フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 日本の近現代文学を研究する人たちの最大の学会として、日本近代文学会があります。その学会の学会誌 『日本近代文学』 に展望記事を書きました。

 この学会誌は、「論文」「展望」「書評・紹介」などの文章で成り立っています。「論文」の場合、編集委員会による審査がありますし、近年の採択率(掲載論文数/投稿論文数)は15~25%程度のようですから、かなりの狭き門です。したがって、この分野で研究をしようとする人にとっては、『日本近代文学』に論文を掲載することが研究者として認知される大きな指標になりますので、まずはこの学会誌を目指すことになります。
 私自身も、大学院生時代にこの学会誌に2回論文を掲載してもらいました。その後、中央大学に就職することになりますが、就職の際にこの論文掲載実績も、おそらくは評価に含めてもらえたのではないかと推測しています。

 今回私が書いたのは「展望」欄で、学会や当該研究分野の現状や将来についての考察を書く欄です。この欄は投稿⇒審査ではなく、編集委員会からの依頼によるものです。
 今回は、編集委員会から「文学とマスメディア」についての展望を依頼されました。私が近年テレビドラマ研究などをしていることからそのような依頼を受けたと理解していたので、文学がマスメディアに取り上げられる文学賞報道についてと、テレビドラマの原作に使われるケースについての考察をまとめました。関心のある方に読んでいただければ幸いです。

※『日本近代文学』は学会誌のため、会員に配布されますが、会費相当で販売もされています。また、刊行1年後から、「国立情報学研究所電子図書館」においてウェブ公開されます。



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