観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「(理系人材と)GX」「北方領土」を考察・纏め予定。放置気味ですが、忘れた訳ではありません。

イスラム国掃討を考える(7)

2017-06-15 04:16:25 | 政策関連メモ
筆者はてっとり早いのはアサド政権をロシアに支持させてイスラム過激テロと戦わせることのように思えます。アサド政権は汎アラブ主義ですが、少数派のアラウィー派で国内統治にある程度専念せざるを得ず、統治能力もそれなりにあります。汎アラブ主義はイスラム原理主義に対抗する思想でもあります。湾岸諸国に国境を接している訳でもありません。アサド政権が倒れると、隣国レバノン(ヒズボラ)に大量破壊兵器が流れかねないという懸念もあります。アメリカに恨みを持つアサド政権・アメリカの宿敵ロシアを信用するつもりもありませんし、アサド政権にISIL掃討させておけば万々歳とも思いませんが、他の方法はアメリカが払う犠牲が大きいか実現不能であるように思えます。

ISILを応援して、アサド政権を倒させると、テロリズムの根拠地が出来てしまいます。アサド政権でもないISIL/イスラム過激派でもない勢力は弱体かつ統治経験もない訳ですから、これに統一させ政権を安定させるのは可能ならベストかもしれませんが非常に難しそうな気がします。アメリカや欧州がどれほど犠牲を払う気があるかによりますが。

石油が出る訳でもないですから、力のある周辺国(トルコ・イラク)はそうそう攻めはしないでしょう。

シリアが何とかなれば、後はイエメンやアフガンかもしれません(イランかもしれませんが)。日本は金銭支援なんかが中心かもしれませんが、是非トランプにはイスラムテロとの戦いを勝ち抜いて欲しいと思っています。最後にシリアのISILについてです。これはイラク以上に難しいように思えます。

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