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映画『県庁おもてなし課』のロケ地を説明しながら、いろいろつっこんでみる(ネタバレしまくりです) (1)

2013-05-13 07:49:48 | 映画!
突然ですが、高知市出身、しかも現在TOHOシネマズ 1ヶ月フリーパスポートを持っている私としては、高知県を舞台にした映画『県庁おもてなし課』を見逃すわけにはいきません。というわけで公開初日の11日に観に行ったのですが、4人の不器用な男女の恋愛を縦軸、お役所にありがちな問題点を横軸にした物語で、なかなか面白かったと思います(ちなみに私は原作は読んでいません)。映像的にも高知の美しい自然を出血大サービスで紹介してくれていて、製作の関西テレビさんには心から感謝。もちろん、「元」地元民としてはつっこみどころが結構あったことも確かですがw

この映画をご覧になって実際にロケ地に行ってみたいと思った方もいるのでは?と思い、そのような方々を県庁ではどれだけフォローするつもりなのか高知県のホームページを見てみたのですが、少なくとも「映画「県庁おもてなし課」特設ページ」ではロケ地については詳細は書かれておらず、また「観光と文化」のページも期待はずれ。で、他にもいろいろ調べてみると実は「県庁おもてなし課 高知県公認 ロケ地ガイド」という冊子が存在するらしいのですが、少なくとも私が行った映画館では見かけなかったような気が。仮にそれが全国の劇場に置いてあったとしても、観客全員が手にできるはずはないので、「じゃあ、高知に18年間住んだ私がわかる範囲でご紹介しよう」と思った次第です。

とは言いつつも、実は人生の中で高知を離れている時間の方が長くなってしまい、わからないところ、間違っているところもあるかもしれません。さらに年のせいで記憶も曖昧になっていて書き漏れるところもあるでしょうが、何卒ご了承ください。あ、今回のシリーズ(はい、たぶんシリーズ化せざるをえないと思いますw)もネタバレしまくりですので、まだ作品を観ていない方、またロケ地に対する幻想を壊されたくない方はご遠慮いただいた方が良いと思います。さあ、それではスタート!

1. いきなり高知県庁
冒頭、贅沢にも空撮されたシーンで高知城の手前に映る建物はまさしく高知県庁、この映画の舞台です。この映画で何度も出てくるおもてなし課のオフィスや会議室は本物の県庁内に作られたセットで撮影されたようです。ただ、パンダ誘致についての説明会をやっている大きな会議室が高知県庁内のものかは、私にはわかりません。

2. 登場人物の名前がとっても高知っぽい
すでに映画をご覧になった方は登場人物の苗字がどれも独特だと思われたのではないでしょうか? 主人公の掛水(かけみず)、明神(みょうじん)、おもてなし課課長の下元(しももと)、先輩の近森(ちかもり)、観光コンサルタントの清遠(きよとお)、作家の吉門(よしかど)、等々。これ、高知では結構一般的な名前です。あ、映画では「みょうじん」の発音が最初の「みょ」にアクセントが置かれていましたが、高知では「じ」にアクセントを置きます。出演者の話す土佐弁で私が一番違和感を覚えたのが、この「みょうじん」の発音でした。

3. 掛水さんの通勤ルート
錦戸亮さん演じる掛水史貴が高知県庁へ自転車で通勤する時に使っているのは、高知市を流れる鏡川(かがみがわ)の北側の道です。地名で言うと高知市唐人町(とうじんちょう)。川の向こう側に見える大きな建物は高知競輪場です。彼が堀北真希さん演じる明神多紀の自転車に追いつけず、彼女が角を曲がるのを見つめるシーンがありますが、これは高知市鷹匠町(たかじょうちょう)の三翠園の横を通って、高知県民文化ホール前の通りに入る角です。その通りを真っ直ぐ北上すれば高知県庁。ちなみに高知は公共の交通機関があまり整っていないので、自動車通勤が一般的ですが、数キロ程度の距離なら自転車で通勤する人も少なくありません。

4. 掛水さんと明神さんが車で走っている場所
船越英一郎さん演じる観光コンサルタント、清遠和政氏に会いに行くため、車で海沿いを走る掛水さんと明神さん。あの道路は黒潮(くろしお)ラインと呼ばれ、背景に見える海はもちろん太平洋。一瞬大きな橋も見えますが、あれは恐らく仁淀川河口大橋(によどがわかこうおおはし)。清遠氏がいる「民宿きよとお」の場所は次回でご紹介するつもりですが、掛水さんと明神さんが県庁から出発したとすると、黒潮ラインを走って向かうのはかなり遠回りだったりしますw

とりあえず今回はこの辺で。続きはまた後日ということで。
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8 コメント

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Unknown (じゅん)
2013-05-13 14:26:57
突然失礼します
昨日映画をみて
早速ロケ地を検索しました
まったくもって映画とコラボしているはずの
高知県の手ぬるいこと
美しい景色がどのあたりだったのか
簡単なMAPを作ってくれるとほんとにいいのに

余談ですが、錦戸さんの前作
「エイトレンジャー」では
早速八街市はロケ地ガイドを作っていました

いつか黒潮ラインをドライブしてみたいです
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コメントありがとうございます (うさこ)
2013-05-13 22:12:46
じゅんさま

コメントありがとうございます。
実は今日も『県庁おもてなし課』を観てきました。これで2回目です。
「県庁おもてなし課 高知県公認 ロケ地ガイド」ももらってきました。
劇場のスタッフの方に「ロケ地ガイドをください」と言った時、まったく何のことか理解してもらえませんでした。
別のスタッフが倉庫から持ってきてくれましたが、この程度の扱いなんだなぁと残念に思いました。

「高知県の手ぬるいこと」とはおっしゃるとおりで、まさに「民間感覚」の欠如だと思います。
丹精こめて作ったと思われるロケ地ガイドもきちんと配布されなければ意味がない。
他の県の観光課ならこういう点でもきちんと根回ししているのかもしれません。

ちなみにロケ地ガイドには地図もあるので、pdfファイルでもよろしければお送りしますよ。
このサイトの左上に記載してあるTwitterのアカウントあてにメールアドレスをご連絡ください。

いつか黒潮ラインをドライブされたい、とのこと、ぜひ近いうちに高知にお越しいただければと思います。
コメント本当にありがとうございました!
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Unknown (Unknown)
2013-05-19 23:18:37
掛水さんの通勤ルートについてですが唐人町ではありません。明神さんを追い越すシーンは鏡川のみどりの広場ですが、家を出て一人で走ってるシーンははりまや町から宝永町へ抜ける桜井町の土手沿いの道です。
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補足 (Unknown)
2013-05-19 23:58:25
突っ込みのブログに突っ込んでしまってスミマセン 。補足は『はりまや町から宝永町へ抜ける桜井町の土手沿いの一方通行の道』 です。掛水さんの家もわかるのですがとりあえず黙っときます。せっかくのビジネスチャンスなので、土佐人として今後の県庁の働きに期待します。
返信する
コメントありがとうございました (うさこ)
2013-05-20 08:26:37
Unknownさま

掛水さんの通勤ルートについては高知に観光に来られる方々にわかりやすい道だけをご紹介しようと思い、
あえて鏡川沿いの道のみをご紹介しました。

県庁舎内の再現ロケセットは入場者が多く、人気のようですね。
ロケセットだけでなく、他のロケ地にもたくさんのお客様に来て喜んでもらえるよう、県庁だけでなく、
県民をあげて誘致とおもてなしに励んでいただきたいと思います。
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映画の日なので見に行ってきました (はじめまして)
2013-06-02 07:41:31
なつかしかったです。ロケ地を特定してくれ、ありがとうございました。
 昔父が連れて行ってくれたあの道、あの山、川ばかりでした。貴ブログからいくつか引用させていただきますね。
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コメントありがとうございます (うさこ)
2013-06-02 08:08:32
はじめましてさま

このブログで書いているロケ地の一部は「県庁おもてなし課 高知県公認 ロケ地ガイド」でウラを取っていますが、
その他の場所は確認を取って書いたわけではありませんので、その点はあらかじめご了承ください。
コメントありがとうございました。
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ちょっとだけ (山崎(やまさき))
2013-06-15 20:02:13
はじめまして

>パンダ誘致についての説明会をやっている大きな会議室が高知県庁内のものかは、私にはわかりません。

あの会議室は『県庁正庁ホール』ですよ。高知県庁の正面玄関を入ると階段があるのですが、それを迂回して奥に進んだところにあります。

せっかくこういった映画を上映しているのに、ガイド本が積極的に配られてないのは残念ですね。
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