山行っちょった記

四国内、主に高知県内の山歩き、山野草などの記録です。

二ツ岳(1647m)

2007-10-17 23:51:58 | その他の山
10月中旬いつもの山友J氏と共に高知市内を早朝5時、愛媛県二ツ岳に向かった。
登山口までのアプローチルートは工石山の赤良木トンネルを抜け大川村役場を過ぎ
東三森山、大座礼山の間の大田尾峠から愛媛県に入り肉淵を経て峨蔵林道。

登山口は峨蔵林道の終点に近い所。
丁度高知市内から3時間~3時間半かかってしまった。
ところで
二ツ岳に登ってみたいと思ったのは赤星山にカタクリを見に行った時
その頂上から独特な山容の二ツ岳を見た時からだった。
その後しばらくは私の記憶からは消え去っていたのですが、
山友J氏の四国百山達成計画で
二ツ岳へのお誘いがあり二ツ岳を思い出したわけです。
しかしネットで二ツ岳の登山記を見ても良いことばかりではなく、
「キツイ」という文字がやたら目につく記事が多かったのは事実で
石立山に行く事に二の足を踏んでいる私にとって不安が少々が残っていた。


登山口 取り付きは鉄製階段

出発の最初は鉄階段、そして山らしい傾斜の道が10分、20分ほど続きその後
山道かと思える程の楽なだらだら道が稜線の峨蔵越まで続く。
もともとはこの道、瀬戸内海側への古くからの往還道であったし
なだらかな高知県側の地形的なものも関係しているのか稜線の峨蔵越までは
かなりゆったり歩ける道だった。
登山道最初は植林ではあるがいつしか自然林となり道の傍らにはリンドウ、
キリンソウなど賑やかに咲いている所もあったりで楽しませてくれる。


峨蔵越、東への縦走路にはトラロープが張り渡されている

峨蔵越へは90分くらいで到着。新しい道標が迎えてくれた。
ここから赤石山系の手ごわい稜線を歩くことなるのだが峠から見える範囲では
まだその正体が見えない、普通の登山道が稜線に続いているだけだ。

峠から稜線を歩きはじめて間もなくその正体を現し始めた。
峨蔵越までのゆったり道とは格段の差がある急登が始まり、時には岩をよじ登り
登山補助ロープがある所、高度差10mくらいの所ではタラップがあったりで
なかなかのルートである。


最初の岩場


峨蔵越から二つ目のピークへアタック


鯛の頭までの途中のタラップ


頂上は手前のピークに隠れて見えないが手前の尖がったピークは
鯛の頭のあるピーク

峠から1~2つ目のピークを越えると「鯛の頭」と呼ばれる岩のある広い所に着く
登山道から見ると「鯛の頭」とは説明を受けないとわからないような姿だが
瀬戸内海側から見ればもっとはっきり「鯛の頭」のように見えるらしい。
ここからの見晴らしはなかなか良く瀬戸内海は見えるし、高知県側の東三森山、
大座礼山も手にとる様に見える。


鯛の頭を過ぎて上方よりパチリ


途中にある看板 励まされるやら脅かされるやら?

ここで私たちは呼吸を整え再び頂上めざし出発。
道は相変わらずのところどころ岩のある急登急坂道、「鯛の頭」より
ピークを2つくらい越え、そろそろ岩にもうんざりし始めた頃目の前が明るくなってきて、
拍子抜けするような感じでぽっかり頂上にたどり着く。
そこには三角点、私製道標があり、特に私製道標がやたら目につくが
どうも過去に事故があったらしい。
頂上の三角点の廻りは西方以外木々に囲まれているが三角点より少し南にある
岩場からは南方、西方、少し北に行けば北方の眺望はすばらしい。


頂上より西方、東赤石も見えていたが徐々にガスがかかってきた

ところで登山道の赤テープ、特に私製山名板、私製道標については賛否両論が
あると思うが私感としてはやはり ゴミを自然の中に持ち込んだとしか思えないし
山名板、道標の片隅にはなぜか山岳会名、個人名が書かれているのも売名行為に感じて
ならない。
なお、頂上よりエビラ山への縦走路が続いており私製道標もあるのだが
三島警察署の道標だったか、これより先は登山道整備がされておりません危険という
ようなことが書かれている道標があった。
やはりこの山系の縦走路の厳しさを物語っているのだと感じる。


私たちがたどったルート(赤点線)
 


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