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イスラム国掃討を考える(2)

2017-06-15 02:18:10 | 政策関連メモ
ISIL(ウィキペディア)

>報道により伝えられる知見によれば、活動家たちは、ISILが大規模で組織的に活動していることに感嘆していると言い、さらに、ISILに批判的な活動家までが、ISILがわずか1年足らずで近代国家のような構造を作り上げて来たことに言及する。ISILは「カリフ国家」(カリフの指導下で運営される国家)が中東から東は中国、西は欧州まで広がることを望んでいるとされるが、彼らが言うカリフ国家がどのようなものなのか、ラッカなどで実証しようとしているようだという(→#政治、#理念・目標・政治的主張、#経済、財政を参照)。現地の住民らは、ISILの勢力拡大の大きな要因は、効率的で極めて現実的な統治能力にこそあると語ったとも報じられる。

ISILに統治能力があるのは、これまでイラクを統治してきたバース党(ウィキペディア)の残党が関わっているからですね。バース党は中東における国家を超えたアラブ民族の連帯をめざす思想運動であるところの汎アラブ主義の政党ですが、本来は「アラブ近代化もイデオロギー上で大前提としている為、イスラム原理主義(イスラーム主義)とは対立している」ようです。ISILがカリフ国家を自称するのもバース党の汎アラブ主義と関係があると思います。最近は湾岸諸国もわりと真剣にISILに反対しているようですが、カリフなんかを自称されたらたまったものではありません。結局クウェートを攻めたフセインの再来になります。湾岸諸国は砂漠で人口が少ないわりに石油が出て豊かな国です。イラクのような金もあり(石油が出て)人口がそれなりにある国家が汎アラブ主義を採用したり、カリフ(イスラーム国家の指導者、最高権威者の称号)を自称したりすれば、どうなるかは明らかであるとも言えます。イランとやりあってくれれば高みの見物なんでしょうが。

湾岸戦争でブッシュ(父)大統領がクウェートを救ったのは、イラクが湾岸諸国を押さえてイスラム統一を成し遂げるのを防ぐためだったでしょう。子ブッシュ大統領がイラク戦争を起こしたのは、大量破壊兵器が理由ですが、汎アラブ主義の目を潰す意味はあったかもしれません。何時またクウェートを攻めるか分からないですしね。しかしながら、結果的には統治に失敗し、ISILを生んでしまうことになります。

日本の公職追放(ウィキペディア)について、あまり議論されることはありませんから、タブーなんでしょうか?甚大な影響はあったと思いますが。保守派の観点でどう影響があったか研究を読んでみたいものだと思いますが、それはともかく、日本では国民性の違いもあってかISILは生まれませんでした。多分シーア派に権力を渡したことで旧支配者層のスンナ派の反発を呼んだんでしょう。湾岸諸国もイラクがシーア派の国になったら大事ですから、一般に言われているようにISILを支援したと思います。トルコもクルドの役割が高まることを恐れてISILを支援したかもしれません。イラクのバース党(汎アラブ主義)は地政学的に危険ですから、潰しにかかったのは理解できますが、結果的には失敗したということです。覆水盆に返らずですが。
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