一番線の電車は

浦野のだらだら制作記

H100をどうにかしてみる

2023-04-16 21:49:01 | 北海道
1年近く放置したらどうやってブログを書いていたか忘れてしまった……

4月9日竣工:H100

冬頃に発売されたTOMIXのH100をササッとお手入れ。同時並行で進めていたものがかなりヘビーだったので息抜きのつもりで手をつけ始めましたが、いつの間にやらこっちの方が先に完成してしまういつものパターン。


この世代の北海道はスルーのつもりでいました。が、実際に見てみるとなかなかどうしてかっこいい。あまりにタイミングよくTOMIXから発売となったのでつい買ってしまった。


と言っても大きな加工はトレジャータウンの幌をつけたくらい。実車はおそらく733系などと同等のものがついていると思われ、模型でもそのように。全体をグレーで塗ったあとエナメルの黒で色さししています。
ご承知の通りTOMIXのH100は実車同様GV-E400をもとにしており、厳密に言えば細部がH100とは異なります。具体的にはドア窓、一部床下機器、台車あたりは製品のままではエラー。ですがこの辺りに手を出し始めるのキリがないため、「息抜き」というコンセプトに忠実にあっさりスルーしました。


完成後のお顔。前面のFRPは白っぽさを出したくプリビアスシルバー+コールドホワイトで塗り直し。繋いだ時に端になる部分はKATOのダミーカプラーに交換しました。最近のTOMIXのTNカプラーは胴受けがスリムなおかげで連結器本体だけダミーに変えればスマートになるのでありがたい。前面含め車番は側面の表記類ともどもはるを製作所製です。


屋根の汚しはちょっとこだわった。実車は雪の影響か全体が黄土色に汚れており、模型でもクレオスの黄土色をつや消しにした上でサッと塗ってみました。結果はかなりいい感じ。ついでにアンテナもエナメルのジャーマングレーで塗ってあります。


床下は京急などと同じ直調色の明るいグレー。空気バネは真っ黒ではくどくなると思いクレオスのタイヤブラックを選択しました。
側面の表記は前述の通りはるを製ですが、目立つ黒い銘板は収録されていないので、フォロワーさんよりご教示いただき世田谷の837番。その他窓の注意表記類も世田谷です。ドア脇の票差しはトレジャータウンのインレットですが曲がっていますね……後でこっそり直しておきます。


というわけでサクッと完成。たまにはこういう息抜きもいいですね。

DE10で遊んでみよう

2022-07-31 21:44:03 | 専用線
時の流れは早いもので気づけばもう夏本番……なんて、毎年同じことを言っている気がします。来年はもっと筆まめに……と思いつつこればっかりはなかなか改善されないまま、このブログもなんと半年以上ぶり。


7月30日竣工:衣浦臨海鉄道KE65 2号機
久しぶりにヘビーな加工を……ということで、手すりや再塗装を含めたフルセット。といってもキットのように一から作っていくわけではないので中程度にヘビーといった所でしょうか。ベースはステップ周りの表現が好ましいKATOの暖地型。元々のプロポーションがいいので、大した加工をせずともかっこいい模型が手に入ります。


サイドビュー。今回のポイントはなんといってもラジエータグリルと台車の交換。前者はトレジャーのTTP251-01にそのものズバリが入っているので、ペタリと貼って終わり。ただしサイズがTOMIX準拠なのかほんの少し大きいので、よく見える(であろう)車端寄りのボルト表現が目立つように後ろ寄せで貼ってあります。
めんどくさいのは台車の方で、KATOはDT141を履く後期型がプロトタイプ。KE65 2=DE10 563が履くのはDT132Aですが、こちらはKATOからは製品化なし。仕方がないのでTOMIXの台車を薄く削いで、レリーフ状にしたものを接着しました。言うまでもないですが、このような難接着素材の接合にはセメダインのPPXプライマーが便利ですね。
細かいところですが、キャブはタブレットキャッチャー関連の設備が完全に撤去されているので全て削り落としておきました。またナンバープレートも元の位置とは大きく異なるので完全に埋めてあります。めんどくさいのが製造銘板で、製品はノーマルな角形ですが、KE65のうち2号機に関してはどうも楕円銘板のよう。仕方がないので完全に平らにした上で、別で塗装→磨き出したものを貼り付けています。


順番は前後しますが、いろいろ削ったりなんだりするならと車体は全塗装。オーソドックスに白=アルティメットホワイト→自家調色グレー→自家調色の赤の順で吹き付けました。もちろん邪魔になる手すりは後植え……なのですが1箇所タイミングを間違えて植えてしまいめちゃくちゃ焦るはめに。トホホ……。


同じ角度で完成後の写真。2位側の昇降手すりは製品と逆の位置にあるので、完全に削り落とした上で反対側に植えてあります。実は塗装後にボンネット上に瞬着を垂らしてしまい、泣きながら修正。今回は本当にしょうもないミスが多いです、なにやってんだか……。


衣浦といえば2位側! ということで正面から。デッキ手すりは製品のものから余計な部分を切り落とした上で、足りない部分を真鍮線で補ってあります。前後で形態がちがうのもチャームポイント。そのほかは概ねノーマルのままですが、GMナックルに交換したのとステップの白の色さしが効いていますね。
ちなみに今回ボンネットの白い手すりは別で白を吹き付け→エナメルの白を軽く流してあります。断面がスッキリすれば……との意図ですが、ほんの少し太くなったことによって製品の手すりとのバランスもよくなったように感じます。


空撮風。2号機と言えば撮影会の際にピカピカのお召仕様になった姿が印象的なので、検査明けっぽくなるようにウェザリングは軽め。屋根の加工自体も扇風機カバーを削った程度で、ここだけ見ればお手軽そのもの。
キャブの内部は目立つのでファルべの淡緑とフタロシアニンブルーで軽く塗ってみました。実は今回車体塗装が全て終わったあとに筆で入れたのですが、あまりにもめんどくさかったので先に塗ってマスキングした方がよかったですね……。

実は本当は去年の夏に実車を取材した上で作る予定だったのですが、体調を崩して入院が長引いた結果、結局いまだに実車を見ることのないまま竣工。なんとなく複雑な気分ですが、実車はいずれ見に行くことにしましょう。それにしても専用線機は楽しいですね。普段あまりやることのなかったジャンルなので、いい気分転換になった気がします。次は何作ろうかな〜。

歌わない2100をつくる

2021-12-05 21:26:58 | 京急
いきなりできたー!


実は4年前くらいに手をつけていてずっと放置していた京急2100がとりあえず形になったので。プロトタイプとしたのは当時製品が出ていなかった車体更新車ですが、放置プレー中に本家からめでたく製品化。そのままお蔵入りになっていたところを春の1367-落成を期に引っ張り出してきたわけです。

車体更新車は妻面の通風グリルが閉鎖されているのが大きな特徴で、再塗装のついでにとプラペーパーでちまちま。貫通扉は本当は銀色だけど元気がなくてそのままにしてしまった。自分には甘いのです()


再塗装した分入れ直しになる表記類は、当然各社のインレタをフル活用して入れ直してあります。今回は前面のワイパーカバーもインレタによりました。上手くいくかドッキドキでしたが、ビギナーズラックか思わずあっさりいって拍子抜け。車体色自体はアイボリーがGMストレート、赤が調色です。だいぶ明るく仕上がってしまったのでもう少し暗くなるようにしてもよかったかもしれぬ。


完成後。クリアの希釈をミスって2116の塗り分け線が乱れてしまったのが今回最大の失敗。激萎え。この角度で見ると放置したライトレンズも気になる。GMのアルミ車に共通する問題だけに、早めに何とかしたい感はあります。


艶が目立つ角度でもう1枚。と言っても今回はウェザリングをほどこしているので割と控えめです。


ご尊顔。今回最大の見せどころであるモーニングウイングのHMは世田谷のものを使用。個人的には2100のHMの中ではトップクラスに好き。このHMを貼りたいがためだけに作ったのはここだけの話です。当然行先もモーニングウイング。LED仕様のWing幕のみGMの白台紙ステッカーから持ってきています。
胴受けはいつものトレジャーのエッチングを使用。真正面から見ると2109のスカートはいささか汚しすぎですね。


床下。基本的には製品のものがよくできているのでそれを使っていますが、不足するCPやSIVなどはまたもお姉さんに頼りました。製品のままの機器も奥行きを足したり裏側を塞いだりしてあります。


塗ったらこうなった。調色した明るいグレーで全体を塗装した後にボルスタアンカの上の方をマスキングした上でマホガニーを吹き付けてあります。機器類がどれだけ汚れていてもここは綺麗なままなのが特徴なので、ちょっと手間をかけてやってみた次第。上の側面写真からも分かりますが、意外と目立ってニンマリ。


床下にあわせて屋根もウェザリング。屋根肩にジャーマングレー→屋根のねずみ色→薄めたマホガニーで肩を汚す→パンタ周辺の汚れをフロストマットブラックで入れてあります。フロストマットブラックは屋根汚れとしては初採用ながら非常に好印象。読者諸兄には釈迦に説法ですが、京急の配管類は汚れが付着しにくく明るいままになっているためウェザリングのあとで色さしをしてあります。サボってゴム管しか浮かせてないけどいつかちゃんとパイピングしたい。

クーラーは更新前後で異なりますが、更新車の発売とともに正規品が出たのでありがたくそれに。FRP部分のみ元のものを黒く下塗り→明灰白色で再塗装して使っています。余談ですが実車の色は結構バラツキがあり、色選びに関しては完全に個人の好みと言えるでしょう。


先行作例とともに。目指すところは同じなれど解釈いかんでこうも味付けに差が出るのが模型の楽しさと言えましょう。


品川繋がりで。いつか作ってやろうと画策してたものがあっさり出ちゃったので買っちった。すんごくかっこいい。でも台車エラーでメーカー送り返しです。オロロロン


これは完全に誤算。手が滑った。颯爽とデビューしたN700系が置き換え対象とは、なかなかに隔世の感があります。矢のように過ぎる一日一日を大事にしていきたいなと思いつつ。

未来の新型特急登場!

2021-10-09 21:02:25 | 東武500系


100系以来およそ30年ぶりとなる新造特急車ながらなかなかどうして製品化がなかった東武500系ですが、今年に入って2社から相次いで製品化となりました。ご多分にもれず私の手元にも届きましたので、軽く手を加えてみました。



ベースにしたのは後発となったTOMIX製。プロトタイプは製品のまま505Fと506Fです。後発の意地か非常に完成度が高く、正直あまり手を入れるところがありません。パンタはプリビアスシルバーで塗装してから色さし、ヒューズ箱はガイア73にクレオス115をほんの少し。アンテナは元から緑色ですが、成型色が少しキツく感じたので同じくクレオスの115でサッと塗り直してあります。本来台座は屋根色なので面倒でも塗り分けてあげるといいかもしれない。

乗務員室の表記は当初インレタを使う予定でしたが、文字が小さすぎてどうしても潰れてしまうので諦めてGMのステッカーより。シンプルに技量不足ゆえですが、意外と台紙は目立たないし何より非常に楽なので選択肢としてはアリだと思います。



分割併合が見どころの車ではありますが、組み合わせを固定するので端に出る車両はGMのダミーカプラーに。ただし元々の胴受けが恐ろしく小さい上に形状が完璧なので、本体を差し替えるだけで済んだ。電連もわざわざ新規品を奢る気合いの入りようなので、特にこだわりがなければそのままでも十分だと思います。せっかくパーツが入っているので中間に入る先頭車は連結仕様に。そのまま組み立てるだけでも十分ですが、黒い部分はつや消しで塗装してあげるとプラ感が消えてgood。



製作中の一コマ。トイレタンクは元からレリーフ状のものがついていますが、せっかくなので3Dプリントパーツに交換。車端が更に引き締まるのでオススメです。



実車デビューの際の時刻表とともに。最初に出た時は随分と奇抜に映りましたが、早4年が経ち沿線の風景にもすっかり馴染んできた気がします。この車両に並ぶ世代、すなわち現行の東武電車は実はほぼ持っていないので、じわじわ増やしていきたい。



日光線の両雄。

赤くてかわいい未来の電車

2021-04-29 21:00:00 | 京急新1000形
今年は珍しく、もう2本目。

2021年4月竣工:京急新1000形1367編成

個人的には京急で一番思い出の詰まった編成。種車を揃えてから約3年? ようやく完成しました。
ベースは言わずもがなGMの6連。もともとの出来がいいので案外手間がかからなかった。


メインディッシュの床下機器はお姉さん特製の3Dプリント品。実車さながらの立体感も3D出力ならお手軽に味わえます。床下は呉の35番とガイアの71番を1:2で混ぜたもの。適度な青みで割と使いやすい色になるので結構おすすめ。


高速度遮断器も。塗り分けも容易な2ピース構成はまさに3D出力の真骨頂。1367編成を含む15次車からはアイボリーに塗られるようになったので、そのように仕上げてあります。


車体に関してはあまりいじるところもありませんが、一応妻板を正規化。先頭車と金型が共用なのか余計なステップのモールドがあるので削り落とし、ついでに雨樋もストレートに直しておきました。1367号車には出っ張りを追加したけど貫通扉ありの先頭車ボディをベースにした方が仕上がりも揃って綺麗だったかもしれない。


一応客扉の塗り分けも。クレオスの201と203を1:1で割ってあります。手間はかかるけど悪くない仕上がり。ベビーカーマークは世田谷、写っていませんが優先席ステッカーは車体側・窓側ともにトレジャーの専用品です。


ご尊顔。車番がきれいに転写できていないのが心残り。これはそのうち直します。胴受けはトレジャーのパーツで正規化。コンソールはこちらもお姉さん謹製の3Dプリント品。まさにおんぶに抱っこ。


初めての試みとして屋根上配管を塗ってみた。基本タミヤエナメルのジャーマングレーでゴム管のみ同つや消し黒です。ビギナーズラック? かそれなりの仕上がりにはなりましたが、ムラが酷いからリターダーか何かを使った方がよかったのかもしれない。GMは配管のモールドが立体的なので色さしだけでもかなりかっこよくなりますね。
パンタは定石通り(?)TOMIXに交換。全体を呉のプリビアスシルバーで塗ってあります。限定品ですが色がお気に入りなので定番化プリーズ!


実車ではありえませんが、1367編成同士の並び。瓜二つ……と思いきや、味付けの好みが分かれるポイントがちらほら見えて面白い。最近4直熱が高まっているので、しばらくは私鉄電車から抜け出せなさそうです。