ウェネトさまの館

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ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「鈴木其一 江戸琳派の旗手」(サントリー美術館)&暫しのお別れじゃ

2016年09月16日 05時54分11秒 | 展覧会・美術関連

サントリー美術館「鈴木其一 江戸琳派の旗手」を観たのでございます。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/index.html


琳派も其一も大好きゆえ、開催前から楽しみにしておりましたのじゃ。
約200点もの作品が展示される、其一初の大回顧展。
其一の師の抱一や抱一門下の他の画家、其一派の作品もございます。

展示替えは以下の5期。

1期 ~9月26日
2期 9月28日~10月3日
3期 10月5日~10月10日
4期 10月12日~10月17日
5期 10月19日~10月30日

1、3、5期を観れば全作品観られまするが、わたくしは全期観る所存。
その為にメンバーズクラブにも再入会しましたのじゃ。

構成は以下の通りで分かり易い年代順。

序章 胎動 ~江戸琳派の始まり~
第1章 誕生 ~抱一門下の秀才~
第2章 躍動 ~其一様式の確立~
第3章 挑戦 ~絢爛たる軌跡~
第4章 継承 ~其一派と江戸琳派の展開~

個人蔵の作品も多うございます。
其一の仏画や凧を観たのは初めてやも。

現在1期の主なお気に入り其一を出品リスト順にざざっとな。

4階 第1展示室

★《群鶴図屏風》(全期間展示)
★《水辺家鴨図屏風》(10月3日まで)

2点共、華やか金箔地に写実的な鳥たちとデザイン的な水流。
すらっとスタイリッシュな鶴。まるっと可愛いアヒルちゃん。

★《芒野図屏風》(9月26日まで)
千葉市美術館でも観た作品。
銀の月明りに霞たなびき、すすきの穂先がみっしりみっしり。

★《昇竜図》(10月3日まで)
まっすぐ昇る竜がカッコよくしかも可愛い。

★《群禽図》(10月3日まで)
鳥好きゆえ、種類の違う26羽の鳥がたまらぬ。左幅のミミズクがツボ。

★《吉祥天像》(10月10日まで)
美しい吉祥天。色鮮やか。

3階 第2・第3展示室

★《月に朝顔図》(10月3日まで)
★《雛掛物》(10月10日まで)

2点共、わたくしにぴったりドールサイズ。
雛道具の一種らしき《雛掛物》は、縦17cm、横7cmほどのミニ掛軸三幅対。

★《朝顔図屏風》(全期間展示)
1期1番のお気に入り。
お供のEは12年前に観て感動し、再会に感涙うるうるでございます。
金地にうねる朝顔の群青と葉の緑のコントラスト、鮮やかさ美しさ迫力に圧倒。

★《藤花図》(10月3日まで)

★《花菖蒲に蛾図》(全期間展示)

★《雪中竹梅小禽図》(10月10日まで)

★《富士千鳥筑波白鷺図屏風》(10月10日まで)
左隻を飛ぶ3羽のまるっとした白鷺。

★《日出五猿図》(10月10日まで)
手を繋いで輪を作る5匹の手長猿が微笑ましい。

其一以外にも色々ございます。
鈴木守一の《白衣観音図》(10月10日まで)は、表装部分に金泥で細密に書かれた観音経と、その下に描かれた白蓮も美しい。

素晴らしい展覧会でございます。会期は10月30日まで。
11月12日から姫路市立美術館、来年1月3日から細見美術館へ巡回いたします。

さて、わたくしの左耳ぽろり事件は先月8月26日の日記に書いた通りですが、


ビスうさの偉大なる母・神宮字光さまの手術を受ける為、入院と相成りましたのじゃ。
耳を繋ぐには開腹手術せねばならぬそうで、退院がいつになるかはわかりませぬが、治ったら元気な姿で戻ってまいります。
それまで暫しのお別れ。さらばじゃ~!