***子供部屋のうさぎ***    

幸せは、幸せだなぁって思う心の中に小さく咲く。

■鉄の匂い016■

2017年06月14日 | Weblog
翌日は、登校前とお昼休みと放課後の都合3回、様子を見に行った。
昨日のお昼休みに、牛乳だけでも飲ませたのが良かったのだろう。
思ったよりは元気だった。
一回しちゃえば後は羞恥心や尊厳が失われるのか、大便の量は3倍に増えていた。
緊張で下ったのか軟便だった。
小便は土に染みてしまうので量は分からないが匂いからしてやはりこちらも3倍と推測される。
風向きによっては、舗装路にまで漂うアンモニア臭。
人が通ったくらいでは気付かれないだろうが、犬の散歩だったら犬が嗅ぎ付けるかもしれない。
家から持ってきたバケツに水を汲み、同じく家から持ってきた石鹸で身体を洗った。
小便が染みた土と大便を、掘った穴に埋め、これも家から持ってきた脱臭剤を撒く。
汚れを埋める事によって、悪臭はほぼ治まった。
何回貼っても唾で剥がしてしまうので、口のテープは顎から頭まで巻き付けて固定した。
オンナはもう、何をしても『僕』を睨まなった。
それどころか見もしなかった。
抵抗もしないが協力もしなかった。
抱き起こしても、乳首を摘まんでも、反応を示さなかった。
もう諦めたのか。
諦めたのだとしたらそれは何を。
殺害を覚悟しての諦めなのか助かる為の諦めなのか。
生還を断念して、これ以上の苦痛を味わいたくない無抵抗なのか。
救助を期待して、それまでの時間稼ぎで辱めを我慢しているのか。
このオンナは強かだ。
同時にプライドも高い。
どっちなのかを読み違えたら、やり返される。
紐の縛り目が緩んでいないか、テープが剥がれていないか、慎重に油断なく確認する。
登校前とお昼休みには変化が無かったが、放課後に牛乳を持って行った時、オンナは微かに哀願の表情を見せた。
もしかしたら。
このまま拉致し続ければ、そのうちに従順になるかもしれない。
この恥ずかしい姿を知られているという弱みで、もう虐めなくなるかもしれない。
縛られて自由に動けない様(さま)が白い芋虫みたいに見えるオンナを見ながら、そう思った。
『小説』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ■鉄の匂い015■ | トップ | ■鉄の匂い017■ »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。