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第39回 日展 大阪展

2008-03-01 | ア-トな話し
東京から順番に全国を巡回する展覧会。
大阪市立美術館で2/23~3/23まで開催中。

「日展」とは、「日本美術展覧会」の略称。
歴史は古く、明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)が開催されたのを最初に「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えつつ、常に日本の美術界をリードし続けてきた。100年の長きに渡る歴史がある。

公募展であるが、なかなか入賞は難しいようだ。
例えば、今回の洋画だと
応募点数2,044 点。入選は521点ながら、初入選はわずか66点。

入選の仕組みは良く分からないが、小説「蒼煌」を読むと何となく分かる。
これは芸術院会員選挙を舞台にした本だが、芸術界の様子が分かる。
(もちろん小説の世界の話ですが..)

実は、「日展」は、今回初めて観た。
多分、入選した人の親族、知人が多く観に来るのだろうし、いわゆる先生の教室関係の人が総動員されるのだろう。

会場の雰囲気はまさにそんな感じです。お目当ての作品以外は、同行の人とのおしゃべりに熱中している人が一杯。
シヨップでも、「先生の絵葉書買った?」という会話が一杯。

入選者に何の義理もない(笑)、私の見学記です。

会場に入ると圧倒されるのが作品の大きさ。縦横それぞれ2メートル近い大作ばかりです。

洋画の部


歳嶋洋一朗 「ポン・ヌフ」
ポン・ヌフだからセーヌ川です。
明るい春の日差し、川の流れを感じる作品です。


永田英右 「チェロと老人」
すごいな。まるでルーベンス。
手の甲の血管、弓のニスの光沢。光が当たっているところと黒の部分。
立ち止まって見る人が少ないのは残念でしたが。



樋口 洋 「宵の函館」
雪明りと月明かり。まるでライトアップしたようなメルヘンチックな絵です。


李 暁剛 「アトリエ」
第39回日展 特選

これはインパクトがあります。
写真のような描写力、二人のモデルの配置も完璧。
新入選で、いきなりの特選。
とはいえ、李 暁剛さんは、もう結構有名な画家ですが。

洋画4点の中では、特選が一つでした。審査員と我が感性は大分違う?


日本画の部



伊砂正幸 「News paper」
第39回日展 特選

小説によるとたくさんの応募があるので、とにかく第一印象が大切ということ。
これは十分ですね。
新聞紙が踊っているように見えます。見てる新聞はみな違う。外国の新聞もあるようだ。写真では分かりにくいが、読んでる人もしっかり描かれています。


鍵谷節子 「デイゴの咲く時」
第39回日展 特選

これは圧倒的赤がすごい。「美空ひばり」をイメージしました。
何故?と言われても...。たまたま思っただけです。


安田敦夫 「回」
これは、「椿」なのかどうかが、観ている人の中で話題になってました。
「寒椿よ」と言っているひとも居ます。本当かな?
そんな雰囲気の作品です。


彫刻の部


早川高師 「たいくつな王様」
第39回日展会員賞

140×60×60㎝

ちょと展示場所が恵まれていないけれど...。
素材は木です。ユーモアにもあふれていて素晴らしい作品。
彫刻は、「裸婦」が圧倒的多数です。その中で、ゆっくり鑑賞出来る数少ない作品。

後、「工芸作品」と「書」がありますが、良く分からない。
書について言えることは、大きな作品なので、一気に間違えなく書く、精神力には感服します。何回も書き直すのだろうな。
書道の教室関係者が多いのか、早足の私と違い、みなさんじっくり見てられます。

予想外の、いい感動に出会えた展覧会でした。
goo | コメント ( 3 ) | トラックバック ( 0 )
 
コメント
 
 
 
ありがとうございますo(^-^)o (達也)
2009-01-27 09:31:08
気になってたのでしっかりした文章、本当に助かります(*^_^*)
日を見つけて足運んでみますm(_ _)m
 
 
 
ボン・ヌフ (三宅隆雄)
2011-03-14 17:11:17
この種の絵で、日本人が画いたもので、心にグサッと来る絵はあまり見かけたことがありません。
このボン・ヌフは、構成といい、色合いといい、絵から何ともいえない「語り」が、見るものに伝わってきますね。
それが何なのか、素人には分かりませんが、語りのない絵は、死んだ絵ではないでしょうか。
この絵をよく凝視して、この語りの内容を自分なりに考え、解釈したいと思いました。
いい絵を有り難うございました。
 
 
 
三宅隆雄様コメントありがとうございます (kazu_san)
2011-03-14 18:17:36
するどい洞察ですね。
歳嶋洋一朗 (としじま よういちろう)さん、今年も出展されていました。
「サクレ・クールを望む」
全面の光のあたった建物と後方の高い塔との絶妙なバランスが何とも言えない。素晴らしい作品でした。
 
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