湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

勇気ある知識人・・・渡部昇一先生の死

2017-04-19 17:21:23 | Weblog
渡部昇一先生の死を、如何に受け止めるべきか
私の中で、答が見いだせません
ただただ、日本にとっての大きな損失であるとしか言えません
先生の偉大さは、ちょっと比較を絶しています

偉大な学者というだけなら
先生の他にも、多くの優れた知識人が、日本にはいます
先生の偉大さは、学問の世界を飛び出して
一般大衆の中に降りてきて
現実問題の中に、豊かな教養に裏付けられた
優れた見識を披露したことにあります

特筆すべきは、その勇気です
日本の知識人のうち、朝日新聞や岩波書店と
平気で喧嘩できる人を、私は他に知りません
(せいぜい、高山正之くらいかな・・・)
他にも、中央公論、毎日新聞、NHK、講談社、文藝春秋・・・
仲の良かった産経新聞の記事や執筆者だって
必要とあらば、容赦なく批判していました

先生は、けして喧嘩好きではありません
どんなに攻撃されても、どうでもいいことは、相手にしませんでした
見逃すことの出来ない誤りや嘘を
指摘せずにはいられなかったのです

岩波書店は

「紫禁城の黄昏」(禁苑の黎明)

に意図的な改竄と編集をしていました

日本中の新聞社が
教科書の侵略が進出に書き換えられていると大騒ぎした

「歴史教科書問題」

では、実際には、そんな教科書が一つも存在しないこと指摘しました
この件で誤報を認めたのは産経新聞だけでした
私は先生の「萬犬虚に吠ゆ」を読んで、この事実を知りました
多くの日本国民は、未だに、この事実を知らないでしょう

ロッキード裁判では、検察の翻訳ミスを英語学者の立場で批判しました
また、証人に反対尋問を許さない裁判の在り方を批判しました
それは近代的な法概念から外れる暗黒裁判であると

さらに、東京裁判については
事後法による裁判であり、近代的な裁判とは言えず
戦勝国による復讐や報復に過ぎないことを指摘されています

先生は、とにかく勇気ある言論人でした
日本の知識人に一番足りないのが勇気です
勇気の無い者は誠実もありません
日本に限らず、知識人は不誠実で、臆病者や卑怯者が多いものですが・・・






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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-19 17:58:55
勇気を持って堂々と批評できる知識人は立派です。
Unknown (Unknown)
2017-04-19 22:19:18
真っ直ぐなサムライですね。

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