歌会たかまがはら

Ustreamを使い、N○Kのラジオで放送している某夜はぷちぷちする短歌の番組のように皆様の短歌をご紹介する番組です。

歌会たかまがはら6月号採用歌

2013年06月17日 | 歌会採用短歌
6月15日に行いました歌会たかまがはら6月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日発表できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、短歌の感想等は省かせていただきます。ご了承ください。

採用歌の感想に関しましては録画がございますので、そちらでご確認ください。

6月号録画ページはこちらです。→ http://www.ustream.tv/recorded/34387035


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お題「酒」
ゲスト:飯田彩乃さん
司会:天鈿女聖

<当日発表した歌(順不同)>
◎飯田彩乃さん選
・もうひとり私のなかに住んでいる私を見つめて飲む一ノ蔵(茨城 倉野いちさん)
→天鈿女聖も選

・「吐いたからもう一度呑む」微笑んだ父を抱きしめている初夏です(神奈川県 ななこさん)

・タキシード仮面の話はじめたら酔ってる証拠 散歩にゆこう(神奈川県 苗くろさん)
→天鈿女聖も選

・海底を捨てた命がめぐり合う陸の水こそ日本酒だった(京都府 ちょろ玉さん)
→天鈿女聖も選

・モスコミュールのミュールはラバって意味だよとあと何人に言うのかおれは(新潟県 ユキノ進さん)

・満たされているのだろうかこんなふうに百年先のこのグラスにも(兵庫県 飯田和馬さん)


◎天鈿女聖選
・おとうさん、くずって呼ぶねくらくらと殴る女はたのしいですか(神奈川県 黒崎立体さん)

・いもうとが帰らぬ夜もキッチンのさくらんぼ酒は熟していくね(カナダのトロント さとうはなさん)
→飯田彩乃さんも選

・サントリー醸造工場10年後誰に飲まれる酒なんだろう(京都府 さまよいくらげさん)

・シャンパンに酔わされシーツの海までも遠くて両手ではこばれている(埼玉県 加納舞子さん)


<当日発表できなかったけど気になった歌>
◎飯田彩乃さん選
・何食わぬ顔であなたに口づけるワイングラスは一人の女(愛知県 空木アヅさん)

・飲み干したカロリ。の缶を窓際に五つ並べる これは弔い(愛知県 空木アヅさん)

・好きだよときみに言わせた菊姫(きくひめ)が羨ましくて猪口(ちょこ)にくちづけ(石川県 サカイミチカさん)

・生ビールふたつと君が言うときのひとつを飲んで夜が始まる(茨城 倉野いちさん)

・夏は風呂 夏は午後五時 洗い髪そのままにして飲む缶ビール(茨城 倉野いちさん)

・仕方なく飲んでいるのだ牛乳を飲んで酔えたら牛乳を飲む(岩手県 たきおとさん)

・人間でいるのを今日はもう休む安いワインの容れ物になる(岩手県 たきおとさん)
→天鈿女聖も選

・誰もいないタイムラインで悪酔いのおれの歌ばかり流れる深夜(岩手県 たきおとさん)

・失恋をした日と二日酔いの日は選挙カーなら爆破してよい(岩手県 山本左足さん)

・酔ってなきゃ言えない事は酔っている時に言ってはいけない事だ(岩手県 山本左足さん)

・泥酔にわが手のひらをせがみくるお前のずれた眼鏡をなおす(大阪府 むしたけさん)

・赤ワインこぼした上に白ワインこぼしてみても夜は明けない(大阪府 じゃこさん)

・救うよねー、命。ポチッと。デリバリーピザをビールでやっつけながら。(大阪府 岡野大嗣さん)

・ジンフィズを鼻から飲んでうずくまれ飯田彩乃に踏まれ隊なら(岡山県 二葉吾郎さん)

・きりきりと冷えしワインの温(ぬる)むとき弛(ゆる)びて容(い)るるくちなはの舌(神奈川県 紫苑さん)

・蝉の声かすかに届く床下で氷砂糖と崩れるわたし(神奈川県 苗くろさん)

・現在が未来を変へるとまだきみの信じてるやうなやすい呑み方(岐阜県 太田宣子さん)

・おーいお茶、綾鷹、爽健美茶、生茶。選ばれたのは、日本酒でした。(京都府 ちょろ玉さん)
→天鈿女聖も選

・精神は何の神様、缶ビール何本いったかとうに忘れて(埼玉県 麦太朗さん)
→天鈿女聖も選

・果実酒を雨と言い張る春いろのおまえの爪の切れ味がすき(埼玉県 たえなかすずさん)
→天鈿女聖も選

・三杯の抹茶サワーできみのこと繋ぎとめたい日照雨(そばえ)の顔で(埼玉県 たえなかすずさん)

・「へべれけ」のへべれけ感にものすごく納得しつつへべれけになる(滋賀県 西村湯呑さん)

・シェリー酒がどこの国からきたか、とか。あなたの妻がうつくしい、とか。(滋賀県 嶋田さくらこさん)

・影踏んだ 二次会出ないユリのこと 送る と抜かすお前の影を(千葉県 伊豆さん)
→天鈿女聖も選

・宵越しの酒に浮かぶは音だけのあいうえおとかお水ください(東京都 平田有さん)
→天鈿女聖も選

・つまらない水割りの後のタクシーでこのまま月に帰れないのか(新潟県 ユキノ進さん)

・二杯目で太腿にふれ終電にさらわれてゆくきみを知りたい(北海道 琴平葉一さん)

・わが一本の奈落にあらむこの咽喉(のみど)酒で埋まらぬゆえ酒を飲む(宮城県 風橋 平さん)

・熱砂ふく風に埋もれてボトルらのたましひとする残り香がある(宮城県 風橋 平さん)

・月影を瓶の底から掴み出すなんと悲しき目をするものか(宮城県 風橋 平さん)

・不正解ばかりの僕に水の輪を残してビールジョッキは去った(山口県 木下龍也さん)
→天鈿女聖も選

・あの鐘を鳴らすのも俺ヒトラーの生まれ変わりも俺←酔っている(山口県 木下龍也さん)



◎天鈿女聖選
・寒いから寒いからってアルコール流し込むたぶん今はさみしい(こはぎさん)

・ひとんちの旦那さんって優しいなぁねぎまを串からはずす左手(茨城 倉野いちさん)

・逆さまのビールケースはお立ち台花咲く庭が私のジュリアナ(茨城県 佐倉まり子さん)

・筑前煮と熱燗の匂い混ざり合ういつも変わらぬ正月が好き(茨城県 佐倉まり子さん)

・甘えられないよお酒は飲めないし長女の生き方しか知らないし(茨城県 佐倉まり子さん)

・望まれてここに居るとは思えずにひとりビールの泡を見ている(岩手県 山本左足さん)

・お隣の芝は青いしその庭でおっさんが飲むビールうまそう(大阪府 じゃこさん)

・させられたカガワコールが鳴りひびく現地のファンが集うバールに(大阪府 岡野大嗣さん)

・空き瓶を集めて貯めた十円でフェリックスくんガムを買うんだ(大阪府 泳二さん)

・夕立がグラスを砕くその前に食べよ歌えよ飲めよ土佐鶴(香川県高松市 大木はちさん)

・ビール キス 江ノ島 花火大会も二回目の人であった貴方(神奈川県 ななこさん)

・ウイスキーボンボンのボンボンの意味分からないからまだ少女です(神奈川県 ななこさん)

・境界の塩をざりざり舐めている 引き立て役の私は死んだ(神奈川県 ななこさん)

・ひとり汲む葡萄酒(ワイン)苦かり十字架に打たれし釘は曲がつてゐたか(神奈川県 紫苑さん)

・ほんとうのことには辿りつかなくていいと思える 例えばエイヒレ(神奈川県 苗くろさん)

・プレミアムモルツに溢れる泡の中一週間はしずかに溶ける(京都府 さまよいくらげさん)

・「三ツ矢サイダーで酔ってください。センパイの右にいるのがあやのですから」(京都府 ちょろ玉さん)

・雲ひとつなければ晴れだ駅前で朝っぱらからビール飲みたし(埼玉県 麦太朗さん)

・酒を飲む大人にろくなのはいない そもそもろくな大人はいない(埼玉県 焼きみかんさん)

・居酒屋で注文をする役 君はビールを美味しそうに飲む役(滋賀県 嶋田さくらこさん)

・ラムとジン 君が名付けた猫たちはわたしのそばで安らいでいる(滋賀県 嶋田さくらこさん)

・今度こそお洒落な部屋に引っ越してお風呂上がりにシードルを飲む(滋賀県 嶋田さくらこさん)

・なまぬるき風にうちなびくシャンプーと新発売の桜チューハイ(千葉県 伊豆さん)

・女の子みたいな顔で飲んでみる りんごサワーを貴方の前で(千葉県 伊豆さん)

・頭からかぶる最後のラムネ酒 ひと風呂浴びて夏にさよなら(千葉県 伊豆さん)

・そのうちに酒の飲み方教えなきゃ言ったままだろ起きろよ父さん(東京都 台所のキフジンさん)

・雨だけを見つづけながらジョナサンで一人で飲んでいるハイボール(東京都 住友秀夫さん)

・真っ昼間怒鳴った上司が夕暮れに飲みに行こうと内線電話(東京都 住友秀夫さん)

・ついてゆけばどうなるのかと考える。お兄さん、と切り出す客引き(兵庫県 飯田和馬さん)

・肩口の残った跡にふと気づく 昨日二人で酔っていたよね?(福岡県 麦野結香さん)

・ネクタイをゆるめることも酒に酔いつぶれることもない人といる(北海道 星乃咲月さん)

・行春は麒麟の缶の白き置くこの墓こそを父とよぶべし(宮城県 風橋 平さん)

・二階堂そのものよりもコマーシャル・フィルムの街で好きあう二人(宮城県 風橋 平さん)

・居酒屋のトイレでひとり酔ってないふりをしながらチャックをおろす(山口県 木下龍也さん)

・自殺したあいつのことを笑笑で話せるほどに僕は麻痺した(山口県 木下龍也さん)

・重力が1.5倍で歩けないあなたが持って帰るしかない(山梨県 さとうすずすえさん)

・モヒートを飲み干しながらするような会話じゃないって気付いてほしい(和歌山県 嵯野みどりはさん)


<出演者の短歌>
◎飯田彩乃さん詠歌
・遥かなる午睡の果てに泳ぎつくロングアイランドアイスティーへと

◎天鈿女聖詠歌
・ニカラグア行きたいねって話する 杏露酒まだ飲み干せてない


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<反省会>
改めまして歌会たかまがはら6月号をご視聴いただき、また、短歌をご投稿いただきありがとうございました。
今回は飯田彩乃さんの音声が割れたままの放送となってしまい申し訳ございませんでした。
音声が割れないように気をつけてはいたのですが、お聞き苦しく、不快な思いを抱いてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
なんとか割れないように試行錯誤して参ります。
もしも、「こうしたらいいのではないでしょうか?」というご意見がありましたらなんなりとおっしゃっていただけたら幸いです。
それでは、次回の歌会たかまがはらもよろしくお願いいたします。
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次回の歌会たかまがはらですが、現在調整中です。

日程等がわかり次第、こちらのHP&Twitterで告知いたします。

「歌会たかまがはら」ブログ:http://blog.goo.ne.jp/utakai_takamagahara
「歌会たかまがはら」twitterアカウント:@utamagahara

告知まで今しばらくお待ちください。

今後とも、歌会たかまがはらをよろしくお願いします。
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