ウリパパの日記

自由気ままに・・・

雨の北鎌倉散策

2009-05-07 21:16:14 | 自然
今年のゴールデンウィークは休みが変則的で今日が最終日。天気が良ければ山登りでもと思っていたのですが生憎の雨模様。でも貴重な平日のお休みなのでどこか近場へ!とカメラ片手に出発。雨の鎌倉へ向かうことにしました。今朝発生した横須賀線のトラブルの影響も無く11時前に北鎌倉駅に到着。大船から乗車した横須賀線は2時間半遅れと車内放送してましたが・・・

霧雨が降りしきる中、円覚寺から明月院、建長寺と定番のコースをたどりました。GWも終り訪れる人もまばら。静寂に包まれるなか雨にうたれて一層鮮やかさを増した新緑と鴬の鳴き声、そして時々聞こえてくる横須賀線の音。北鎌倉ならではの風情です。

最初に訪れたのは円覚寺。臨済宗円覚寺派の大本山で鎌倉五山第二位に列せられます。冒頭の写真は舎利殿。神奈川県唯一の国宝(建造物)で、杉木立に囲まれて風格が漂ってきます。


境内最奥に位置する黄梅院の山門を入るとすぐ右手に白い花?いや白い新芽です。帰宅後インターネットで調べたところ、ハクロウヤナギと呼ぶそうです。

続いて訪れた明月院は見頃の花が少なくアジサイにもまだ早かったですが、新緑が美しいお寺でした。アジサイの季節に一度訪れてみたいものです。


建長寺は鎌倉五山第一位の臨済宗建長寺派の大本山。鐘楼に架かる梵鐘は、円覚寺と同様国宝に指定されています。建長7年(1255年)、物部重光により制作され、建長寺創建当時の数少ない遺品の1つとなっています。更に奥の方丈(龍王殿)では中の見学が可能で、裏手にある日本最古の禅庭園を眺めることができます。


法堂も特別公開され天井画の雲龍図を見てきました。鎌倉在住の日本画家、小泉淳作画伯の筆によるこの巨大な「雲龍図」は建長寺の創建750年を記念して制作されたそうです。

さて、建長寺見学後は鶴岡八幡宮へ向かわず、亀ガ谷切通しを通って銭洗弁天方面へ向かいました。横須賀線のガードをくぐると右手に海蔵寺と案内が出ています。扇ガ谷のあたりは初めて訪れたので、耳慣れないお寺にちょっと立ち寄ることにしました。結果は大正解。


本堂と仏殿のみが山あいにたたずむ、こじんまりとしたお寺です。仏殿の横に赤いシャクナゲが咲いていました。今日鎌倉で見たシャクナゲの中で一番鮮やかでした。更に奥の本堂裏手にはきれいな庭園があるのですが、立ち入りは出来ません。




残念だなと思いつつ戻ってきたところ、目を疑いました。寺務所玄関前の木に咲く見事なセッコクの花!5月下旬になると高尾山ケーブルの清滝駅ホームで桜の木に着生させた美しい姿がみられますが、それよりも遥かに見応えあります。周囲に甘い香りが漂い、しばし美しさに見とれてしまいました。


境内南の岩窟中にある十六井戸です。鎌倉時代の井戸で窟底に直径70cm、深さ50cmほどの十六個の穴が各々清水をたたえています。山門の手前右手にも鎌倉十井のひとつである底抜けの井戸がありました。

この海蔵寺は臨済宗建長寺派の古刹です。鎌倉時代に七堂伽藍を持つ大きなお寺があり鎌倉幕府滅亡時に消失。その後鎌倉公方足利氏満の命で上杉氏定が心昭空外を招いて再建されたそうです。十六井戸や底抜け井戸があることから、水の寺とも呼ばれているそうです。

海蔵寺であれこれ見学していたら13時を過ぎてしまいました。霧雨が激しくなりお札を洗っても乾かすのに苦労しそうなことから、銭洗弁天はパス。このまま帰るのも惜しいので、最後に長谷寺を訪れることにしました。


長谷寺に咲くヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)の花です。円覚寺でも見かけました。長谷寺は花と眺望で知られていますが、雨のために眺望は望めません。降りしきる雨の中、シャクナゲやアヤメ、シャガ、オオデマリ、シラン、オモダカ等の花が目を楽しませてくれました。


帰りは極楽寺まで歩いてみました。丸型ポストとのどかな風景。スイカの改札を除けば昭和の時代から変わらないたたずまいなのでしょう。今日の鎌倉散策は極楽寺駅で終わりとしました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする