CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『知らないということ』を理解すること

2017-07-18 09:20:35 | 日記
誰かがではない。
自分自身がだ。
人間は『知っていることしか知らない』わけで、
自分が知っていること、できることは、
他人も知っていてできるとは限らない。
逆に自分が知っていることなんて、
まぁそれはそれは、ちっぽけで
つまり、自分が理解できることは、塵ほどのもので・・・
たいしたことではない・・・ということをいつも思う。

だから、いろんなものと出会うとすごいなぁ・・・って心底思う。

私は音楽に興味を持たない人だったから、
ここ数年・・・いろんな驚きに包まれていて、
それは、とても幸せで・・・
いろいろな方の歌唱を聴き、ワクワクしたりする。

その数は、音楽ということでいえば、ごくごく少なく・・・
音楽が好きな人、音楽とかかわってきた人に比べたら、まぁお話にならない量なのです。
それでも、出会えてワクワクしている。
この歳になって初めて。

シャンソンなんて、『ろくでなし』と『愛の讃歌』くらいしか知らなかったのに、
そう7年前までそのレベルで、エディット・ピアフの名もわからなかったのに、
今は、少しだけ、知っている曲が増えたし、名前を知っている歌い手も増えた。

たぶん私のライブに来る同窓生たちの中には、
シャンソンに関して、7年前の私と同じ状況の人が多い。
だから、ほとんどの曲が初めて聴く曲なんだろうなぁ・・・
私の歌唱がその曲との初めての出会いであることが、果たして良いことなのか(笑)
よくわからないが、それをきっかけにYouTubeを検索して、
いろいろな方の歌唱とも出会えるわけで、それはそれで素晴らしいことだ。

先日のえとわ~るライブでご一緒したマリBUNKOさんの歌唱に惚れた私のお客様がいた。
そのことをマリさんに伝えた。
そういう時、いつも歌い手さんが気にするのは『名刺を渡していいか』ということで、
私にはそれが不思議でならない。
私のお客様が、その方の好きな歌い手と出逢えた・・・
そのきっかけを提供できたってこんなに素晴らしいことはない。
だから私は「もちろんです、喜ぶと思いますよ」という。
出逢いのきっかけを創れたなんてこんなうれしいことは無い。
私は自分がもっと精進して、お客様に足を運んでいただける歌い手になればいいだけ。
そう思うから、ご一緒した歌い手さんの評価が高いことこそ、私の喜びでもあるわけです。

話を元に戻すとしましょう。
たとえば、『ちょうちょ』や『花』といった日本の唱歌であれば、
日本の初等教育を受けたものであれば、歌うわけで、みんなが口ずさめる。
『知っている曲』だから。

でも『知らない曲』はどうだろう。
初めて聴いて、すっと歌えてしまうほど音感のよい人なら別だけど、
たいていは、歌えない。

まったく知らない曲を初めて楽譜を見てイメージできる。
ピアニストってすごいなぁ・・・と私はいつも思う。

戸川昌子さんの青い部屋で中上香代子さんが譜面を見て
「これ誰の歌?」と聞いた。
初めての曲だったわけで、中上さんは知らない曲だったが、譜面を見ながら見事に弾いた。
私の歌を聴きながら、探りながら、見事に弾いた。
中上さんはよく『楽譜はピアニストの地図。迷子にならないための道標』とおっしゃる。
そして、綺麗な手書きの木村惠一先生の楽譜に絶大な信頼を寄せていた。

お二人のご存知の曲といったら、空の星ほどあるのではないか・・・と思ってしまう。

すごいなぁ・・・と。
そして、木村先生ときたら、JAZZもしっかりこなす。

そんなピアニストとともに7年過ごしてきた私。
なんとも贅沢な環境で過ごしてきている。

先日名古屋でご一緒したピアニストの方は、シャンソンをほとんど知らない方だった。
聴いたことがない、知らない・・・中で、何曲か歌った。

圧巻だったのは彼の知っている曲『Summertime』を歌ったときだった。
彼は感じるままに鍵盤に指を走らせる。
私はその瞬間に感じたままを言葉にする。
唸るし、叫ぶし、念じる・・・
とても、素敵な時間だった。

でも・・・知らない曲はこうはいかない。
それはそうだ・・・探っていたのでは感じるままにとはいかない。
その頼り、道標が楽譜なんだろうな・・・と思う。

私は、楽譜が読めない。
だから、私の道標は、感性だけなのだろう。
しかも、音も不安定で、力が入ると声が揺れる。

そんな私は、ふーっと息を吐いて、
ニュートラルでいる時間を増やすべきなのだろうと思う。
ニュートラルで出会ったあれこれを、私なりの思考を繰り返し、
ぬかみそをひっくり返して混ぜるようにして、
発酵させ、自分のものにすることが必要なのだろう。

きちんと楽譜通りに歌おうとしない・・・てか、歌えない。
『音楽』を全く理解しない、音がぶらさがる私。
そんな私を指導するのは、並大抵のことじゃないな・・・とつくづく思う。
しかも、生意気でじゃじゃ馬ときている。
木村先生には足を向けて眠れないな・・・ほんとに。

話を本題に戻そう・・・つまりだ、
自分が知っていることはみんな知っていると思ったら大間違えだということ。
さらに言えば、知らないことだらけの自分を理解していることって大切だ。

知っていることが偉いのではなく、
知らないことがたくさんあることを理解することが大切なのだ。

つまり、それは『違い』を認め、理解することなのだと私は思う。

知らないことだらけだから、ナニモノニモ縛られることなく
これからも、この歳になって、いろんなことを感じる・・・
それは、しあわせなことだと、私は思う。

知ってて当たり前なんて思うのは、不遜というものだ・・・と私は思うわけです。
自分の知っていることなんて・・・本当に少ないものだと思うのです。
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