宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

slapstick!

2016年06月08日 | 
ふと中野翠さんのコラムタイトルが思い浮かび、読み返してみた。
それは
■スラプスティックなころび方 
(『迷走熱』所収/85~87年のコラムをまとめたもの。私が持っているのは文春文庫)

一読爆笑、これですよこれ。ぜひ全文読んでいただきたいものですが。
中野さんが「近来まれに見るミゴトなころび方」をしたときの話で、その描写がおかしいのだけど、ここではそのあとの、話を一般論に広げているところを引用したいのです。

(引用始め)
「アクション・ギャグの原点はころびにある--。3、4年前だったろうか、フジテレビ『月曜ドラマランド』の東八郎を見て、そう思った。あんみつ姫(小泉今日子)の家老(じい)役の東八郎のころび方は、軽快で、愛敬があって、他の人たちと一味も二味も違っていた。さすが、浅草軽演劇の世界から出て来た人だけのことはあると思った。昔の萩本欽一もすごかったしね。体を使って笑わせるコメディアンにとって、ころび方の洗練度は、重要なポイントになりそうだ。」
(引用いったん終)

お若い方にはなんのことやらかもしれませんがー…私も高校時代、クレージー・キャッツのこととか全然分からなかったものなー。今はいくらでも映像が見られるから恵まれている。
と、話をもとに戻して

この文章のあと、さらに『ザナック-ハリウッド最後のタイクーン』(早川書房)という本からの引用がある。アメリカのスラプステック・コメディー(過激なアクション・ギャグで笑わせる喜劇)の育ての親マック・セネットの言葉。孫引きで書き写しますと
「(役者の才能を見きわめたかったら)ころぶところを見るのだ。もちろん、それで笑いをよぶはずだ。役者なら誰でも、ころんで観客を笑わせることはできる。だが立ちあがるとなるとーそこがテストだ。もし立ちあがりながら、もう一度笑いを引きだしたら、そいつは喜劇役者だ。わたしなら長期契約を結ぶ」

うんうん、最近の芸人さんで体の動きで笑わせる人ってあまり見ないような気がするけど、どうなんでしょう。(ダンスがキレてる人はいたが)

ところが、コメディアンではない分野で、この「スラプスティックなころび方」を体現している人がいた!

いやー、スカパラ初心者ながら急速にはまりだした今日このごろ、CDショップに2011年の「Discover Japan Tour」ライブDVDがあったので、買ったんですね。
後追いでみると、4-5年分みなさんきっちり若いのが不思議な感じ。逆にここからさらにすごい進化してるんだーとも思った。
それはそれとして、GAMOさんのハプニングがっ
前からうすうす思っていたんだけど、確信した。喜劇人としての得難い才能。
しかしその才能は、あくまでスパイスとしてチラ見せするにとどめるところが、また贅沢な格好よさなのですなぁー

(この項「本」のカテゴリーに入れたけど、なんだか違うような気がしてきた(^^;)

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