風の谷通信No.6-145
大豆の出来が悪い。推測できる原因は草と大雨。
草は世話不足が原因ではあるが、草引きの適期に雨が続いて田に入れなかった。あれよあれよと言う間に草は背丈を越えてしまった。こうなってはもう刈り取るしかない。しかし、その頃には、草の足許にあの長いイヤなヤツ等がウロウロする。となると、サボる言い訳に事欠かない。ついつい草を放任してしまう。
雨、雨、雨。草取りの邪魔をするだけではない。活着や生育を遅らせ、開花を遅らせ、虫媒を鈍らせ、登熟を遅らせる。きょうも畑に入ってみると、水でゆるゆるの畝の上にマメの木が倒れ伏している。起こして試るとどれもこれも鞘が青い。年末近くなってマメの木や鞘が青くて熟していないと、収穫が間に合わない。もしかすると半登熟のゼリー飴みたいな粒ばかりができるかも知れない。困ったものだ。
まぁ、口先では食料自給率向上と言いながら、本音ではクニを上げて農業軽視・国産食糧軽視の世相なので不作になってもだれも困らないだろう。TPPに走れば、大豆くらいは輸入できるだろう。それに見合うカネを工業製品の輸出で稼げばいいのだから。トリにもブタにもウシにも、そしてヒトにも、輸入大豆を食わせれば良いのだ。たとえ遺伝子組み換え作物でも構うものか・・・・・・・・・という世相だ。
イヤ、論点がずれた。とにかく大豆が不作で困ったことだ。一般人への食料としてではなく、重篤患者を食生活指導で治療しておられる先生に提供すべき大豆が足りないのだ。食生活・正しい食材を求めておられる患者達へ提供すべき大豆が不作なのだ。困ったことだ。