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泉屋博古館(せんおくはくこかん)

2007-12-01 | index
京都の泉屋博古館に行って来ました。何回か行ってますが、ブログに載せるのは、はじめてです。
名前の由来は、江戸時代の住友の屋号「泉屋」と中国宋代の青銅器に関する書物「博古図録」に由来しています。
旧財閥住友家の美術コレクションを保存展示する私立の美術館です。
収蔵品は、住友家当主15代目住友吉佐衞門(1864-1926)が収集した中国古代青銅器類と、その長男の住友寛一(1896-1956)が収集した中国書画が中心。
中国の殷(商)、周時代を中心とした青銅器、日本・中国の銅鏡、仏像、明・清時代を中心とした中国書画などが名高い。

今回の展覧会は、「住友コレクション 京の名筆 受け継がれる 王朝の書」です。

古代から近世にかけての日本書跡が紹介される。
これら書作品が一堂に並ぶのは初めての機会というのが謳い文句です。


入り口でネットで入手した「ミュージアムグッズ プレゼント」の印刷したのを渡すと、3枚の絵葉書が無料で頂ける。
会場では、先に、特別展をご覧くださいと案内している。


特別展会場に行く途中の中庭の写真


元々、「かな」は、平安貴族の繊細な美意識によって完成されたもの。
平安時代の巻物や冊子の一部であったものが、桃山から江戸時代前期に切断され、手鑑や屏風に貼られたり、掛幅に改装された。
天皇、貴族、大名、禅僧等の当時の教養人と言われる人々は、雅な王朝文化に憧れを持ちこれらを「古筆」として尊重すると共に、自らも、個性的な書を残した。

会場の入り口には、《寸松庵色紙》 伝 紀貫之 がある。
やわらかな書である。

そして、一番感動した書は後陽成天皇の一行書「雪月花」
安土桃山時代から江戸時代初期の第107代天皇である。
巷間伝わるところの、たくましいところが存分に出ている、力強い筆である。
他に、藤原定家、藤原俊成、小堀遠州 等々、歴史上著名な人々が登場する。
まさに華麗。

いよいよ常設展である。
とにかく、すごい数の青銅器が整然と展示されている。
展示方法も、洗練されている。写真撮影出来ないので、次の写真は、我が家にある館蔵品のレプリカである。




「き龍文ほ」。「ほ」は祭器の一種で、これに穀物等を盛り、神前にささげた。

ほ(簠) - 竹冠に「甫」、その下に「皿

春秋時代の作。日展審査員 小林尚先生作



「眼文尊」 「尊」とは酒を盛る器。
西周早期の作品。日展審査員 小林尚先生作



「とうてつ き龍紋 き」
穀物を盛る器。周時代の作品。
日展審査員 小林美春先生作

美術といえば、西欧起源の美術と、日本の歴史の中から生まれた美術を中心に考えがちであるが、日本が文化的に最初に遭遇した中国の美術・工芸品が、もう1つの大きな柱といえる。この美術館の見事なコレクションを見ていると、日本に与えた中国の影響というのは大きなものだったと感じることが出来る。そのような世界観が生まれてくる。
中国を踏襲した漢字に比べ、まさに日本が独自に生み出した「かな」文化。
それを同時に見て、感じるところも多い展覧会だった。
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