歌会たかまがはら

Ustreamを使い、N○Kのラジオで放送している某夜はぷちぷちする短歌の番組のように皆様の短歌をご紹介する番組です。

歌会たかまがはら3月号採用歌

2013年03月24日 | 歌会採用短歌
3月23日に行いました歌会たかまがはら3月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日発表できなかったけど気になった短歌、選者の短歌をご紹介いたします。

なお、短歌の感想等は省かせていただきます。ご了承ください。

採用歌の感想に関しましては録画がございますので、そちらでご確認ください。

歌会たかまがはら3月号の録画ページはこちらになります。→ http://www.ustream.tv/channel/%E6%AD%8C%E4%BC%9A%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%81%8C%E3%81%AF%E3%82%89#/recorded/30264435


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

お題「恋」
選者:こはぎさん、天鈿女聖

<当日発表した歌(順不同)>
◎こはぎさん選
・スキ、キライ、ドチラデモナイ花占い どちらでもないならば悲しい(新潟県 ユキノ進さん)

・喧嘩するキスする笑う抱き締める恋は反射を重ねて育つ(愛知県 空木アヅ(うつぎあづ)さん)

・たまご抱くように抱かれて目を閉じた 二番目ほどの好きだっていい(トロント さとうはなさん)
→天鈿女聖も選

・桜もう咲きたい顔で待っている吐息があたたかくて、もう、だめ(福島多喜さん)

・好きだった。「だった」が嘘であることを分かってはいる春の陽だまり(岩手県 たきおとさん)

・わかれぎわ軽いくちづけした人を一番愛したのかもしれない(埼玉県 たえなかすずさん)

・熱愛は発覚されてしまうからひとまず恋にしておきますね(大阪府 岡野大嗣さん)


◎天鈿女聖選
・君の名を検索窓に打ち込んで見つけたときの胸の高なり(兵庫県神戸市 麻倉ゆえ(あさくら・ゆえ)さん)

・笑ってる貴方の傍に居たいからスナップ写真折ってみるのだ(奈良県 龍翔さん)
→こはぎさんも選

・アーチェリー日本代表選手団合宿参加中わがキューピッド(大阪府 泳二さん)
→こはぎさんも選

・近似値にどれほど意味があるだろうあなたの愛そのものになりたい(神奈川 小林ちいさん)

・失恋の予感はいつも指先を切るコピー紙のような不意打ち(大阪府 岡野大嗣さん)
→こはぎさんも選


<当日発表できなかったけど気になった歌>
◎こはぎさん選
・いい人でいられるように偽りの愛をティッシュにくるんで捨てる(山口県 木下龍也さん)

・逢いたい逢いたいあ痛い愛に生きたい逢いに行かないだから恋(北海道 ことのはさん)

・羽ばたきはしない切手のキジバトが飛び立つような恋を綴ろう(北海道 ことのはさん)
→天鈿女聖も選

・狭い視野あなたが広げてくれたから今はあなたしか見えていません(滋賀県 西村湯呑さん)

・恋文をちぎって撒いたあの場所ではじけるように咲く福寿草(滋賀県 西村湯呑さん)

・セックスの無いキスをしているあいだ今だけならまだ恋で終われる(東京都 二玉号さん)

・抱き合ったまま化石になり未来には憧れられる恋をしようよ(東京都 二玉号さん)

・繋ぐ手があたたかくないということもきみの個性として受けいれる(愛知県 空木アヅさん)

・背中には蛇口がひとつ付いている 溢れすぎたら止めてください(愛知県 空木アヅさん)

・キッチンで固まるオイル湯煎して不可逆性の恋を忘れる(福岡県 麦野結香(むぎのゆか)さん)

・二番目の恋をしてゐる猫とゐてカーテンの向かふきつと昼の月(岐阜県 太田宣子さん)
→天鈿女聖も選

・春の雨息子のやうな恋人の腕に見てゐるあかるいさびしい(岐阜県 太田宣子さん)
→天鈿女聖も選

・遊びだと言い聞かせてはうっかりと手の鳴るほうに引き寄せられる(滋賀県 嶋田さくらこさん)

・パステルに色を塗ったらもうここにいない誰かの輪郭になる(滋賀県 嶋田さくらこさん)

・風はらむカーテンのなか目が合って生まれた気持ち(言えそうにない)(トロント さとうはなさん)

・愛情の切れ目ではない「さよなら」を君は初めて受けとるのかな(ふくーしま 兎陸☆(とりーくすたー)さん)

・好きだから気持ちいいのか気持ちいいから好きなのか どっちでもいい(福島多喜さん)

・たとえれば恋は蝶です 気紛れで美しく蛾と間違いやすい(埼玉県 焼きみかんさん)

・まだ青い蜜柑を深く剥くときの飛沫の多さ 君に会いたい(大阪府 むしたけさん)
→天鈿女聖も選

・体育館裏に残した初恋がそろそろ薫りはじめています(北海道 星乃咲月(ほしのさつき)さん)

・花びらは六枚 答えをしりながら好き嫌い好きと唱えて毟る(福岡県 松隈 有希(まつぐま ゆき)さん)
→天鈿女聖も選

・この恋が始まらなくても終わりにはならないように 消えないように(福岡県 松隈 有希さん)

・まぎれなき思慕を口には出せなくて公式的には恋じゃない恋(岩手県 たきおとさん)

・あのひとを思い出さなくなる日まで待っててほしい春の気配は(岩手県 たきおとさん)

・まざまざと恋が終わってしまうのを血液型のせいにしないで(奈良県 龍翔さん)
→天鈿女聖も選

・愛だとか恋してるとかそんなのはチャラチャラしてるぜ昨日までなら(奈良県 たたさん)

・遅かりし 「かもしれない」と思ったらそれは『こ』のつくあれなのだから(大阪府 泳二さん)

・「どら焼きの半分くらい」外されたブラの厚みを君は笑って(茨城県 倉野いちさん)

・一生は短いんだよ百年に一度の恋を何度もしよう(茨城県 倉野いちさん)

・夜じゃなく朝のベッドで抱かれたいそうじゃなくって抱き締められたい(茨城県 倉野いちさん)
→天鈿女聖も選

・照れくさいことは敬語で言う君の語尾の「ですよ」に溶かされている(茨城県 倉野いちさん)

・君じゃなきゃ駄目なんだけどその「君」が誰なのかまだ判明しない(岩手県 山本左足さん)
→天鈿女聖も選

・真っ直ぐにきみのところへ落ちてゆく物理法則ぜんぶ無視して(岩手県 山本左足さん)
→天鈿女聖も選

・桃色の影をならべて歩きだすいつか終わってしまうぼくたち(東京都 黒木うめさん)

・妹としか思えないとか妙な言い訳やめて末っ子のくせに(大阪府 じゃこさん)

・「好きです」は「好きになって欲しいです」の少し控え目な短縮形(東京都 古燈さん)

・点滅が知らせています君の字は電子のくせにあたたかいです(北海道 黒猫。さん)

・満月のようなあなたの待ちぶせにうっかり我をこぼしてしまう(東京都 柳原恵津子(やなぎはらえつこ)さん)

・さん付けで私を呼び続ける人に呼び捨てられる人が気になる(神奈川 小林ちいさん)
→天鈿女聖も選

・君想う今日が死に行きまた君に恋する明日が生まれる零時(北海道 佐藤晴(さとうはる)さん)

・コンビニで買えるくらいにお手軽な恋のしかたを思い出せない(北海道 佐藤晴さん)

・キャンパスを歩けばそこらかしこから赤い糸に薙ぎ倒される(福井 夏色さん)

・これもまた傷みはじめた恋かしら桃を剥くのはいつもひとりで(埼玉県 たえなかすずさん)

・好きだつた?馬鹿だ私は過去疑問形で「送信」押してしまへり(埼玉県 たえなかすずさん)

・忘れないでと叫んだ日から穏やかに振り向きもせず暮らしています(埼玉県 たえなかすずさん)

・親友が恋人になり友達になるまでのやや短い至福(埼玉県 たえなかすずさん)

・年下の彼年上の彼がいてわれを愛さぬ彼もいること(埼玉県 たえなかすずさん)

・振り返るとき僕たちは試される いま戻りたい腕のあること(大阪府 田中ましろさん)

・生まれつき八方美人のあなたからさよならという妊娠告知(大阪府 田中ましろさん)

・僕が見る君とあいつが見る君のどちらが君に近いんだろう(大阪府 田中ましろさん)

・真顔にはならない感情は見せないあなたに恋を強要しない(大阪府 田中ましろさん)

・恋人はいないとすこし目をそらすあなたの嘘に便乗します(大阪府 田中ましろさん)

・黒髪であろうと軽く染めようと根元が黒くなろうとも君(大阪府 岡野大嗣さん)
→天鈿女聖も選

・助手席の無言は続きウィンカーに指を何度も伸ばしてしまう(大阪府 岡野大嗣さん)

・※音声が鳴ります 的な注意書きしとけよ まさかそんな泣くとは(大阪府 岡野大嗣さん)
→天鈿女聖も選

・シャンプーのレモンの香りに包まれた私ともう一度初恋しよう?(和歌山県 嵯野みどりはさん)

・たかだかの一筆箋を書き直し買いなおしして朝をむかえる(兵庫県 飯田和馬さん)

・君からの手紙は香る抽斗の奥からなんどもなんども出しても(兵庫県 飯田和馬さん)

・今日だけが輝いているつなぐ手の上と下とは闇であっても(宮城県 風橋 平(かざはし おさむ)さん)


◎天鈿女聖選
・あなたから答えをもらうその日までドラムロールは鳴り止みません(山口県 木下龍也さん)

・終わりなき円周率もひもとかれ片思いにもひとつの区切り(北海道 ことのはさん)

・振り向いてくれなくていいはじまれば終わってしまう第一希望(北海道 ことのはさん)

・恋のままこのまま終えることはなくかたちを変えるサグラダ・ファミリア(北海道 ことのはさん)

・ふたり乗る夜のエレベータその人の肩口につく糸くずをとる(新潟県 ユキノ進さん)

・一生に一度の恋じゃなくていい毎日ごはんを一緒に食べたい(福島多喜さん)

・たぶんきみに花火が届かないことも含めてそれが明日なのだろう(大阪府 むしたけさん)

・誰にでもできるやさしい作業ですパンダの恋路邪魔するバイト(神奈川県 苗くろさん)

・目の前の君が好きだと念じつつ「好きなタイプは福山雅治」(神奈川県 苗くろさん)

・夜明けごろ風は弱まり恋はやがてあなたのうえに降り積もるでしょう(東京 飯田彩乃さん)

・替え歌を繰り返すのをやめました(恋しています)銀座のカフェで(奈良県 たたさん)

・イチゴパフェを撮るふりをしてシャッターを切ったカメラ嫌いな君へ(奈良県 なるなるさん)

・ばあちゃんがじいちゃんにして父さんが母さんにして僕がする恋(大阪府 泳二さん)

・この坂は十年前も坂だった そういえばあの頃恋してた(大阪府 泳二さん)

・さくら花うす紅色に咲きたちて少女たたずむ恋ヶ窪駅(東京都 村田馨さん)

・はじめてのキスはネーポン味がいい恋人たちの淡い夕暮れ(東京都 黒木うめさん)

・口のないキティでさえも言えること言えずに揺れてるだけの二文字(ふたもじ)(北海道 黒猫。さん)

・工事幕まとう高架の白い肌君の背骨と思いて眺む(東京都 柳原恵津子さん)

・校庭のブランコほどの身熱で夏は静かにここに住みたい(東京都 柳原恵津子さん)

・靴ひもはしっかり結んだ小指には絆創膏をしっかり巻いた(福井 夏色さん)

・図書室の壁の少女は永遠にほほえんでいろ、恋などせずに。(埼玉県 たえなかすずさん)

・空けてない缶の雫をぬぐう指 圧倒的に目は合ったまま(埼玉県 たえなかすずさん)

・酔い過ぎて自転車を押すかえりみち地軸がかなり傾く恋よ(埼玉県 たえなかすずさん)

・熱帯は遠いでしょうか 純愛をしておりますが行けるでしょうか(埼玉県 たえなかすずさん)

・ねぇ、あの日曇っていたけどカフェモカの小花のうつわ可愛かったね(埼玉県 たえなかすずさん)

・メールではいまだに敬語を使ってる 青いぼくらは抱きあい眠る(大阪府 田中ましろさん)

・肋骨は揺りかごに似て ん、と伸びた背中あたりにあなたは眠る(大阪府 田中ましろさん)

・ピュレグミがやけにしみるしあかるいしわたしの恋は自転車できた(埼玉 藤崎しづくさん)

・缶詰の蓋触らせてもらえずに育った甘さで恋をこわした(和歌山県 嵯野みどりはさん)

・クレヨンでまた線を引く『神田川』みたいな色を出せない僕ら(宮城県 風橋 平さん)

・君の手の葉脈うすき二月にてそうさせている光を思う(宮城県 風橋 平さん)


<選者の歌>
◎こはぎさん詠歌
・赦してと言えないままに沈丁花 死なない恋がほしいとおもう

◎天鈿女聖詠歌
・恋愛に発展しない君といて飲み干すだけのメロンフロート


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
<反省会>
改めまして歌会たかまがはら3月号をご視聴いただき、また、短歌をご投稿いただきありがとうございました。
今回は過去最高の265首ものご投稿をいただきました。
ご投稿いただいた皆様、ありがとうございました。
残念ながら選から漏れてしまうご投稿歌も多くありますが、いただいた歌1首1首大切に思っております。
たくさんの感謝の気持ちを持ちながらこれからも歌会たかまがはらを続けてまいります。
それでは、次回の歌会たかまがはらもよろしくお願いいたします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

次回の歌会たかまがはらですが、現在調整中です。

日程等がわかり次第、こちらのHP&Twitterで告知いたします。

「歌会たかまがはら」ブログ:http://blog.goo.ne.jp/utakai_takamagahara
「歌会たかまがはら」twitterアカウント:@utamagahara

告知まで今しばらくお待ちください。

今後とも、歌会たかまがはらをよろしくお願いします。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 歌会たかまがはら3月号 お... | トップ | 歌会たかまがはら5月号 お... »

コメントを投稿

歌会採用短歌」カテゴリの最新記事