在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

In guerra per amore di Pif (Pierfrancesco Diliberto) 愛のために戦う

2016-12-15 16:49:36 | 何故か突然イタリア映画
In guerra per amore di Pif(Pierfrancesco Diliberto) 愛のために戦う
監督 ピフ(ピエルフランチェスコ・ディリベルト) 




このところのPC不調でかなりの時間を取られているのと多忙が重なり、書く時間がなく、 毎週の上映会で見た映画がちょっと溜まっている。

さて、見る前から巷で面白いとは聞いていたが、かなり面白かった。
そして、ちょっと泣ける部分もある、かなりオススメ映画。
(と言っても日本では見れないが)

監督、主演ともにピフことピエルフランチェスコ氏がやっている。お父さんも映画監督で、その才能を受け継いだのか、かなり多彩。

最初、タイトルを見た時は、また戦争物〜と思ったのだが、実にうまく戦争と愛とコメディとちょっとお涙を組み込んでいる。

こういうコメディは日本で上映しても良いのでは、と思うのだが。

1943年、第2次世界大戦中のニューヨーク。
イタリア移民、レストランで働いているアルトゥーロとフローラは恋仲。しかし、フルーラは、マフィアの大ボス、ラッキー・ルチアーノの息子と、不本意にも婚約してしまう。
アルトゥーロがフローラとの恋を成就させる唯一の方法は、フローラのお父さんの許可を直接得ること。
でも、フルーラのお父さんはシチリアにいる。
許可を得ると言ったって。。。。

時はちょうどアメリカ軍がシチリア上陸作戦を立てていたところで、アルトゥーロは恋のために戦争に参加することになった。

シチリア上陸の場面が、なんとなくロバート・キャパのノルマンディー上陸作戦の写真のようだったり、最後、ホワイト・ハウス前のベンチに座っている姿がフォレスト・ガンプを思わせるようだったり。
お父さんが戦争に行ってしまった息子の姿は、トルナトーレのバーリア風。

恋とマフィア、それもマフィアと政治の癒着、夫が戦争に行ってしまい、残された妻と息子のストーリー、アルトゥーロの恋の成就を助けてくれる上官、そのために命を落としてしまうのだが、などの伏線がとても良く盛り込まれている。

映画の中ではちょっと間抜け風でもあるアルトゥーロ、本物は結構カッコイイ。

今期の上映作品の中では今の所一番。



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