というわけで、サッカーキングで「ダイウェルト」と紹介されてしまったw「Die Welt Online」から香川真司選手のインタビューを和訳してみました。直訳に近いところと意訳してるところとあって、ちょっと中途半端かも。()は私の注釈です。
Den Derbysieg gegen Schalke werd ich nie vergessen
ダービーでSchalkeに勝利したことは決して忘れない
Welt Online (22.01.2012)
http://www.welt.de/sport/fussball/bundesliga/borussia-dortmund/article13826934/Den-Derbysieg-gegen-Schalke-werd-ich-nie-vergessen.html
DortmuntのMF、香川真司が、"Welt Online"とのインタビューで、Marco Reus(マルコ・ロイス)、彼の愛する2つのクラブ、そして日本のファンについて語ってくれた。
その移籍金は今となってみれば実に馬鹿げているほど安いものだ。ボルシア・ドルトムントは2010年夏、350,000EUR(当時のレート、1EUR= 約110円で3700万円)を香川真司のためにJ2のクラブに支払った。この小さなMFの価値は、足の骨折からの回復とその後示したプレーの素晴らしさで、ほぼ40倍-1300万EUR-にまで評価されている。ドルトムントが今夏チームに迎える(ボルシア・メンヒェングラッドバッハの)Marco Reusに費やしたのと、ほぼ同じくらいの金額である。
Welt Online(以下WO):香川選手、ドルトムントがボルシアMGのスター、Marco Reusと契約したことについてどう思いますか?
Shinji Kagawa(以下香川):僕が思ったのは、「わ、またすごい補強がきたな」ということです。マルコはドイツを見渡しても本当に若い選手です。でも彼のプレースタイルとユースの実績からして、僕らのチームにぴったりの選手であることは間違いないです。(Marco Reusはボルシア・ドルトムントのユース出身)
WO:(マルコの移籍は)驚きでしたか?
香川:僕はドルトムントに来て1年半経ちますが、ボルシア・ドルトムントは、この間、常に進化し続けてきたチームだと思っています。僕たちはドイツ・マイスターになりましたし、チャンピオンズリーグでも戦いました。今もブンデスリーガでは上位で戦っていますし、今後もそうありたいです。つまり、僕らが進化し続けるためには、良い補強が必要だ、ということなのです。ですから、このマルコとの契約はよく理解できます。
WO:リーグ前半戦は好調だったにもかかわらず、タイトルの話が聞こえてきません。ボルシア・ドルトムントはマイスター候補にはならないのでしょうか?
香川:今の順位表を良く見れば、客観的に見て、ってことですが、マイスターを狙えるチャンスがあることは確かですが、最終的に2番目になっている可能性だってあります。けれど、僕たちはまだ、あまり先のことを考えていません。後半戦は始まったばかりです。ですから、今までの試合でしてきたようにするしかありません。目の前の一戦一戦に集中するということです。僕たちはまず、次の試合で完璧な結果を出さなければなりません。これは前提の話ですけど、もしバイエルン・ミュンヘンが、金曜日のグラッドバッハ戦のように躓くようなことがまた起きれば、それはもちろん僕たちにとっては喜ばしいことになりますし。
WO:前半戦の最後は何人かの選手は疲れが出ていたようでした。今のチーム状態についてはどうでしょうか?
香川:前半戦では困難な局面がありました。特にシーズンの出だしです。でも僕らはチームとして何をすべきかを見直し、その後はうまくプレーできました。年末の頃は、おっしゃるとおり、疲労が見えましたが、その中で僕たちは良くやれたと思います。でも僕自身は、チームとしてまだ余力があると感じました。自分自身にもです。僕は、後半戦では前半戦よりもっとやれるところを見せられると思っています。だから僕は(後半戦を)本当に楽しみにしているんです。
WO:あなたはドイツの1年半でいろいろなことを経験したと思いますが、どんなことが特に印象に残っていますか?
香川:僕は本当にたくさんのことを経験しました。僕はすぐにチームの中で自分の居場所を見つけ、成功しました。それは僕が抱いていた期待を大きく上回るものでした。僕には(海外でプレーすることが)全く想像できなかったわけではなく、ある程度の自信もありました。でも、もちろん最初は、ヨーロッパ1年目から良い結果を残せるのか、確信が持てませんでした。シーズンを終わってマイスタータイトルを獲得できたのは素晴らしいことでした。タイトル獲得については僕の想像力を超えていたことを認めざるを得ません。
WO:Revierderby(レヴィアーダービー:ドルトムントvsシャルケ)でSchalke04に勝利したことで、ファンの支持を得ました。
香川:このことは忘れないでしょう。ダービーで勝利することがどれだけ重要なことかを僕に教えてくれました。
WO:ファンがあなたを突然持ち上げるようになって、怖くはなかったですか?
香川:怖いとは思いませんでした。でも驚きました。こんなことは日本では経験しなかったので。
WO:あなたについては、今、日本ではどのように見られているでしょうか?
香川:ヨーロッパサッカーに対する一般的な関心は、過去何年かで非常に大きくなったと思います。何人もの日本人がドイツでプレーしていることも一役買っているでしょう。僕個人としても、日本にいる時など、それを強く感じます。
WO:日本のサッカーファンはあなたに対してドイツのファンと同じように振舞う(反応する)のですか?
香川:特にここドルトムントでは、人々はとてもオープンでダイレクトですね。全然臆することなくやってきて僕に話しかけてきます。僕は良いことだと思っています。日本の人々は少し引っ込み思案なところがあるので。時々、すごく有名な選手が現れた時などは、興味を示してくれますが。彼らは有名選手に対しても直接やってくることはほとんどありません。そっとその選手を見ていることの方を好みます。日本のサッカーファンの文化は全く違います。
WO:あなたは以前、大きな舞台で活躍することを夢見ている、といっていました。ボルシア・ドルトムントがチャンピオンズリーグの1次リーグで敗退してしまったことは特に残念なのではないですか?
香川:もちろん、もう少し長くプレーしたかったですね。でもこの1次リーグの試合は僕たちを前進させてくれたと思います。チャンピオンズリーグは決して楽なものじゃない、この舞台で成功するためには必死に働かなくてはならないのだ、ということを教えてくれました。それを身をもって知りました。 同時に、このトップリーグでプレーできるように自分をさらに向上させていくんだ、というやる気がおきました。
WO:国外のトップチームは明らかにあなたへの興味を示しています。日本では、マンチェスターユナイテッドが興味を示し、ACミランもあなたを獲得しようとしているとも報じられていますが、それに関しては誇らしく思いますか?
香川:噂はいつもあるものです。でも単なる噂です。僕個人には何のインフォメーションも無いんです。なので僕は冷静でいられます。もしもいつの日か本当に話が具体化したら、僕はそれを尊重する(真摯に考える)でしょう。これらはもう非常に名の知られたクラブですから。でも現在のところ、僕はドルトムントで成功することが重要なんです。
WO:あなたにとっての夢のチームはどこでしょうか?
香川:2つあります。ドルトムントとバルセロナ。
WO:もしあなたがさらに、急速に(サッカー選手として)進化したら、あなたのプレースタイルはきっとこのチームにフィットするでしょうね。
香川:それには、1日24時間以上必要になりますよ。それだけのレベルに達するために僕がもっとトレーニングできるように。
WO:ボルシア・ドルトムントはあなたとの2013年までの契約を延長したいようですが?それはあなたにとって名誉なことですか?
香川:もちろんです。僕のような選手がヨーロッパでの最初の1年目に、こんなにもクラブから恩恵を受けられたら、それはすごく名誉なことです。僕にとって本当に嬉しいことです。
WO:来シーズンはドルトムントにロイス、マリオ・ゲッツェ、そしてあなたと、トップクラスのミッドフィルダーのラインが揃います。ボルシア・ドルトムントの選手のポテンシャルはバイエルン・ミュンヘンと肩を並べると思いますか?
香川:そんなにすぐにうまく行くとは限らないと思っています。チャンピオンズリーグでは、残念ながら僕らはまだまだだということが明らかになってしまいました。一方で僕たちには将来性のある良い選手がたくさんいます。僕たちにはもう少し時間が必要でしょう。でも見通しは明るいと思います。