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新日鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)- 時間外手当が支払われるようになった-

2008-01-14 05:29:07 | 国内労働
新日鉄名古屋 労働者と党 30年の運動実る
引き継ぎ会議に
超過勤務手当
「おれは2年分30万円」

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 「おっ、早々と“大幅賃上げ”か」―。新日鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)の職場では、労働者の喜びの声があふれています。労働者の交代時の「引き継ぎミーティング」に時間外手当が支払われるようになったからです。職場の労働者と日本共産党新日鉄名古屋製鉄委員会が力を合わせた、三十年間におよぶたたかいが実を結びました。(愛知県・田上光徳)

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 五十歳のある労働者は一カ月で一万二千円の手当に。労働者から「ありがとう」「賃金請求の時効は二年だから、おれの場合は約三十万円だ」「春闘もがんばってくれ」などの声が、党委員会に寄せられています。

分単位で記録
 ミーティングは交代労働者の出勤時と退勤時の二回行われます。職場やその日の事情で、数分から数十分かかります。時間を分単位で記録し、交代手当とは別に超過勤務手当が支払われることになりました。

 たたかいの始まりは一九七七年、共産党の近藤忠孝参院議員、安藤巌衆院議員(いずれも当時)の国会質問。「ミーティングは労働時間」との政府答弁を引きだしました。会社はしかし、「ミーティングは交代手当に含まれており、自主的で強制していない」と長年にわたって放置しました。

 製鉄党委員会は問題点を労働者に知らせながら、職場の安全問題とあわせ半田労働基準監督署との交渉をねばり強くすすめました。交渉には佐々木憲昭衆院議員、八田ひろ子元参院議員、せこゆき子元衆院議員も加わりました。

 労基署は会社にたいし「ミーティングの実態があれば一分でも労働時間」「交代手当と超過勤務手当は性格が違う」と指導。昨年十月から、今回の改善が実現しました。

 たたかいを推進してきたのが、党委員会が発行する職場新聞「二百万坪」です。年に四、五回、労働者のカンパで発行され、会社のバスターミナルや社宅、企業団地で全労働者の六割近くに渡されています。

 「ガスが漏れているのに作業させ死亡災害に」「黙っていたら災害と労働条件はいつまでも変わらない」―。「二百万坪」に取り上げられた労働者の告発が会社に改善を迫ります。党が行った要求アンケートの結果も特集されています。

改善さまざま
 この間、人減らしで廃止されていた安全専任者の再配置、コンベア災害対策で多額の費用をかけて防護柵(さく)設置などを実現してきました。「自主管理活動」を労働時間として認めさせるたたかいでは、手当を増額させ、一定部分に超過勤務手当を支払わせてきました。粉じん公害問題では、東海市の共産党市議と連携して市議会で取り上げ、会社に防風ネットや集じん器を設置させました。

 二〇〇六年八月から昨年十月まで六人の死亡災害が発生しました。労働組合が会社の無理な人減らし提案を容認しつづけるなか、共産党と労働者の共同が、職場の安全を守る上で大きな役割を果たしてきました。

 同製鉄の製鋼工場で働く大久保敏治さん(56)は「労働時間のごまかしはほかにもある。交代勤務のない職場と、関連企業にも不払い問題が残っており、早く改善させたい。災害や健康問題を重視し、生産量に見合う要員を確保するなど、職場の声を力に実現したい」と話しています。

(出所:日本共産党HP 2008年1月13日(日)「しんぶん赤旗」)
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