フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 




 先日、私が勤める中央大学のゼミのお別れ会がありました。
 ゼミというのは学部の中核科目。大学や学部によって制度が少しずつ違いますが、中央大学文学部の国文学専攻では、全員必修のしかも3~4年生の2年続きの科目で、卒業論文(これも必修)指導もここにつながっています。したがって、大学生活4年間の後半の勉強において中心になる科目と言ってもいいでしょう。
 また、2年続きの演習科目だということに加えて、合宿をおこなうことや一緒に報告集を作成したりすることから、単なる開設科目の一つではなく、一種のサークルや部活動のような性格も備えています。
 そのゼミの4年生の卒業にあたって、彼らを送る会が開かれたのでした。場所は、大学に近い高幡不動の大浜寿司さんの2階。お寿司屋さんと言っても、2階を貸し切りにしていただいて会費も3000円なので、大手の居酒屋さんチェーンよりもお得かもしれません。
          
 卒業式が正式なお別れの会ではありますが、卒業式は大学全体の大きな行事ですし、証書授与をおこなう専攻単位の会にしてもそんなにゆっくりとお別れできるわけではありません。また、一緒に勉強した3年生とのお別れの会という意味も込めて、毎年この時期にゼミのお別れ会をおこなっています。
 4年生はそれぞれに進路を決め(これから大学院の試験を受ける人もいますが)、みなそれぞれの道に旅立っていきます。毎年繰り返されることですが、教員として学生たちの成長を嬉しく感じる一方、同時に2年間一緒に勉強した学生たちが離れていくことを寂しくも感じる時間でした。
          



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