v-shan の日々是好日

v-shan が日常フと思った事を思いつくまま、思いついた時に掲載します

異文化でも

2011年04月08日 13時04分44秒 | Weblog
皆さんこにゃにゃちは! おひさしぶりっ子!
さて、2週間にわたりこの本を図書館から借りて読んでいたのですが、ヒットでした!
って、この作者の本、「ぼくと1ルピーの神様」は映画になって、アカデミー賞を受賞したはず。『スラムドッグミリオネアー』とか何とか。

インド映画だし、インドの本だから・・ 「停電の夜に」とかいうピューリッツア賞受賞のインド系アメリカ人の書いた本は途中挫折したので、「ぼくと・・」の方をパスしてサスペンスであろうこちらの本を試しに読んでみました。

いや~、先入観ないし偏見はやはりだめですね。世界的ヒットになる本にはやはり普遍的な物があり、異文化であろうとなかろうと関係なく真理は真理、善悪、美醜など人間が持っている価値基準は等しく同じで、結局は作家の力量こそがその本の価値を左右すると納得。

この本、サスペンスだとか犯人探しの話ではなく、殺人現場に居合わせ容疑者となった6人のそれぞれの話が展開されいくというストーリー。話といっても警察での供述ではなく、その人物の殺人現場に至るまでの来し方の話。それがどれも面白くて、のめりこんだ。

といっても例によって遅読なうえ、7分間のバスに乗っている時間だけとかの読み方なので当然「下」の途中で期限が来て返却。犯人探しよりも一人ひとりの人物のエピソードの方が面白く、実に話の展開が上手い。作家自ら一人ひとりの話を書くのが大変だったという趣旨のコメントを書いているが、そうだろうと思う。これだけ読者をひきつけるエピソードを書くのは大変なことだと思う。

返却後早速またリクエストしておいたが、まだ4人くらい待ちだ。(最初も10数人待ちだった)で、Amazonで調べてみたら、「ぼくと・・」の文庫版の日本発売にあたりこの作者が動画でコメントを寄せているのがヒットして、見てみた。

やっぱり賢そうな人だ。インドはご存知の通りの未だカースト制の国。今回まったく知らなかった部族民という人達も登場する。異文化の方ばかりに目が行っていたが、本を書く人の心、読む人の心の中は世界万国共通なんだなと実感。

なのに、異文化の人間同士が遭遇すると違和感や嫌悪感の方が先にたつというのは、やはり外見の違いなのかしら? 外見の好き嫌いは同属人種間でも同じだもんね。魂と魂の遭遇なら違和感はある程度減少される? 書いているものを読んですっかり気に入った人でも会ってみると、『違った!』ってことがあるのは何故でしょうねぇ? 
魂と外見の一致がのぞましいなぁ。
コメント
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