陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

お知らせ

★<前田 勉 第三詩集「橋上譚」>・発行日:2014年5月5日・発行所:「書肆えん」http://www.shoshien.com/ 秋田市新屋松美町5-6・電話018-863-2681・定価2,500円+税・関連サイト http://www.geocities.jp/maedaben/details1.html

紫陽花寺 男鹿市北浦の雲昌寺

2016-06-26 | 地域

 男鹿市北浦、雲昌寺の紫陽花がすごいらしい。ということで訪ねてみた。
 十数年も前に鎌倉の紫陽花寺へ行ったことがあったが、何となんと鎌倉にまで行かなくとも、この雲昌寺の紫陽花は優るとも劣らない見事なものであった。
 約1,200株の紫陽花はすべて”青”。副住職が15年間かけて造り上げてきたという敷き詰められふんわりとした空間。物憂い心象を表わす色(私の感受した世界でのことだが・・・)の素晴らしさ。紫陽花と言えば、青から桃色系や白系へと移ろう変化からか、花言葉では「うつり気」とか言われているが、斜面から境内一面に至る青さの広がりに浸ると、「実直」とか「清純」がふさわしいと思った。

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詩の小径 開催

2016-06-18 | 詩関係

 秋田県現代詩人協会主催の「詩の小径」が本日(6月18日)行われた。
 今年は、秋田港道の駅そばにある劇作家金子洋文と詩人竹内瑛二郎、県立大学そばの佐々木久春氏の詩碑を巡った。
 セリオンタワーでは、山形一至前会長の「港の窓」と題する詩の情景を100mからの展望で実感し、ご本人から作品の背景などをお聞きした。また、金子洋文碑前では吉田慶子副会長が金子洋文とその時代について、竹内瑛二郎詩碑の前では、詩誌「海図」発行人の木内むめ子さんが「海図」創刊者である竹内瑛二郎についてそれぞれ紹介があった。

 詩碑めぐりの後は、緑あふれる「秋田グリーンサムの杜」で詩の朗読など参加者との交流を深めた。会員以外で初めて参加したという方たちのスピーチでは、”すばらしい時間であった”、”また参加したい”といった感想があり、イベント担当の一人としてニンマリ・・・・(^^♪・・・。

 

 

  

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初夏を感じる夕刻

2016-06-11 | 季節

 6月に入って気温もそれなりに上がり、今日は初夏そのものであった。
 夕刻、家の前の小さな”土の空間”に咲き出している植物たちに目をやり、カメラを持ち出してあれこれアレコレ映してみたりしていたら、褐色の小さな虫が特攻してくるではないか。あぁもうそんな季節か、と思い返す。刺された時の猛烈な痒みが想起されて思わず後ずさりする。
 小さな屋敷の隅っこに今が旬のスグリの実がなっていた。ビー玉のような模様が見えて、今が食し時だ。赤く熟してから食す人もいるらしいが、青臭く?酸っぱい実は今がイイニキマッテイル。棘のある枝の間に手を入れて、クルリンとした青い実を摘まみとると、もう、そこでホッぺタの内側からジュワ~ッと酸味が湧き出して、遠い少年の頃に戻ってしまう。
 幸せな初夏がやってきた。

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保坂英世詩集・保坂若子画集

2016-06-02 | 詩関係

 詩を書く夫と絵を描く妻、二人で一冊を編んでいる珍しい作品集だ。
 Ⅱでは、秋田県羽後町生まれの若子氏が描く西馬音内盆踊りの、妖艶な踊り手の姿と記憶が重なる絵。抒情溢れる世界に創り上げている英世氏の言葉による描写。それぞれが重なっているようでもあり、それぞれがそれぞれに位置している独立した世界でもある。

 
 5部構成39編。次の作品はⅢに収められているもの。     

        「茜屋珈琲店」
  硝子を十の字に仕切ったドアから/何とはなしに 歩く人を見ている/時はゆっく
  りと過ぎているのに/この昼下がり/急ぎ足で通る 人 人/その姿が少し歪んで
  見えるのはなぜだろう(略)//
  時代は饒舌な足音を残し 消えてゆく/時代は寡黙のまま どこへ走り去ったか/
  青い空に雲ひとつ/斜めによぎる鳥/漂流する難破船/時代はどこへ走り去ったか
  //人には/ときに暗さが必要だ/それは何億年も前から細胞に組み込まれたも
  の/見たまえ/マスターの黒い服は/落ち着いた色調の店内に溶けこんでいるだ
  ろう/暗闇のなかから目を光らせて時代を読み解く/(以下略)

 
 秋田駅前にある珈琲店。英世氏が書いている「茜屋珈琲店」は現在地へ移転する前の情景なのかは分からないが、こんなに身近な情景を舞台にすることが出来るというのはうらやましい。詩を書く一人として、この「茜屋珈琲店」に身を置いて社会を時代を自分を私は書ける(描ける)のだろうか。ふと、そう思った。この作品に潜んでいる奥行きのある思惟を出す作業は、私には無理かもしれない。

 ”言葉を使うことができる人”がまた一人その形を現した。喜ばしい。

 

 発行日  2016年5月9日
 発行所  書肆えん
 定 価  2,500円+税

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万年筆・・・これもいい

2016-05-26 | その他

 最近、と言っても私本位での最近だが、カジュアルで廉価ないい万年筆が販売されている。日本製では「カクノ」だったか?そんな商品名の子供向け(だけとは限らないが)のものがヒットしているようだ。短めで色がカラフル、手に持つと握りは三角鉛筆を持っているような感じらしい。そして価格は約千円。同じような外国製のものも並んでいて、高くても数千円・・・。グラリと心揺れるが、ガマン我慢。
 画像にあげたカジュアルな万年筆は、ペン先の刻印を信用して言うと、手前からセーラー、プラチナ、中国製?。実はこの3本すべて百円ショップから買ったもの。日本ブランドで中国製造というのが実情のようだが、なんか複雑な気持ちだ。              
  本質的な書き具合の良さで言うと、セーラー、プラチナ、中国製?の順。デザインでは珍しく中国製がちょっとだけ高級感がある。発売順では手前のセーラーが古い。インクカートリッジの求めやすさではもちろん日本ブランドの2点が汎用性があって楽チン。中国製のものはカートリッジが小ぶりで汎用性がなく、店先に陳列されていることが少ないようだ。使い捨て感覚だろうか・・・。
 この3本の万年筆のインクの色を1本はブルーブラック、2本をブルーとした。これまで手持ちの万年筆のインクがすべてブラックであるということもあるが、数年前に知人から届いた手紙が、ブルーのインクで鮮やかであったのを想いだしたからであった。無性に葉書を出したくなってしまったから不思議だ。道具ではなく心??・・・そうだな。

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古河文学館(茨城県古河市)

2016-05-09 | 文学一般

 茨城県へ行った流れで、古河市の「古河文学館」へ立ち寄ってみた。
 古河市は初めての地。詩人の山本十四雄さんが住んでいるまちであることと、この文学館があるということだけで、他は何も知らない。場所はナビに導かれて行くので迷うことはなかった。
 さて、行ってみると古河は歴史ある城下町で”文学のまち”でもあった。栞には万葉集に詠まれた歴史ある町と紹介されているほどである。 
 
 文学館には≪この町出身またはゆかりの人≫として、小説家の永井路子、詩人の粒来哲蔵、粕谷栄一、山本十四雄各氏のほか、童話作家などの出版物とパネルが展示されていた。私の知っている名前は上記4名だけであったが、田山花袋をはじめこの地を舞台にした小説を書いているという。
 展示されているパネルを読んで行っても30分程度で一巡してしまう程の広さだが、他に図書コーナーがあり著書が並べられていたので、手にして読んでいると結構な時間を要することになるのかもしれない。
 隣接する歴史博物館を訪れてから更に徒歩5,6分先、商店街の並びにある永井路子の生家、篆刻博物館、町なか美術館にも立ち寄ってみたが、どれも昔の建築物を活用した施設であり、なかなか雰囲気の良い歴史と文学のまちであった。

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ようやく筑波山へ

2016-05-06 | 

 

 ようやく筑波山へ辿りついた。
 長年、上京する事や所用あって宇都宮周辺へ出向くことが多かったこともあり、この山へのあこがれがあった。いつかは・・・と思って何回か計画したが天候などで折り合わず、今回が初めての”山行”となった。が、目的は別にあったので、今回の”山行”はお手軽コースの観光にとどまった。
 「西の富士、東の筑波山」と関東で言われた名山。そういえば、「日本百名山」の一つだという。双耳峰の女体山が標高877m、男体山が871m。だだっ広い関東平野だけにこの標高でも目立つ山。もちろん山岳宗教の山としての歴史は古い。
 あいにくの曇天で見通しは良くなかったが、それなりに満足した時間であった。

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秋田県現代詩人賞表彰式

2016-04-24 | 詩関係



平成28年度秋田県現代詩人協会の総会が本日秋田市内で開催され、決算ならびに行事計画案、予算案が承認された。

引き続き平成28年度秋田県現代詩人賞の表彰式が行われた。選考委員会を代表者し山形一至氏が、「3月に選考委員会が行われた。一人一人の作品を丁寧に読んだ。作者それぞれの生き方、表現の仕方に接することができた」としたうえで、個々の作品にそれぞれ講評を述べられた 。受賞者は次の通り。

詩集賞・・・亀谷健樹 詩集「杉露庭」
作品賞・・・十田撓子 詩作品「殯(もがり)」
奨励賞・・・矢代レイ  詩作品「八月 Ⅱ」

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『日本海詩人』第3次 46号

2016-04-13 | 詩関係

 『日本海詩人』第3次46号が届いた。あゆかわのぼる氏、山形一至氏、小玉勝幸氏など錚々たる名が連なる歴史ある詩誌だが、斎藤勇一氏の名が見当たらない。そう思いながら「航海通信」へ読み進むと、創刊に係った斎藤勇一氏が脱会したという事が書かれてあった。

 保坂英世氏の「菜時来」の表現形態に興味を持った。25字×9行で1篇をなしているが、それぞれ1行ごとに25文字がワンセンテンスを成し、切りよく収まっている。詩とも散文ともとれる世界がそこにあってなかなか面白い。(全国的には2行詩というのがあるが・・・)

     晩酌
   ニュースは暗澹とした事件だけ 明るい話題はないのか
   週に三日、気分を変えるために飲む一日一合足らずの酒
   米は磨かれ芳醇な香り 一筋のせせらぎとなって流れた
   もう若くない 付き合い酒は必要ない ほろ酔いで十分
   この日に縁取りをして明日を迎えるための 晩酌は儀式
   平々凡々変わらぬがよい 淡々と過ぎていくありがたさ
   酒は『明鏡止水』『美丈夫』『雪の茅舎』『正雪』『翠露』
   さかなは 鰹のたたき ゴリ煮付け 冷奴 ミモレット
   ぐい吞みは 織部 焼締め 備前の火襷き 赤絵 切子 
 

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「ピッタインダウン」第4号

2016-03-24 | 詩関係

 矢代レイさんの個人誌「ピッタインダウン」第4号が発行された。
 発行日1月20日。ここで取り上げていたと思っていたが、私の勘違いで、未掲載であった。

 9詩作品収録。詩に関する直截な感慨や言葉、表現することの壁に苦悩する姿、長詩や文字表出・視覚的表現の試み、そんな挑戦とも苦悩とも思える姿が見え隠れする号である。
 【あとがき】で述べているが、先に開催された日本現代詩人会の東日本ゼミナールin秋田での感想として、「すぐれた詩人の器は大きい。いかなる容器にもことばが自在に変化するのである。弾力のあることば、こころに沁みてくることば、ことばの呼吸や意思など、メモするのに躍起になるほどだった」と述べている。そして、今号について「詩の組み立てやことばをつかまえるのに難儀したが、長詩と行替えに挑戦した」とし、「詩を作ることがいまは楽しい」という。
 この取りつかれたような意気込みに矢代さんの進歩を感じる。溢れるこの意欲は読み手や書き手にも大きな刺激になるはずだ。


   SLEEPING POEM

  閉じたまぶたの裏に
  もう一つの夜
  が目覚める
  薄い膜を通して

                        ぷっ
                          ぷっく  
                  くっぷ
            ぷっく

  ひかりのあわ
  が透いてみえる             

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