Belle’s bar

ピアニスト 矢野嘉子 yoshiko yano のBlog

Bob Mintzer*Playing the Saxophone vol.2

2007-02-17 | ミュージック





           ボブ ミンツァーの
                  Sax教則本です。




ボブ・ミンツァーはテナー・サックスの名手。
伝統的ジャズに裏打ちされたスタイルで、
4ビート/ファンク/フュージョンまで、
何にでも対応できる男だ。

その才能は演奏面だけでなく、
総合的なアート・スキルにまで及び、
80年代のジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドでは
音楽監督をも務めていた。

以降、
自身でもビッグ・バンドを率い、アレンジも手掛ける。
ギル・エヴァンスのようにアヴァンギャルドではないが、
パワフルで至極モダンな編曲が特徴であり、
その楽曲群は既にスタンダード化していると言ってイイ。

また近年、
人気フュージョン・バンドのイエロー・ジャケッツにも参加し、
履歴に重みを増した。

派手な動きはナイが、
着実に実力と名声を獲得し、
同業のミュージシャンから尊敬の念を一身に集める
カリスマ的存在である。


(文章「excite music」より)




Bob Minter
http://www.myspace.com/bobmintzermusic





*****************************



ボブ ミンツァーのsax教則本
「playing the Saxophone」
この中の
Chapter11 How & What To Practice


もし1時間の練習時間内だとしたら、
何をどれだけやればいいかということが
書いてあります。

(つまり、これは
東京都の今年度の予算が100万円だとしたら、
その中で教育費は10万円、介護費は15万円の
ようなたとえと同じような内容です。)


(訳は私ですが、直訳ではなく、だいたい訳です。)

<Here is a model practice session that would
               occupy one hour>
 

1.10minutes on scale and scale configurations
(such as thirds,fourths,patterns)and "trouble"spots

 10分間で、スケール練習(3度、4度、パターンなども)と、
 むずかしくて出来ない技術を練習する。



2.5minutes on long tones and dynamic exercies.
5分間で、ロングトーンとダイナミックスを練習する。
(注:サックスのような管楽器の場合は、これは基本中の基本です。
 ピアノの場合だと、楽器そのものをきれいにならす練習、
 例えば、クラシックピアノ奏法のテヌートやスタッカート、
 ピアノそのものをきれいに弾くことや
 シンプルなリズムをメトロノームに合わせて正確に弾く
 ことなどでしょう。)




3.15minutes working on an etude,transcription,or written
piece of music.
The best way to improve your reading skill is to
read,read,read!
The Bach cello suites work well on saxophone and
are fun to play.


15分間で楽譜になっている練習曲、クラシックの楽曲などを
 練習する。
 とにかく読譜力がつくようになる。
 バッハのチェロ用の楽譜はおもしろいよ。
(注:テナーサックスの場合、音域がチェロあたりなので、
   チェロの楽譜をすすめていると思います。
   ピアノの場合は、インベンションとか3声のフーガとかが
   いいと思います。)


4.10minutes learning a new tune~
 a jazz,standard or pop tune.
Play the song on piano as well.
Then practice playing melody a few times
in tempo and go on to improvising
on the harmonic stucture of the tune.
Learn a tune a day!


10分間で新しい曲(これはメロディーとコード譜のもの)を
 練習しましょう。ジャズとかポップスとか。
 ピアノも弾けるとなおいいですよ。
(注:鍵盤が弾ける、サウンドが押さえられるという意味です。)
 メロディーをいろいろな早さで弾くようにするのと、
 その曲のコード進行でアドリヴできるように、
 毎日練習しましょう。



5.10minutes playing on blues,rhythm changes,
twoーfiveーone progressions,oneーchord vamps,
substitute changes,etc.
This could include patterns,riffs and melodies.
An original tune could very well develop
out of this activity.



10分間でブルース(この場合はブルース進行)、
 循環コード、twoーfiveパターン、
 一発もの、代理コードのものを練習しましょう。
 これらのパターンやリフもの、メロディーなどを
 上達させましょう。
 また、オリジナルの楽曲を書くのも、さらに
 いいことです。



6.5ー10 minutes freely improvising.
Play anything that comes to mind.
Try to improvise a song, or play
and expand upon a rhythmic or
melodic motif.
Have some fun!
By ending my practice session with
this activity,I am able to stay focused
on why I chose to play music
in the first place.


5~10分間でフリーなスタイルでアドリヴを
 やってみる。自分自身の音を見つめてみる。
 楽曲を書いたり、リズムやメロディーの
 モチーフを作ってみたりする。
 それらは楽しいですよ!
セッションなどは積極的に参加して、
 その時はやり慣れた曲でも、
 はじめて演奏するような気持ちで演奏するようにね。
 
  



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