五右衛門風呂とドラム缶

アルバイトでウォーキングスタッフをしている。バスツアーなのでマイクで山の話をする機会がある。余り専門的な話ではウォーキング参加者にはピンとこないと思われる。参加者全員が山に興味があればよいのだが。と考えてお風呂の話なら聞いてくれるかもと。~今、我々はユニット風呂で簡単に沸かせる。都市ガスなので早く沸かせる。私の子供の頃は我が家は五右衛門風呂である。兄弟5人いたが、男兄弟3人が風呂当番であった。新聞紙と小枝に火を点けて、薪に火がともると頃合いを見て、石炭をくべるのである。今の子供にはちょっと難しいかもしれない。釜の蓋を開けて、手を入れ、湯加減をみる。湧いたら、若いものから入るのだ。一番いやなのは一番手である。私は末っ子なので大体一番手である。最初は熱い。水で薄めてよい湯加減にするにはかき混ぜる。余り水で薄めすぎると石炭をくべなければいけない。また底板を沈めて定位置にはめ込む。入れば釜の中なので壁(鉄製)に寄りかかればあっちち!。そんなことで色々と大変であった。かれこれ50年前いやもっと前かも!ということで風呂沸かし、入湯もらくではなかった。いまはスイッチひとつですむ。暖房、乾燥もできるし、シャワーもある。温水ももちろんでる。~昔の登山は山小屋に風呂はない。下山し、温泉にはいるまで汗臭いままである。温泉がなければそのまま家路につく。くさいのが山男の特許である。嫌われるのは当然である。でもある所には風呂があった。ドラム缶のお風呂である。一番記憶に残るのは1979年5月19日に西丹沢に入った時である。橋本駅からバスを乗り継いで、東野につく。長者舎(ちょうじゃごや)山荘を過ぎ、神の川ヒュッテに着いた。ここで宿泊するのだが、お風呂があるのだが、ドラム缶のお風呂であった。私は慣れていたが、仲間はどうであったのか。うまく入れたのか。山の中で静寂の中、こんな素晴らしいお風呂に入れたのは最高であった。今でもあるのかな!~ドラム缶はまだ役に立っている。三頭山を登るときに奥多摩湖をわたるのにドラム缶の橋を通らねばならない。いまは中々奥多摩に行く機会がないが今も健在だろうか!「ドラム缶」ひびきがいいではないか!またどこかでお世話になるかもしれない。お~いドラム缶!私はドラ息子だったがドラム缶はすきだ!

 

 

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