Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

皐月(ヒナギンポ)

2016-05-03 19:24:52 | イソギンポ科

前線通過に伴い、午後に一時的に激しい雷雨になった本日のやんばるです。

けれどその後には綺麗な青空が広がりました。

日差しもパワフルで、北寄りに変わった風は乾いた涼風…。

気持ちいい~印象で終わった一日でした。

このまま数日間、行楽日和が続きそうです。

〈イソギンポ科ヒナギンポ属ヒナギンポ Nannosalarias nativitatis 16年3月29日 沖縄島安和〉

ヒナは小さいことを表す接頭辞で、生物の和名にはよく登場する言葉…

ということは、以前にも何度か書いた記憶があります。

小さいというのは、基準となる対象種よりサイズが小さいことを示します。

では、本種はどの種より小さいのでしょうか。

それは学名の属名を見るとわかります。

本種の属名は Nannosalarias

これは nannos と salarias がくっついた言葉です。

nannos は数の単位であるナノ(nano)の語源になった小さいことを表す言葉。まあ正確には『小人』の意味ですが。

salarias はヤエヤマギンポ属のこと。

つまり、ヤエヤマギンポ属よりサイズが小さい属ですよ、ということになるわけですね。

で、気になるのがどのくらい小さいのかということ。

なにせナノは十億分の一を表す単位ですから、十億分の一とまではいかなくても、相当小さいはず。

ヤエヤマギンポ属を代表する種であるヤエヤマギンポの標準体長は、12cm。

対して本種の標準体長は、4cm。

なるほど相当小さい。納得。

ところで、ヤエヤマギンポ属には他にも2種いまして、それらの標準体長は…

シマギンポ 5cm

ヒレナガカエルウオ 6cm

え? えーと…

これはまた泥沼にはまってますか……。

〈同種 同個体 同日 同ポイント〉

 

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