風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

12-053 天皇機関説

2017-05-21 19:46:15 | この道の先に

風の谷通信No.12-053

ツイッターを覗いていたらなんともうれしい記事に出会いましたので、自分自身の記憶のために転載しておきます。

リツイート者は 山崎雅明さん 原文は坂口安吾「続堕落論」

引用開始 :なんにも変わっていない日本。

「彼等は天皇の擁立を自分勝手にやりながら、天皇の前にぬかづき、自分がぬかづくことによって天皇の尊厳を人民に強要し、その尊厳を利用して号令していた。それは遠い歴史の藤原氏や武家のみの物語ではないのだ。見たまえ。この戦争がそうではないか。」    

  :引用終わり

 

まったく以て私が常々論じていることと全く同じである。私は坂口安吾の著作を読んだことはなくて「堕落論」も「続堕落論」も知らない。それどころかそんな作品があることさえまともには知らなかった。「天皇機関説」は私たちの恩師が関わった関係で少しは認識があるし、本来の論説には何の問題もないのに軍部がこれを利用して左翼排撃・覇権確立を狙ったものだとは認識している。まあ丁度「共謀罪」法案みたいなものですな。

共謀罪はともかくとして、上記の天皇祭り上げ政策は藤原氏以来この国の歴史に連綿と続いてきた策である。私が、飛鳥の天皇制に郷愁を抱く理由がここにある。藤原氏がしゃしゃり出るようになった「ヤマトの天皇制」はもうすでに歪んでしまった。皇室を敬愛し尊王主義を奉じる私の右派精神はかくも時代錯誤である。明治維新以来、皇室を担いで祭り上げて、それを人民支配に悪用してきた戦争政権と、そこへの復帰を目指す如きアベ政権を受忍するのは民主主義の否定である。

 

 

 

 


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