Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

新作能 紅天女

2008-03-28 10:40:02 | 日記
能は極限まで省略された動きに、多くの意味の込められた日本の独特の芸術で私は好きです。今までに能の代表的なものは数々観てきた。長泉町で変った能が上演されました。美内すずえの漫画「ガラスの仮面」を能としてアレンジした「紅天女」。漫画「ガラスの仮面」は読んだことはありません。古典と違って言葉が現代的なので解り易いが少々違和感が無きにしもあらず、でした。環境破壊の話など出てきて”天地に素直になれ”なんてね…可笑しかった。(でも笑っていてはいけませんね?)
演者は梅若六郎他、若手、声に艶があり良かった。衣装も色を抑えた品の良い色彩で統一され、美しかった。笛、鼓、地謡と若さのみなぎる舞台、若い方が一生懸命です。まだまだ古典芸能、能は安泰と伺えました。

母の遺品

2008-03-26 10:21:41 | 日記
母の四十九日を終え、遺品の鏡台を貰った。母は晩年、洗面所でお化粧をしていて、暫くこの鏡台はカバーを被ったままでした。それで私の小さい時の思い出だけがある鏡台なので貰う事にした。欅の木で出来ている母の嫁入り道具ですから76年前の物。昭和初期の物です。汚れを落としたら少々つやがなくなってしまったが、全く壊れていないし、欅独特の木目が綺麗な立派なものです。引出しの中にも赤い漆が塗ってある。最近、江戸指物が見直されていると言う。身近に置いて若き日の母を偲びたい。
二輪の白菊は2月10日の葬儀の日に飾られた生花です。一日でも長く傍に置きたい一心で、もう今日で46日、面倒を見てきた。50日は私の傍に居るでしょう。

割烹 馳走

2008-03-20 16:51:16 | 日記
静岡の追手町にある割烹、馳走でお昼を食べた。テレビのある番組で紹介され、リーズナブルな日本料理が食べたいと日ごろ思っていたので行って見ました。”馳走手提げ弁当”1260円。ちっぽけな切り身で何か解らない物もあったけれど天ぷら、お刺身もついてまあまあでした。お味噌汁が甘過ぎますよ、おじさん。田舎の街の正直者のお年寄りが一生懸命やっている…そういう感じです。今度、一ランク上の”馳走膳”2415円を食べて見ようかな。

2008 ポピュラー音楽の祭典

2008-03-17 09:52:07 | 日記
仰々しいタイトルがついていますが、石井好子さんが毎年何人かの歌手をお連れになって富士山の裾野で歌っているシャンソンの夕べと私は思っています。昨年、一昨年は前田美波里や朝丘雪路、水谷八重子、中尾ミエ、秋川雅史、美川憲一、亡くなった木原美知子などが歌っているから、やはりポピュラーかなあ。美川憲一のシャンソンは良かったわよ。今年は鳳蘭、伊藤ゆかり、岩崎宏美、仲マサコなど。
富士、吉原自動車学校の経営者、高田利江さんが”昔聞いたシャンソン”と”ラ・マンマ”を歌ったがとても身近な生活感が出ていてシャンソンはこういうものだと感じ入りました。彼女は早くから秋川雅史を見つけて、富士には呼んでいたらしい。NHK紅白歌合戦に出られたらスーツを作ってあげると言ったら、出てしまった。そして秋川雅史はスーツを作って貰ったと言う話もあります。そう、勿論石井好子は素晴らしい!八十五歳ですって!背はぴんと伸びてスススゥーと歩く姿、綺麗です優雅です。木原美知子に捧げた鎮魂歌はマイクを外して歌いました。後方シートの私たちにも胸の底まで染渡った。やはりシャンソンは気持ち、感情表現が大切ですね。岩崎宏美の”愛の賛歌”なんて聴きたくなあ~い。石井先生、シャンソンに拘って下さい。

生涯学習フェスティバルin熱海

2008-03-16 13:59:25 | 日記
熱海市の生涯学習フェスティバルに製本教室も参加した。先生の大物作品が出展してなかったので、今年は少々寂しかった。手前の着物地の表紙二冊は私の作品です。着物のはぎれを和紙で裏打ち(これが大変な難しい作業)をして表紙にしました。えんじに藤模様は初めての作品です。しかし中身がないのが残念。これから何か書き込んでいけばいいのですが…。

粉仕事は癒される

2008-03-09 18:00:18 | お料理
粉仕事、うどんこね、蕎麦打ち、ピザやパイの生地などの粉仕事は癒しになるそうです。この所少々考える事が沢山あり、一人ウジウジしていた。ある雑誌で「粉仕事は癒しで元気になる」と言っていたのを思い出し、今、とやかく言われている餃子の皮から作ってみた。もう二度目なのですが、何も考えず、水を加えて小麦粉を練る、その軟らかさや、皮の形がどうしたら円形になるかなど頭の中はその事ばかり。手から伝わってくる練り込んだ小麦粉の軟らかい気持ちのいい感触。本当に癒されました。出来上がった餃子の美味しかった事!特にやはり皮が美味しい!ビールを飲んで元気になりました。粉仕事は癒される…本当ですね。

春の雪 豊饒の海〔一〕

2008-03-06 11:23:54 | 日記
旅に出る時、飛行機の中で読もうと購入した。三島由紀夫は好きで数多く読んでいる。金閣寺、仮面の告白、禁色など「変なの…」と言われるものが好き。
三島由紀夫の筆はすべての描写が細かく、彼の特異な感性で表現し優雅でもあり好きなのです。初夏の頃、「椿もすでに花が落ちて、その黒い堅い葉叢から新芽がせり出し、石榴も、神経質な棘立ったこまかい枝葉の尖端に仄赤い芽をつき出しているのに気づいた。新芽はみな直立し、そのために庭全体が、爪先立って背伸びをしているようにみえる。庭が幾分か高くなったのだ。」という所など感心してしまう。
ご存知の通り、公爵家の嫡子と伯爵家の令嬢の叶わぬ恋の物語ですが令嬢が遂に仏門に入り、その剃髪のくだりが、また良い。「剃刀は聡子の頭を綿密に動いている。ある時は、小動物の鋭い小さな白い門歯がかじるように、ある時はのどかな草食獣のおとなしい臼歯の咀嚼のように。髪の一束一束が落ちるにつれ、頭部には聡子が生まれてこのかた一度も知らない澄みやかな冷たさがしみ入った。…頭蓋のまわりには、誰も指一つ触れた事のない、新鮮で冷たい清浄の世界がひらけた。」三島由紀夫の感性がひしひしと伝わり、身震いしてしまう。もっと生きて書いて欲しかった。歳を重ねた彼の作品ってどんなかしら?

逍遥忌記念祭

2008-03-02 16:34:09 | 日記
第37回の逍遥忌記念祭が坪内逍遥の命日、2月28日に熱海起雲閣であった。熱海を愛し別荘”双柿舎”に滞在し熱海市立図書館の基礎や熱海市歌の作詞をし、熱海の文化の発展に尽力した。この日は早稲田大学の長唄研究会のOBが逍遥作の「寒山拾得」と「お七吉三」を演じた。演者の一人はプロですが、後は趣味で続けている方々。とても優雅な午後のひとときだった。女優の坪内みき子さんも見えていました。お孫さんでしたっけ?逍遥は市内の海蔵寺に眠っている。

ポトラックパーティー

2008-03-01 15:01:30 | 日記
恒例のパーティーがTさん宅で開かれた。もう十数年以上前から何組かの夫婦で持ち寄りの食事会をやっています。私はフォアグラのパテのオムレツ、マリネドサーモン、蕪とセロリの浅漬けサラダ風を作りました。娘夫婦のプレゼントで資生堂パーラーの赤ワインを皆で開けた。癖のないまろやかな上品な、しかしとても酷のあるワイン、美味しかった。確か銀座の資生堂パーラーでグラスワインで高価でしたよ。フォアグラのオムレツにはぴったりでした。
Mさんの”サムゲタン”は絶品!ユリ根やクコは勿論、特にこの夜のサムゲタンには叩きごぼうのような朝鮮人参がゴロッと入っていました。ご主人が空港で二十万円で太い朝鮮人参を買って来たそうです。一万円位の朝鮮人参がそれぞれの喉を通って行きました。急に体温が上がってエナジーがワァッ~と湧き上がったみたい。と言って皆で大笑いをしました。Tさんのご主人の点てて下さったお茶の美味しかった事。素晴らしい最後の占めでした。楽しいひとときを有難う。この友達は大切にしたい。