旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

改組で忙殺

2017-01-21 09:04:25 | 大学のこと

       

今や大学の恒例行事になってしまった改組であるが、本学も平成30年度からの学部改組に向けて慌ただしい。 同時に大学院の改組も進行している。 どうも改組を定期的に行わないと、あの大学は何もやっていないと見られるような風潮があるようで、表現は適切ではないかもしれないが、「とにかく変える」ことにしているようである。 その結果、まあ必然ではあるが、組織や制度が長続きしない。 本学の某学科は、鳴り物入りで作られたが、約10年で消えてしまう。 在学生がかわいそうである。 卒業生も然りである。 現在、このような改組に伴うカリキュラムや時間割等の変更作業に若手の教授の先生方が忙殺されている。 これでは、研究活動にじっくり取り組むことなどできない。 最近の日本の学術論文数の減少は顕著であるが、当たり前である。 その他、学生の就職の世話、学生の短期海外派遣の付き添いなど、とにかく「雑用」ばかりである。 私が30年前に滞在した南カルフォルニア大学では、少なくともここで述べたような仕事は一切ない。 また、組織も何にも変わっていない。 それでも、スタッフ数は1.6倍、ノーベル受賞者2名、入学倍率は約6倍である。 言いたいことは、組織を変えなくても、教員の数は増え、研究成果も上がり、志願者も増えているということである。 翻って、改組を行うたびに、教員は削減され、研究の時間もなくなり、受験生は減少している。 やはり変である。

From Face Book: All faculty members in our department have been very busy for other trivial matters other research activities.

 

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