ありがとう

7月12日（木）
最後の検診になる。
バスで病院に向かい
病院が見えてきたら
涙が出てきた。
悲しい思いがよみがえる。

尿検査・内診を行った。
きれいになっていると言ってくださった。

摘出したものから判断すると
やはり、たまごに問題があったのだろう
とのことだった。
顕微鏡では染色体の異常までは判断できないとのこと。

涙がなぜかまたにじんでくる。
先生は3回生理をむえるまでは
妊娠はしないように
と言われた。
理由は、このような子宮を広げる手術のあとは
正常な状態に戻るのにそれくらいの期間が必要で
そうでないと、
流産の可能性が高くなるのだそう。

今後気をつけることを聞いたけど
特にないとのこと。

もしまた、妊娠できたら
この病院で、この先生に診てもらいたい。
私はこの先生が好きだった。
素敵な感じの先生。
何もなくても6ヶ月後にまた来るように言われた。

その前に、できれば年明けごろには
また妊娠して、先生に会いたい。
本当に感謝している。
ありがとうございました。

私は本当にいろいろな経験をし
涙もまだ出てしまうけど
私の人生で最も大きな貴重な経験だったと思う。

今回は悲しい経験になってしまったけど
このままで終わりたくないから
また、あなたに会えるまで
私は強く、前向きに生きよう。
今は、あなたに会う日を楽しみに
そう自分に言い聞かせている。
ありがとう。
ありがとう。

検診

7月11日（水）
明日は手術後はじめての病院だ。
手術で摘出したものを
これから検査するようなことを
主人は手術後言われたらしい。

大体の場合の稽留流産は
原因は母体ではなく
たまごの染色体異常であるらしい。

でも、私の場合はどうなんだろう。
明日、どんな結果が出ていて
または、出ていなくても
何を言われるのだろう。
すごく不安だ。
私は言われたことを
ちゃんと主人に伝えられるだろうか。

今日も仕事から帰ったら
すこし出血があった。
これは正常範囲内なのだろうか。

今後のこと
これからできることを
先生にしっかり聞きたい。

ランチ

7月7日（土）
今日は朝から主人は仕事。
私は前から楽しみにしていた
Yさんとのランチの約束の日だ。
Yさんが車で近くまで迎えに来てくれて
予約してくれていたフレンチの店に向かった。

Yさんには今回のことを何でも話している。
久しぶりにのんびり楽しい時間を過ごせた。

家に帰ってお買い物に行き
夕飯の準備が遅くなってしまった。
そんな日に限って主人は6時前に帰ってきて
おなかがすいているのに
夕飯ができていなくて
ものすごく不機嫌。
暴言を吐いて私をせかす。
もう平気なんだろう。と。

私は思わず泣いてしまった。
私は確かに今日楽しい時間をすごした。
でも、まだ少しの出血があり
トイレに行くたびに不安を感じている。

やさしかったのはあっという間で
またいつもの主人に戻ってしまった。

でも、忙しい中、私に付き合い
時間を無駄にし
ストレスがたまっていたのだろうと思うと
仕方がないと思うし
申し訳ないとも思う。

主人も少なからず、父親になる喜びを感じただろう。
主人の両親も喜んでいたし、落胆もしただろう。
チロちゃんはもういない。
主人の気持ちはわからない。
やっぱり一番いけないのは私なんだ。

本は捨てない

7月5日（木）
今日も昨日と同じ座り仕事のパートに出かけた。
家に帰れば、入院で使った洗濯物が待っている。
和式寝巻きなど、大きなものが
全部片付いた。

稽留流産を経験した人の体験談や
術後、その後のことなど気になりだした。
インターネットでいろいろ読んでみる。

多くの方が、3ヶ月ほどで次の妊娠を迎え
無事出産しているようだ。

昨日まで気にならなかった
少しの出血が私を不安にさせる。
少しおなかも痛い気がする。

家事をする女の人が
安静にするっていうのは
本当に難しいと思う。

ふと横を見ると妊娠・出産の本が並んでいる。
なんとなく手にとって
パラパラとめくってみた。
涙があふれてきた。
こんな日が来るなんて
この本を買ったときは思ってもいなかったから。

でも、この本をもう一度楽しく読める日まで
私はとっておこうと思う。
必ずその日が来ると信じているから。

安静って

7月4日（水）
本当は今日は一日安静にしていないといけないらしい。
おなかがすごく痛くなったり
大きな血の塊が出るようだったら
すぐに連絡をしないといけない。

激しい運動をしなくても
安静にしていても
そういったことが起こる可能性はあるそうだ。

私は家でじっとしていると
いろいろ考えてしまうから
今日は座り仕事のパートなので出かけることにした。

点滴の後の青いあざがまだ痛む。
出血はなかった。
おなかも痛くない。

数日間、家事をサボってきたから
今日は主人の好きな夕飯を用意した。
帰ってきたのは11時過ぎだった。