超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

<論理モデルの作成について>

2017-06-15 12:41:47 | 超音波システム研究所2011





<論理モデルの作成について>
(情報量基準を利用して)

1)各種の基礎技術(注)に基づいて、対象に関する、

D1=客観的知識(学術的論理に裏付けられた理論)
D2=経験的知識(これまでの結果)
D3=観測データ(現実の状態)

からなる 「情報データ群 」、DS=(D1,D2,D3) を明確に認識し
その組織的利用から複数のモデル案を作成する

2)統計的思考法を、
 情報データ群(DS)の構成と、
 それに基づくモデルの提案と検証の繰り返し
 によって情報獲得を実現する思考法と捉える

3) AIC の利用により、
 様々なモデルの比較を行い、最適なモデルを決定する

4) 作成したモデルに基づいて
 超音波装置・システムを構築する

5) 時間と効率を考え、
 以下のように対応することを提案しています

5-1)「論理モデル作成事項」を考慮して
 「直感によるモデル」を作成し複数の人が検討する

5-2)実状のデータや新たな情報によりモデルを修正・検討する

5-3)検討メンバーが合意できるモデルにより
 装置やシステムの具体的打ち合わせに入る

上記の参考資料
ダイナミックシステムの統計的解析と制御
 :赤池弘次/共著 中川東一郎/共著:サイエンス社
生体のゆらぎとリズム コンピュータ解析入門
 :和田孝雄/著:講談社 

赤池モデルを臨床にいかす画期的な解説書。

1/fゆらぎ解析に必須かつ難解な赤池モデルと、臨床への応用を懇切丁寧に解説。

生体のダイナミクスに関心をもち臨床デ-タ解析に携わる医学者・工学者待望の書

内容(「MARC」データベースより)

〈CD-ROM付き〉生体のゆらぎとリズムの時系列解析への入門。第一線の研究者である著者が、経験した者だけが知る様々な困難点について、他に類例のないユニークな視点から細部の議論を展開する。
 

著者について

【赤池弘次】監修者
1927年生まれ。静岡県富士宮市出身。
1952年東京大学理学部数学科卒業。統計数理研究所に入所、第5研究部長、予測制御研究系教授(研究主幹)を経て、1986年同所所長、1994年退官、統計数理研究所名誉教授ならびに総合研究大学院大学名誉教授。時系列解析の理論と応用の研究を進め、統計モデルの相対的評価のための情報量規準AICを導入した。現在統計的システム同定の実例としてゴルフスイングの構造を実践的に検討中。
1972年石川賞、1980年大河内記念技術賞、1989年朝日賞、同年紫綬褒章、1996年日本統計学会賞を受賞。
著書として、ダイナミックシステムの統計的解析と制御(サイエンス社)、統計学特論(放送大学教育振興会)、時系列解析の実際1、2(朝倉書店)、いずれも共著、などがある。

【和田孝雄】
東京出身、1938年生まれ。
1963年慶応大学医学部卒業。1968年同大学大学院医学研究科を終了し内科入局。1969年から2年間、米国ニューヨーク大学留学。慶応大学医学部内科講師、助教授を経て、1993年より稲城市立病院院長ならびに慶応大学医学部客員教授。その間に微生物化学研究所客員主任研究員、統計数理研究所共同研究委員、東京大学医学部生化学非常勤講師などを歴任。臨床のかたわら、生体のホメオスターシスを生化学、数理科学の両面から探求して来た。その研究過程で統計数理研究所、赤池弘次博士に師事し、博士の開発した多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析法を生体のゆらぎやホメオスターシスの解明に適用するに至った。著書としては、臨床家のための水、電解質(医学書院)、輸液の基礎知識(医歯薬出版)、輸液を学ぶ人のために(医学書院)など。
 

超音波システム研究所は、
 超音波利用に関して、
 <統計的な考え方>を利用した
 効果的な「測定・解析・評価方法」に関する技術を開発しています。

<統計的な考え方について>
 統計数理には、抽象的な性格と具体的な性格の二面があり、
 具体的なものとの接触を通じて
 抽象的な考えあるいは方法が発展させられていく、
 これが統計数理の特質である

超音波の研究について
「キャビテーションの効果を安定させるには統計的な見方が不可欠」

<モデルについて>
モデルは対象に関する理解、予測、制御等を
効果的に進めることを目的として構築されます。

正確なモデルの構築は難しく、
常に対象の複雑さを適当に"丸めた"形の表現で検討を進めます。
その意味で、
モデルの構成あるいは構築の過程は統計的思考が必要です。




<モデルと現状のシステムとの関係性について>
( 考察する場合の注意事項 )

1)先入観や経験は正しくないことがあると考える必要があります

2)モデルの本質を考えるためには、
 圏論(注)を利用することが有効だと考えています
 (実際に応用化学や量子論などで積極的に利用されています)

注:圏論は、数学的構造とその間の関係を抽象的に扱う数学理論

 

ジャンル:
科学
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