プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 宮本亜門演出・ミュージカル狸御殿 >(テレビ視聴) 

2017年04月24日 | その他映像関連。
舞台のテレビ放映というのは、なんとなく見るのがめんどくさいものだが
(あんまりノレないのかもね。なら録画するなっちゅうねん)これは見ていて億劫感がなかった。楽しかった。
何にも考えないで見るのが吉の舞台。話が散漫だしねえ。いや、いい意味で。


賑やかでオバカな舞台で見てて楽しい。いろいろなパロディが入って来てたし、そもそも話はシンデレラだし、
しかし意地悪なお姉さんが男優が女装してやってるから陰湿感なくひたすらコメディだし……
けっこう人数が出ていて、あっちこっち話が右往左往する気味がなきにしもあらずだが、
そういうのあんまり気にしなければ大丈夫。

松也の顔が細くなっててびっくりした!旅番組のナビゲーターで何度か見ただけなんだけど、
数年前までは顔のシルエット、どっちかというふっくら系だったよね?
今回シュッとした頬の線を見て、お前はダレだ!という感じだった。
それに伴ってかっこよくもなっていて、これは人気出るだろうなと思った。
歌も上手かったですね。

ヒロインの瀧本美織なる人は、歌はもうちょっと……かな。可愛かったのでいいんですけどね。
渡辺えりが松也のお母さん役で領主未亡人?こういうコメディなら、本人もっとはっちゃける予想でいたのだが、
意外にしっとりしていてそこが良かった。周りが存分にはっちゃけるので、渡辺えりがいい抑えになっていた。

小倉久寛はいかにも狸が似合うわ~。まあ登場人物みな狸なんだけどね。
ザ・狸オブザ狸。ほっとする。

赤井英和の歌下手っぷりはそれはそれで芸でした。渡辺えりと昔恋仲だった山賊の親分という役どころ。
この組合わせの二重唱とか、なんか良かったなあ。

森の守り神シロモクレンの精を(わたしはハクモクレン派だが)城南海という人がやっていて、上手かった。
沖縄かと思ったら奄美だそうだ。いい歌い手さん。
それに対してオペラ畑の人も来ていて、高笑いが見事だった。翠千賀という人らしい。
わたしは高笑いが上手い役者は上手い認定をする。
夜の女王のアリアの替え歌なんかも歌ってましたよ。すごいしかめっ面とかもして、オペラ歌手というよりちゃんと舞台役者でしたね。
この二人の掛け合いが(二重唱としてのメロディはダメダメだと思うけど)声で競ってたなあ。

青木さやかがどこでもいい仕事してますね。
……あちこちで見ている気がしてwikiで調べたところ、わたしは見たことがあるのは「大空港2013」と
「オリエント急行の殺人」と「ブラックプレジデント」だけだった。まあ今回で4つ目で、
4つ以上はイッパイでいいでしょう。
女優と名乗っていいくらいですね。芸人としては決して好きな方ではなかったが、今は見直している。

あ、そうそう、花緑。なんでナレーターが突然カッパに……という話の必然性に首を傾げつつ、
落語家を上手く使いましたね。最初はちょっとスベってるかなーという気もしたが。


全体的に曲はなー。昔の曲を流用している部分も多々あったようで、それはそれで悪くはないが、
曲自体の出来には全体的に不満。
名ミュージカルには名アリアを求めたいんだよね、わたしは。
歌いたくなる曲がなかったからねえ。こういう不安定な(キマってない)メロディの曲が多用されるから、
ミュージカル嫌いに訴求しないのだ。そういう意味で名曲を数々生んだ、ロイド=ウェバーは天才。

演ってる役者がみんな楽しそうで良かった。
見た目も派手で明るくて楽しかった。
いい舞台でした。テレビで見たんだけれども。


けっこう前、鈴木清順が「オペレッタ狸御殿」という映画を作ってて、映画館で見たなー。
ストーリーはすっかり忘れてしまった。チャン・ツィイーが初めて邦画登場!で話題だった気がする。
多分今回のミュージカルとはほとんど違う話だと思う。











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