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クラーナハ展―500年後の誘惑  国立国際美術館

2017-02-26 | ア-トな話し

2017年1月28日(土)―4月16日(日)

巡回 東京 2016年10月15日(土) 〜 2017年1月15日(日) 国立西洋美術館

日本初の大回顧展。ついに日本へ。世界13ケ国から38に及ぶ所蔵先から出展

ドイツ・ルネサンスを代表する画家ルカス・クラーナハ(父、1472~1553年)の芸術の全貌を紹介する、日本で初めての機会です。ヴィーナスやサロメなど、物語上の女性たちを特異なエロティシズムとともに描き、後世の芸術家たちにも影響を与えた「誘惑するイメージ」の数々が、約100点の作品を通して浮かびあがってくる。

ルカス・クラーナハ(父、1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せた、ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。大型の工房を開設して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていた彼は、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。けれども、この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々でしょう。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。
日本初のクラーナハ展となる本展では、そうした画家の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。1517年に開始された宗教改革から、ちょうど500年を数える2016-17年に開催されるこの展覧会は、クラーナハの絵画が時を超えて放つ「誘惑」を体感する、またとない場となるはずです。



《マルティン・ルター》

ルカス・クラーナハ(父)  ブリストル市立博物館 蔵

クラーナハは、ルターときわめて近しい間柄にあった。単にプライヴェートな親交を重ねたばかりでない。この画家はルターの思考を独自に視覚化した絵画や版画を生みだすことで、彼と高度な共闘関係を結んだのである。とはいえ、クラーナハは自身の作品をつうじて、ルターの神学を単にわかりやすく図解したのではない。彼はむしろ、描くことで新たな思想を語り、描くことによって社会変革の一端を担ったのである。クラーナハはルターの肖像画を何度も手がけることで、その「顔」を社会に知らしめ、さらにはそれまでのキリスト教図像学には存在しなかったイメージをみずから創出することで、いわば芸術の宗教改革をおこなったのである。




《ヴィーナス》

ルカス・クラーナハ(父) シュテーデル美術館 蔵



《正義の寓意 ユスティティア》個人蔵

クラーナハが描いた裸婦の多くは、柔らかな曲線をなす華奢なボディ・ラインによって、見る者を誘う。しかし、厳密にいえば、彼女らはたいてい「裸」にはなりきっていない。その身体は、遠くからでは見えない極薄のヴェールをまとっているからである。“veil”という語が「隠す/覆う」という意味の動詞でもあるとすれば、あまりに透き通って素肌を隠さないクラーナハのヴェールは、ほとんど語義矛盾ともいうべき「ヴェール」なのだ。その覆われつつも露わな女性たちの身体は、近現代のアーティストを含む、多数の人々の欲望を刺激してきたのである。






《泉のニンフ》
ルカス・クラーナハ(父) ワシントン・ナショナル・ギャラリー 蔵



《ルクレティア》


ルカス・クラーナハ(父) ウィーン造形芸術アカデミー 蔵




《ホロフェルネスの首を持つユディト》


ルカス・クラーナハ(父) ウィーン美術史美術家 蔵


絵はひとを誘い、また惑わせる。クラーナハは、その「誘惑」の効力を、よく知っていたはずである。クラーナハの多種多様な絵画をあらためて見渡すとき、一見したところ無関係であるかに思える作品群のなかに、ある根源的なテーマが浮かび上がる。すなわち、「女のちから」(Weibermacht)と呼ばれる主題系である。

面白い作品が展示されていました
同じデザインながら東京展とは違うようです 大阪会場限定です




森村泰昌の作品です。
ユディトの首の断面はステーキ肉??いつもながらの精巧な作品です

森村泰昌といえば2008.6にここの美術館で観た展覧会を思い出しました
液晶絵画 です。ブログはここ 液晶絵画 国立国際美術館

美術館の外観です



おしゃれな外観は
シーザー・ペリ(César Pelli、1926年10月12日 - )はアルゼンチン出身のアメリカ合衆国の建築家の設計
です


シーザー・ペリの設計は大阪では大阪歴史博物館、あべのハルカスが有名です
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コメント
 
 
 
Unknown (☆☆☆)
2017-02-26 20:07:39
同時期に訪れていてびっくりですね。
不思議な魅力の絵でした。
パスしようと思っていたのですが魔力に惹かれて行ってきました(笑)
修復の技術も凄いですね。
森村泰昌氏の作品も面白かったです。

「シーザー・ペリの設計は大阪では大阪歴史博物館、あべのハルカスが有名です」
そうだったんですか。知りませんでした。

つぐみ
 
 
 
つぐみさん、ありがとうございます (kazu_san)
2017-02-27 09:02:56
偶然てすごいですよね
今まで日本で展覧会が開催されなかったのはあまりにも強烈だからですね。
修復の技術は本当にすごいですよね。
 
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