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Indivisibili di Edoardo De Angelis イタリア映画の紹介 (邦題) 「切り離せないふたり」

2017-03-20 11:50:38 | 何故か突然イタリア映画
Indivisibili (邦題)切り離せないふたり
監督 エドアルド・デ・アンジェリス



毎週見ているゴールデン・グローブのイタリア映画上映会、行けない時もあるが、上映後の監督のインタヴューが興味深く、できるだけ行くようにしている。

1。なんの予備知識もなく映画を見る
2。あらすじなどの予備知識を仕入れてから映画を見る
3。予備知識を仕入れて見て、その後、監督直々のインタヴューがある
4。そのインタヴューがうちうちでのことならなおさらグー

当然、4が一番いい。嬉しい。
1の見方をする人もいるだろうし、それが好きという人もいるが、私は少なくとも2が好み。

オペラを観に行くのに、バレエを観に行くのに、あらすじを読んでから行くとたくさん楽しめますよ!ということに通じていると思うからである。

さて、見た後、時間がなくて記事が書けなかった映画、あまり(全然)書く気にならなかった映画があるが、これは、今年のシーズン、第1回目の上映会で見た映画。
今でも心に残っている作品の一つで、個人的にはかなり良かったのだが、あまりの忙しさに書けなかった。

実は、今でも映画の中で出てくる歌(映画のオリジナル)を覚えている。時々思い出す。
これは、ある意味かなりのことだと思っている。
個人的に、それくらい印象が強かった作品。

ヴィオラとデジーはシャム双生児。18歳になるところで、ナポリに住んでいる。
二人ともかなりの美人で、すごく歌がうまい。

結婚式、パーティーなどで歌を数曲披露して、ナポリではシャム双生児に触れると幸運が訪れると思われているらしく、ちょっと触らせ、結構な金額をいただく。
(受け取るのはマネージャーの父親、申告していると思わないからきっと脱税。。。)

シャム双生児なんて面倒な子供達でも、これで生計を立てられてしまう幸運に、家族、特にお父さんはホクホク。

ところが、あるパーティーで出会った医者に、切り離せますよ、と言われた。

検査をすると、確かに太ももの部分でつながっているとは言え、それだけ。つまり、臓器は完全に別々になっている。

今まで二人が分離できるなんて考えたこともなかった。
(ここがちょっと??(クエスチョンマーク)。18歳にもなったら、同じシャム双生児でもかなり幸運な例だという認識があっても良かったのでは?しかしこれは映画、目を瞑ろう。。。)

二人は当然似ているが、性格は結構違う。
このままでもいいじゃない、というおとなしいデジーに、一人前に恋をしたい、まさか彼と寝てる隣に妹がいるわけ?そんなぁ、と思うヴィオラ。

また、検査は無料でしてくれたが、実際の手術には高額な費用がかかる。

ここで、家族間に大きな亀裂が入る。

父親にとっては、分離されたら収入がなくなる。
(見ていて、シャム双生児という不幸な我が子たちを、ほとんど食い物にしている父親に怒り)
ナポリという貧しい土地、貧しい家庭に育ち、まだ未成年、自分たちの思うようにことが運ばないじれったさ。

上映後のインタヴューには、監督と一緒に双子が出席。
本物もそっくり(きっと代弁ができたに違いない)で、どっちも美人。

歌が実にうまい、という声に、実際に二人とも歌手を目指して(ジャンルはジャズ)音楽学校で勉強しているのだという。なるほど、だから、うまいんだぁ、とみんな納得。

監督曰く、シャム双生児は、シリコンなどを使い実際に二人をくっつけたので、撮影そのものより、その度、準備に時間がかなりかかったとのこと。

ストーリーの内容はちょっと地味かも知れない。
が、かなり心に響くところがある。
ちょっと興味を持ったら、必見。おすすめ。

双子のうち一人は、女優になることも考えたい、と言っていたので、またスクリーンに登場することがあるかも。
これだけ歌がうまいと、いろいろな役がありそう。期待。
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