Sakana no Sanaka

沖縄本島ビーチダイバーの一考察

decoy(チギレフシエラガイ)

2017-06-09 18:26:38 | ウミウシ

梅雨の中休みが、そして凪の海が続いてますやんばるです。

前半はカラリと涼しく、後半はムシムシ感が強まった一日に。

今夜は満月。夏至に近い6月の満月は高度が低く、赤みを帯びた相貌になるのだそう。

この月を『ストロベリームーン』と呼ぶのだそうですよ。

当地は今現在空の全面に雲が…。

夜空のイチゴを眺めるのは難しそうです。

風は弱い北。晴れのち曇。

■■

〈カメノコフシエラガイ科シロフシエラガイ属チギレフシエラガイ Berthella martensi 17年4月20日 沖縄島安和〉

体色のバリエーションの多彩なウミウシは多いですが、本種もそうですね。

こんなタイプや↓

〈同種別個体 17年5月12日 沖縄島安和〉

こんなタイプも↓

〈同種別個体 17年5月12日 沖縄島安和〉

こんなに色彩が違ってて、彼ら同士はどう認識しているのでしょう。

同種だと認識できるのでしょうか、できるのなら繁殖行動も可能なのでしょうか。

色彩・模様パターンの違う個体同士の繁殖現場には、出会ったことがありません。

でも同種なのですから、きっと可能なはずですよね。

どんな感じの子が生まれるのでしょう…。

どちらかのパターンを受け継ぐのでしょうか。

それとも新たなパターンが生まれるのでしょうか…。

■■

本種はまた、外套膜を自切するという特徴も持っています。

〈同種別個体 17年6月5日 沖縄島安和〉

外套膜は左右、中央、後方と四つに分かれていますが、刺激を受けると、中央部以外は自切可能なのだとか。

つまり敵の攻撃に遭ったとき、外套膜の一部を囮にして、本体は逃げるという戦略のようです。

和名の『チギレ』の由来は、もちろんここから。

因みに最初の画像の個体には、左右の外套膜がありません。

千切れた外套膜はどうなるのでしょう。敵に食べられてしまうのでしょうか。

とか思っていたら…

〈チギレフシエラガイ自切後外套膜 17年6月1日 沖縄島安和〉

水底に転がってる外套膜に出会いました。

〈同一外套膜 17年6月1日 沖縄島安和〉

見たところ、かじられたような様子はなく…。

ただコロコロ転がるだけ。

その動きが、囮として機能しているのかなぁ…、とか思ってみたりも…。

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 言語という名前(ゴマフヘビ... | トップ | 織り上げられた気持ちの図柄... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。