在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Piuma di Roan Johnson ピューマ(羽)

2016-10-28 12:07:38 | 何故か突然イタリア映画
Piuma  ピューマ(羽)
監督 ロアン・ジョンソン

羽子ちゃんのお父さんとお母さんの物語〜



うちの子供達がこうでなくて良かった〜!がまず思ったこと。

そういう意味では、基本的部分でかなりイライラさせられる映画だったが、映画自体はすごく面白かった。笑える場面がいっぱいの爆笑コメディ。

さて、個人的にイライラさせられたのは、18歳の高校生カップルが妊娠してしまい、子供を産むことに、という映画の最も基本的部分。

上映後の監督の会見で、監督曰く、堕ろす、というのが前提になっていないことからストーリーが始まる、ということだったが、その通り。

まだ勉強があるのよ、とか、大学はどうするの?とか、高校卒業旅行もあるじゃない、とか、子育てって言ってもお金がないでしょ、とかの話で堕胎を説得する場面は最初、ほんのわずか。

それも、以前堕ろした時の後遺症で、これを逃すともう2度と妊娠できないかもしれないという言い訳(見え透いたウソ)に屈して、双方の両親ともに黙認。

私が親だったら絶対に説得する!と思うと、親の態度にイライラ。

しかし、よーく考えてみると、18歳で妊娠して産む選択をする人たちが多くなれば、人口は増えるよね、と思ったり、親になるのに年齢はない、いつになっても親に適さない人がいるかと思うと、18歳でも良い親になれる人はいるだろうし、とも思う。

結局は、自分の人生が幸せだったかなんて、死ぬ間際になってみないとわからないわけで、こういう選択もありかもね、と思ったり。
しかし、やはりこれが自分の娘(息子)に起こったら、と考えるとイライラしてしまうのであった。

本当に起こらなくて良かった〜

18歳の高校生カップル。フェロとカテ。
高校卒業試験が迫ってきているのに妊娠してしまった。
フェロの家は郊外に住む中産階級だが、カテの家は、お父さんは博打でお金をすってしまう、はちゃめちゃな性格、ルーマニア人のお母さんも変わり者で、ちょっと荒れた家庭。
こんな家庭に育ったら、妊娠でもして、早く家を出たいと思うかも。。。

フェロのお父さんの演技が上手い。
そして、フェロのおじいさん役が、スパイスが効いていてとてもいい。
それから、親戚のステッラという女性も、ちょっとこじつけ部分はあるが、なかなか。

卒業試験はなんとか通り、卒業旅行のモロッコ行きは断念、暑い夏をローマで過ごすことになるのだが、そんな二人が少しずつ親になる自覚を持っていく様子が面白おかしく描かれている。

女は妊娠した時から母親になるが、男は生まれた子供を見た時からだよね〜
途中でフェロがふら、くらっときてしまう場面もあり、また爆笑。

8ヶ月目になって、親になるのは早すぎる、と悟った二人が子供を養子に出すのを決意するが。。。。

ピューマは羽の意味。
二人が付けた、生まれてくる女の子の名前。

監督曰く、イタリアにもやっとcine panettone以外のよくできたコメディ映画が登場してきている、とはホント。痛快。
(cine panettoneとは、クリスマスに向けて上映される、どーでもいい、実にくだらない、笑うだけのコメディ。パネットーネはクリスマスに食べるお菓子で、パネットーネ・シネマの意味)


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