観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「(理系人材と)GX」「北方領土」を考察・纏め予定。放置気味ですが、忘れた訳ではありません。

日本は必要とされる高度人材の育成に失敗しているのではないか?(経済と教育)

2017-03-02 23:21:24 | 政策関連メモ
データサイエンティストが日本で不足しているのだそうです(週刊ダイヤモンド2017年3月4日号)。以前、ビッグデータという言葉が流行りましたが、使える人材が日本にいないなら、経済成長の武器をひとつ捨てていることになります。何故、人材育成に失敗したのでしょうか?日本語の壁がある以上、アメリカのように他所の国の人材(インドとか)の活躍に頼るのは難しいと思います。

ひとつには、ビジネスマンと大学の関わりが薄いことがあるのではないでしょうか?アメリカの社会人の進学率は高い(株式会社ビジネス・ブレークスルー)と言います。関わりが濃ければ、自然、社会人に求められる学問をやることになるはずです。アメリカの大学では、卒業生の寄付金も凄いといいます。それだけ稼いでいるというのもあるかもしれませんが、金を出すなら口も出すことでしょう。その辺の事情も関係あるかもしれません。日本には日本の事情があるでしょうが、社会人と大学の関係を切らさないことが意識されて然るべきかもしれません。同窓会で卒業生どうしの親睦を深めるのもいいですが、大学との直接的な関係の方が大事な気がします。関わりが就職活動だけになっていないでしょうか?

もうひとつが縦割り行政の弊害です。文科省と経産省・総務省の連携が上手くとれていないのだと思います。政府において経済について総合的な判断を下すのは経済財政諮問会議だと思いますが、出席するのは、財務大臣、経産大臣、総務大臣で、文科省関係者は含まれていないようです。何らかの形で人材供給源が関与をするようにすれば、社会で必要とされる人材の育成が進むかもしれません。

最後にひとつ付け加えると、IT業界が人材不足のようですが、経産省・総務省に加えて、文科省・厚労省との連携が上手くいっていない可能性があると思います。