在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ゲンメ・デイ・マッツォーニ 2004” ティツィアーノ・マッツォーニ

2008-06-20 02:25:19 | Piemonte ピエモンテ
“Ghemme dei Mazzoni 2004” Tiziano Mazzoni-Piemonte
バローロとバルバレスコの影にすっかり隠れてしまっているが、ゲンメもれっきとしたピエモンテのDOCGの一つである。
でも、やっぱり、迫力からして隠れてしまうのだが、それはそれなりに良い。
ネッビオーロ100%でも造れるが、ヴェスポリーナとウーヴァ・ラーラを加えても良い。

これはネッビオーロ100%のゲンメ。
色は明るいルビー色で、透明感があり、とてもきれい。輝くようなつやがあり、酸味があることがうかがえる。
香りは、花がとても良い。赤いバラやシクラメンのちょっとドライ風の香り。そして、小さな森の木の実のフルーツの香りが心地よい。さらに、薬草風の香り、香草の香りがある。他はスパイス、リコリース、ミネラル土。時間がたつとややアニマル、きのこ風の香りも出てくる。
味は、酸がきれいで、気取りすぎないエレガントさが出ている。ボディは普通。タンニンが細めできれいで、全体に細さを持つワインだが、優しさを含み、透明感がある感じ。
全体に香りも味も心地よく、きれいにまとまっている。
これで10ユーロ台というのが信じられない。
ランゲ地方だけでなく、ちょっと離れたところのネッビオーロも、食事を選ばずかなり良い。ぜひ、お試しを。
(ラベルの写真は、カメラ禁止なので取れませんでした。。)

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