プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 花戦さ >

2017年06月16日 | 映画館で見た映画。
まあ予想通り。しかしその予想は決して高いレベルではなかった。

予想通りなのでそんなに腹は立たないが、だいぶ眠かったです。
それぞれの役者は可不可なしで、特に褒めどころもなければ貶しどころもない感じ。
一人が一人が自分の役割はやっているけど、それが組み合わさってチームプレーになってないよという。
けっこうな顔ぶれをそろえているのにもったいないね。

わたしは萬斎さんが好きなのだが、彼の映画やドラマの演技はどうもね……
よほど人に合った役柄じゃないとしつこすぎてなあ……。
今回の池坊専好はそれでも合ってる方で、顔芸が面白かったといえば面白かったけど、やっぱり一人だけ浮いてる感が……
“共演者を輝かせる俳優ナンバー1”(と、わたしが勝手に決めている)高橋克実とのコンビは
見ててちょっと楽しかったけど。

主役はむしろ佐藤浩市ではなかったか。
わたしはこの人、決して好きな役者ではないんだけど、近年、映画が締まる役者になってきたのではないかと時々思う。
今作でも、千利休の葛藤の方がむしろ面白かったですよね。
池坊は主役というより狂言回しに近い。狂言師だけに。
まあ千利休、前半で死んじゃうんですけど。

おっさんたちの顔のアップが多かったのでツラかった。やっぱりお肌の状態が……
そういう意味でほぼ紅一点の森川葵なる人のアップはオアシスだった。やはり若い肌はいい。
「ドS刑事」と「TOO YOUNG TO DIE」では見てるらしいが、全く記憶にない。
一瞬、戸田恵梨香かなと思った。多分顔は似てないんだろうけど「駆け込み女と駆け出し男」の時の戸田恵梨香と
雰囲気が似ていた。

話は全体的に真面目なんだけど、時々カクッと折れる。
秀吉があそこまで小物として描かれると、それはそれでリアリティがなくなるわなあ。
わたしはクライマックスのシーンはそれなりに説得力を感じたけど、それは役者が集まって力量を
発揮したからであって、脚本的には無理があったね。ここでそれを蒸し返すか、池坊よ!
あれでは首を切られても文句は言えまへん。


花は良かった。
大物の松はどっちも良かった。生け花ってわりと嫌いなんだけど、あれは決まっていた。
しかし映画の撮影のためにあんな大きな松を何本も切ってしまうのは、ちょっと心が痛む。
少し洋花や現代の園芸種が混じっているのが気になったが、和花は総じて色合いが地味だから仕方ない部分もある。
地味な和花を使って、その美しさをじっくり見せてくれたら天才だったが。
今回は「ああ、キレイね」的なきれいさ。
同じく仕方ないけど、梅と撫子、百合とか同じ季節にも無理があるしね。
ちなみに蓮は音をたてません。


他人に薦めるかと言われれば薦めないが、それなりの良さはあったのでまあ腹は立たない。……かな。



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