効果ですね落ち着いた雰囲気が出ています
5歳-8歳-40歳 まさに成長記録ですね。こども展なのに何故大人の人がモデルなの? そんな疑問も解決です
カタログの表紙のもうひとつの作品は、これです

アンリ・ルソー
「人形を抱く子ども」オランジュリー美術館 蔵
正面を向いた子どもは愛らしさ、あどけなさ、天真爛漫というより、何か思いつめたような、どこかひたむきな表情を見せている。首がなく、頭が直接胴体にめり込んだような描き方、椅子も台もなく、座っているようには見えないが、直立しているにしては筋の通らない両脚の位置、前景の草地の中に埋もれたような膝から下の部分、5等身くらいにしか見えないプロポーション。
このルソーの絵を、彼の生前に理解していたのはまだ若いピカソやカンディンスキーなど、時代に先んじた一部の画家や批評家にすぎなかった。

美術館の入口にレゴ認定プロビルダーの三井 淳平さんがレゴブロックで作成した作品が展示されていました

左側 クロード=マリー・デュビュッフ
「ポール・デュビュッフの肖像」個人蔵
右側 クロード=マリー・デュビュッフ
「ネリー・ビュネルの肖像」 個人蔵
画家が息子のポールを描いた作品の隣りに、家族ぐるみの付き合いをしていたビュネル家の女の子の肖像が並べて展示してあります。
何とこの二人、大人になってから結婚することになるのです!まさかこの絵をクロード=マリー・デュビュッフが描いた時はそんなこと、想いもしなかったことでしょうね。
「結婚先取り肖像画」の前でこれから先の二人の成長を頭に思い描いてみるのも愉しいかも知れませんね。

モーリス・ドニ
「トランペットを吹くアゴ」個人蔵
ナビ派の中心的存在で19世紀フランスを代表する画家、ドニ。
ドニは子だくさんの画家としても知られ、愛する子どもに囲まれたその生活から、自分の子どもたちの生き生きとした姿を描いた作品を多く残しています。
本展には、ドニの作品が6点出展されますが、なかでも、この《トランペットを吹くアコ》は、本展覧会の趣旨に賛同頂いたご遺族の協力のもと、日本で初公開されるものです。
モデルは、ドニの末っ子(三男)であるフランソワ、通称アコ。トランペットを吹く音が今にも聴こえてきそうな、可愛らしい作品です。親のドニは、描きながら目を細めていたに違いありません。ドニ家が代々、大切に保存してきた愛の絆です。
いたずらっぽっい眼差しが、可愛い

パブロ・ピカソ
「パロマ」個人蔵
モデルは当時3歳だった娘のパロマです まるでこどもが描いたようなタッチはさすがピカソです

フランソワーズ・ジロー
「ボール遊びをするクロードとパロマ」 個人蔵
同じパロマです フランソワーズ・ジローはビカソの奥さんです
ピカソの影響を大きく受けた作品ですが、すこし違いますよね。

キスリング
「オランダ娘」
久々にキスリングの作品に出会えました。いつもながらカラフルです。

アルベール・ブライトゥー=サラ
「ヨーヨーの肖像(芸術家の甥)」
1920年代の「模範的な子ども」といったポーズを取っているのが、画家の甥のジョゼ(愛称ヨーヨー)
画家の愛情が伝わる作品です。1944年に画家の家族の大半と同じくアウシュヴィッツで亡くなった。
いろんな視点で捉えられる展覧会でした
「こども展」48人の画家たちが、子どもたちをモデルに描いた作品が単に紹介されているだけと思ったら大間違い。見どころ満載の展覧会です!
そもそも、この「こども展」は、2009年にパリ・オランジュリー美術館で開催されたLes Enfants modèles(「モデルとなったこどもたち」と「模範的なこどもたち」のダブルミーニング)を土台として構成されています。
ゼロからこれだけの作品を集め、展覧会に仕立て上げることは日本では様々な面で難しいことでしょう。オランジェリーでの展覧会を成功に導いた元オランジュリー美術館長のエマニュエル・ブレオン氏が監修されているからこそ可能だった展覧会です。(日本側の監修は千足伸行氏)
パリでは20万人を動員する大注目展となったようです
モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソなど錚々たる画家48人の巨匠たちが、可愛らしい子どもたちをモデルに描いた作品。彼らはカンヴァスにどんな想いを刻み、描かれた子どもたちはそのとき何を想ったのか。作品に秘められたそんな両者の想いや絆に迫る。オルセー美術館、オランジュリー美術館、ルーヴル美術館、マルモッタン・モネ美術館、そして画家の遺族が大切に所蔵し、美術館でも見ることのできないプライベートコレクションからの作品の数々が出展してます。しかも、作品のおよそ3分の2は日本初公開という、貴重な展覧会です。
この展覧会、東京は、 森アーツセンターギャラリーで開催、そして大阪です。
カタログの表紙のこの作品
ピエール=オーギュスト・ルノワール
「ジェリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども」 オルセー美術館 蔵
この絵のモデルは印象派の女流画家ベルト・モリゾとその夫ウジェーヌ・マネ(画家エドワール・マネの弟)との間にできた一人っ子のジュリー・マネ
ベルト・モリゾは大好きな画家です
2006.10に オルセー美術館展-19世紀 芸術家たちの楽園-に行きました ブログはここ
2010.6に マネとモダン・パリ展 で東京へ行きました。 三菱一号館美術館です。 ブログはここ
ジュリー・マネが8歳の時です。そして彼女が5歳の時の絵がこれです

ベルト・モリゾ
「庭のウジェーヌ・マネとその娘」 個人蔵
ジュリーをモデルとしたモリゾの作品のうち、夫と一緒に描いたものは数えるほどである。これはその内の1点で、庭でくつろぐ父と娘を描いている。
そしてジュリーはエルネスト・ルーアールと結婚します。その人が描いた作品がこれです。

エルネスト・ルーアール
「書斎のジュリー」個人蔵
40歳頃 奥さんのジュリーを描いた作品 逆光の効果ですね落ち着いた雰囲気が出ています
5歳-8歳-40歳 まさに成長記録ですね。こども展なのに何故大人の人がモデルなの? そんな疑問も解決です
カタログの表紙のもうひとつの作品は、これです

アンリ・ルソー
「人形を抱く子ども」オランジュリー美術館 蔵
正面を向いた子どもは愛らしさ、あどけなさ、天真爛漫というより、何か思いつめたような、どこかひたむきな表情を見せている。首がなく、頭が直接胴体にめり込んだような描き方、椅子も台もなく、座っているようには見えないが、直立しているにしては筋の通らない両脚の位置、前景の草地の中に埋もれたような膝から下の部分、5等身くらいにしか見えないプロポーション。
このルソーの絵を、彼の生前に理解していたのはまだ若いピカソやカンディンスキーなど、時代に先んじた一部の画家や批評家にすぎなかった。

美術館の入口にレゴ認定プロビルダーの三井 淳平さんがレゴブロックで作成した作品が展示されていました

左側 クロード=マリー・デュビュッフ
「ポール・デュビュッフの肖像」個人蔵
右側 クロード=マリー・デュビュッフ
「ネリー・ビュネルの肖像」 個人蔵
画家が息子のポールを描いた作品の隣りに、家族ぐるみの付き合いをしていたビュネル家の女の子の肖像が並べて展示してあります。
何とこの二人、大人になってから結婚することになるのです!まさかこの絵をクロード=マリー・デュビュッフが描いた時はそんなこと、想いもしなかったことでしょうね。
「結婚先取り肖像画」の前でこれから先の二人の成長を頭に思い描いてみるのも愉しいかも知れませんね。

モーリス・ドニ
「トランペットを吹くアゴ」個人蔵
ナビ派の中心的存在で19世紀フランスを代表する画家、ドニ。
ドニは子だくさんの画家としても知られ、愛する子どもに囲まれたその生活から、自分の子どもたちの生き生きとした姿を描いた作品を多く残しています。
本展には、ドニの作品が6点出展されますが、なかでも、この《トランペットを吹くアコ》は、本展覧会の趣旨に賛同頂いたご遺族の協力のもと、日本で初公開されるものです。
モデルは、ドニの末っ子(三男)であるフランソワ、通称アコ。トランペットを吹く音が今にも聴こえてきそうな、可愛らしい作品です。親のドニは、描きながら目を細めていたに違いありません。ドニ家が代々、大切に保存してきた愛の絆です。
いたずらっぽっい眼差しが、可愛い

パブロ・ピカソ
「パロマ」個人蔵
モデルは当時3歳だった娘のパロマです まるでこどもが描いたようなタッチはさすがピカソです

フランソワーズ・ジロー
「ボール遊びをするクロードとパロマ」 個人蔵
同じパロマです フランソワーズ・ジローはビカソの奥さんです
ピカソの影響を大きく受けた作品ですが、すこし違いますよね。

キスリング
「オランダ娘」
久々にキスリングの作品に出会えました。いつもながらカラフルです。

アルベール・ブライトゥー=サラ
「ヨーヨーの肖像(芸術家の甥)」
1920年代の「模範的な子ども」といったポーズを取っているのが、画家の甥のジョゼ(愛称ヨーヨー)
画家の愛情が伝わる作品です。1944年に画家の家族の大半と同じくアウシュヴィッツで亡くなった。
いろんな視点で捉えられる展覧会でした
